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『お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人』
スピード重版に向けて
担当してくださった文庫編集部の嶋田さんから、「重版が決りました」のお電話をいただき、まず驚き、そして嬉しさがジワッとこみ上げました。机の上のカレンダーを数えると、公式発売日の16日から数えてちょうど十日目という、私の最短記録です。これも書店のみなさまが拙著を置いてくださった、場所がよかったにちがいありません。このページをお借りしてみなさまに、心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
エッセイを書いているかぎり私は、この先も拙著の売れ行きに一喜一憂することでしょう。かといって、印税が欲しいわけではありません。印税なんかいらないから、重版が欲しい。エッセイは書き手が読者さんを得て、はじめて生きるものだと思うからです。
『イン・ポケット』1月号に、こう書きました。シリアスなノンフィクションや壮大な歴史小説とは、まったく性格がちがう。エッセイは健康でありたいと願って食べる、サプリメントと同じだ。元気になりたい人にとってエッセイは、読むサプリメントであると。そしてまた、エッセイを手に取るという動作は、幸せになりたいと思う気持ちを素直に表現する第一歩であるとも書きました。
HPを開設して、ちょうど一年。そうした読者さんの気持ちが、日々、私のアドレスに届きます。アクセスしてくださる方のほとんどが、拙著の読者さん。北海道から九州から、地方の読者さんからいただく、<元気になったメール>を読むのが、今の私の日課です。そして読者さんが暮らす町や村を想像して返事を書きながら、私のモチベーションも上がります。こんな私のエッセイを、今後ともよろしくお見守りください。
2007年1月29日
吉村葉子
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