★編集長からメッセージ
(COURRiER Japon 030) 2/15更新. 

 

書店の皆様へご案内
COURRiER Japon 030
03.01/ 2007

定価480円
(税込)
2月15日発売・好評発売中!


SPECIAL FEATURES
世界に拡がる"新・格差社会"
「中流(オレたち)」に明日はない!

SPECIAL REPORT
子供たちを幸せにする

「夢の学校」


 クーリエではまだ経験していませんが、私は今まで取材中に何度か身の危険を感じたことがあります。噴火中の火山の危険地帯、原発事故の現場、イスラエルでの自爆テロやイラクの紛争地帯などでの体験です。でもいちばん怖かったのは「脅迫」です。95年のオウム事件のときには、番号を教えてもいないのに教団から自宅に電話がかかってくることもあり、家族にまで危険が及ぶのではないかと危惧したものです。私は尾行を恐れて自宅から離れた所でタクシーを降りていました。別の取材ではある団体から再三にわたって脅迫めいた電話がかかってきたことも、取材相手から、ナイフで脅されたこともありました。暴力団組員が編集部で暴れたり、上司の自宅に血糊の銃弾が郵送されてきたり……。恥ずかしながら、私は目に見えない恐怖に怯えたことがあります。トルコの週刊紙「アゴラ」のディンク編集長が凶弾に撃たれて亡くなった事件は他人事ではないのです。本誌に彼の書いた最後の原稿(P.43)を掲載していますが、言論の自由と闘う一人のジャーナリストの「苦悩と葛藤」が行間に滲み出ています。私はディンク氏の毅然とした態度に感動を覚えました。

 今回の大特集は、「世界に拡がる新・格差社会 “中流”に明日はない」です。経済のグローバリゼーションによるいちばんの犠牲者は、日本を含む先進国の中流層です。英国、米国、ドイツのメディアがその実情をレポートしています。また「子供を幸せにする“夢の学校”では、スイスやフィンランドなど世界各国の教育のさまざまな取り組みを紹介しています。おかげさまで、今号で創刊から30号目になりました。今後ともよろしくお願いします。

1月31日 クーリエジャポン編集長 古賀義章
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古賀義章(こがよしあき)プロフィール
1964年、佐賀県生まれ。
編集者。1989年、講談社入社。
週刊現代、フライデーを経て、01年渡仏。
04年、クーリエ・ジャポン編集長に就任し、同誌を立ち上げる。
98年、火山災害をテーマにした写真集「普賢岳OFF LIMITS」(平凡社)、
00年、オウム事件をテーマにした写真集「場所−オウムが棲んだ杜」(晩聲社)を発表。