●Message from Author●
著者から未来研書店様へのメッセージ
このページでは、著者から未来研書店様へのメッセージをお届けします。
第一回は、新刊『キッドナップ』が好調の藤田宜永氏からのメッセージです!


書店未来研究会のメンバーの皆様。初めまして。作家の藤田宜永です。
 Webサイトを通じて、皆様にメッセージをということで、筆を取らせていただいております。
 実は、この会に参加なさっている書店の方の何人かは、すでに存じ上げています。
 総務委員長でこのwebご担当の金高堂書店の吉村さん、お元気ですか?腰の具合はいかがでしょうか。
 先日はお葉書をいただきありがとうございました。突然、未来研のサイトに僕が登場したことに、さぞや驚かれているかと思います。
 全然、驚いてなんかいないよ。君は、良く言えば神出鬼没。悪くいえば、家の中をちょろちょろするゴキブリのごとし……なんて、自慢のお髭を撫でながら、笑っておられるかもしれませんが、ともかく、縁あって、このような駄文を連ねることにあいなったわけであります。
 吉村さんに限らず、近年、書店の方々とのお付き合いが増えました。自分の本を売っていただいている方々の顔が見える。これはとても新鮮で興味深い。本の動きや、宣伝の在り方等々、"現場"の声が聞けるのは、たとえ作家にとって辛い話でも面白い。ですから、お誘いを受けると、必ず顔を出すようにしています。中には、旦那じゃなくて、女房の方に来てもらいたいなあ、なんて正直なご発言をなさる男性もいらっしゃいますが、気を悪くしたことなど一度たりともありません。男のゲストよりも女のゲストを喜ぶ。男としては、すこぶる健康な発想じゃありませんか。
 十月中旬には、金沢で開かれる未来研、北陸・甲信越支部会に出席させていただくことになっています。いまだ面識のない書店の方々にお会いできるのを愉しみにしております。
 最後に、新刊『キッドナップ』に少し触れさせていただきます。嬰児の時に誘拐された経験のある少年が、高校三年の夏、誘拐犯の女を探しだし、本当のことを隠して、一ヶ月ほど、その女と一緒にすごすという物語。家族、恋愛等々、愛にまつわる話を、事件絡みで描いた作品です。
 先日、長年、営業を担当していた某出版社の取締役から感想文が届きました。その中に"これは売れそうですね""こういう本は売りやすい"と二度までも売れ行きに触れてありました。編集者等々から感想文をもらったことは幾度となくありますが、売れ行きに言及している手紙をもらったのは今回が初めてです。意を強くしました。ちょっとその気になってしまったかも(笑)。
 『キッドナップ』、何卒よろしくお願い申し上げます。
 
  2003年9月1日
                                      藤田宜永

 

■藤田宜永プロフィール
1950年4月12日福井市生まれ。早稲田大学中退後、渡仏しエールフランスに勤務。
帰国後、’86年に『野望のラビリンス』(角川書店)で小説家デビュー。
‘95年『鋼鉄の騎士』(新潮社)で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会特別賞をW受賞。
2001年『愛の領分』(文藝春秋)で直木賞を受賞。

未来研会員特別企画
「キッドナップ」著者サイン本を販売いたします。
お申し込みは下記から。

ご希望の方は、以下の申込書のいずれかのファイルをダウンロード→プリントしてFAXにてお申し込みください。

キッドナップ
(藤田宜永 著)
ISBN:4062119536  定価: 1995円(税込)

島本真人、17歳。 会いに行こう、
かつて僕を誘拐した女に!

それは、新たな愛と事件の始まりだった。

どうして今日に限って、頭に血が上ったのか分からない。
暑さのせいだ。何もかもが暑さのせい……。
僕はバイクを飛ばしながら何度もつぶやいた。
僕が生まれたのは昭和58年の8月14日である。
正確には覚えていないが、事件はそれからすぐに起こった。

 読者からの感想

子育て失敗と心を痛めていました。この本と出逢い19歳の我子を抱きしめてあげたくなりました。これからは少しやさしくなれるかも。

(49歳・主婦)

藤田作品の母子のテーマには思わず胸がつまります。そしてその後には、なぜか安堵感が…。


(55歳・会社員)

意外だ!藤田氏がこれほどに少年の心をみずみずしく、そしてスピード感あふれる表現をするなんて。読んでいて若返った気になった。

(62歳・元出版社社員)

主人公の17歳の少年は藤田先生ご自身? ファンになりました。

(29歳・OL)

ねじまがった自己中のデブ女を好きになる少年。そんな変わった少年の優しさが救いです。

(21歳・ややデブ)

今までの作品の中で一番!!と言えるかも。


(52歳・書店文芸担当)

 

 ●著者の既刊

流 砂
(藤田宜永 著)
ISBN:4062109484  定価: 1785円(税込)

能登の小さな町に、さざ波が起こり、 男と女は、情欲の炎を再び燃えあがらせた。

直木賞作家にして恋愛小説のニュートップが満を持して放つ愛の軌跡!

艶めき
(藤田宜永 著)
ISBN:4062738058  定価: 599円(税込)

女のほんとうの恋は
四十からかもしれない
舅にできた女友達を通して昔の恋人に再会した和香子。女癖が悪く甲斐性のない別れた夫を思い切れない千絵子。ふと知り合った男と梅の古木を見にいく律子……。平穏な日常のなかで、女の心にはひそやかに蕾(つぼみ)が育まれ、躰(からだ)の奥では小さな焔(ほのお)が燃え続ける。 恋愛小説の名手が描く、心に染みる7つの恋のかたち。