★編集長からメッセージ
(COURRiER Japon 036) 9/12更新. 

クーリエ・ジャポン編集長 古賀義章よりご挨拶

COURRiER Japon 036
OCTOBER / 2007

定価580円
(税込)
9月10日発売・好評発売中!

SPECIAL FEATURES
外国人記者が泣いて、笑った!
We Love NIPPON
"不思議の国"日本をめぐる冒険

SPECIEAL REPORT
変貌するマフィアの世界

From the Pages of TIME
悲劇の事故から10年
ダイアナの真実
永遠のプリンセスは今も人々の心に…。


10日・月曜発売 10月号 特集「We Love NIPPON」、「村上春樹インタビュー」、「新・中国人」

 今号の第一特集は、「“We Love Nippon” 外国人記者が泣いて笑った!“不思議の国”日本をめぐる冒険」。温泉で浴衣と格闘し、漁船に乗って漁師と酒盛り。料亭に弟子入り志願・・・・・・、忘れていた日本の魅力を外国人記者がレポートする。世界各国のジャーナリストが日本のよさをあらためて日本人に伝えてくれる。
 第二特集は、「変貌するマフィアの世界」。いままでマフィアの取材経験はないが、日本のヤクザの取材は何度か経験した。こんなエピソードもある。映画『最後の博徒』のモデルにもなり、“稀代の博徒”とも呼ばれた波谷守之組長率いる波谷組が、山口組と抗争をしているさなか、私は組長宅を取材で訪れたことがある。当時、双方の組は血で血を洗う報復を繰り返していた。銃撃事件が相次ぎ、一般市民も巻き添えになった。大阪の組長宅の屋敷の周囲は、機動隊によって厳重に警備され、一般の市民はいっさい立ち入ることが出来なかった。仲介者を通して取材許可をもらい、カメラマンと一緒に恐る恐る内部に足を踏み入れると、組長を警護する組員数十人が玄関先に並んで私たちを迎え入れた。組長とのインタビューは1時間ほどだったが、生きた心地がしなかったのを憶えている。その夜、組長夫人が食事に招待してくれた。抗争中にもかかわらず、気丈に振る舞う夫人の態度に度肝を抜かれた。その後、両組の間で和解が成立し、抗争は集結したが、しばらくして波谷組長は、自宅でピストル自殺する。組長宅に駆けつけると、夫人は私を家に上げてくれ、組長が自殺した部屋を特別だといって見せてくれた。1階の寝室の障子にはまだ血痕が残り、柱には銃弾の痕が残っていた。夫人は、相変わらず気丈な態度で、「これが主人の生きざまです」と語ったのだった。ヤクザやマフィアを美化するつもりは毛頭ないが、その独特の裏社会には興味がある。

9月7日 クーリエジャポン編集長 古賀義章
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古賀義章(こがよしあき)プロフィール
1964年、佐賀県生まれ。
編集者。1989年、講談社入社。
週刊現代、フライデーを経て、01年渡仏。
04年、クーリエ・ジャポン編集長に就任し、同誌を立ち上げる。
98年、火山災害をテーマにした写真集「普賢岳OFF LIMITS」(平凡社)、
00年、オウム事件をテーマにした写真集「場所−オウムが棲んだ杜」(晩聲社)を発表。