■未来研のみなさまへ
いつも小社の出版活動に多大なお力添えをいただき誠にありがとうございます。
本創りの最前線に居る者としては、自分が生み出す子ども=新刊本については、
毎度、ご贔屓をお願いしたいことは山々なのですが、諸般の事情もあり…
この度は、意を決して、久々の(?)「どーかひとつ」のお願いです。
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時々の初心
ねむの木学園の40年
(宮城まり子 著)
定価:1575円(税込)
ISBN 9784062140393 |
女優の宮城まり子さんが、私費を投じ、手探りで始めた障害児教育の精華「ねむの木学園」のことを、ご存知の方は多いと思います。その学園も今年で、創立40年!
静岡県掛川市の海辺でスタートした「ねむの木」は、小・中学部、高等部、そして成人した園生の生活と作業の場も作りつつ、10年前には、お茶畑の広がる掛川市の北西の山間に、地元と共存した生涯教育の場として「ねむの木村」に発展していました。
かく言う私、「ねむの木学園」のことを知り、としみつくんを始めとした“ねむの木”の子どもたちの絵に初めて出会ったのは、20年ほど前の日本橋高島屋での展覧会でした。彼らの描く世界に驚愕し、学園長宮城さんの情熱に心を震わされ…。
| ――でも、その後、その出会いをすっかり忘れて、あっという間の20年。一昨年の夏、都現代美術館での展覧会で、大きく育った彼らの世界に再会し、忘れていた自分を叱りながら、掛川に宮城さんを訪ねました。そして、大人になった彼らに会い、素晴らしい村に発展したことを知って、全国の皆様に再度、知って頂きたいと執筆をお願いしました。 |
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すべてを一人で取り仕切っている宮城さんが、学園創立40周年に向けて、様々な取材攻勢なかで尋常ならざる多忙と混乱の中、打合せでふと漏らした「世阿弥の“時々(ときとき)の初心”が座右の銘なの」の一言からタイトルを決めた本書。なにより、大勢の方々に関心と応援をと願いつつ、無理を押して本書を仕上げて頂きました。
「優しくね、優しくね、やさしいことは強いのよ」のメッセージを40年間、発信し続けている“ねむの木”のお母さんは「79歳と15ヶ月」バリバリ現役です!
どーかひとつ、未来研のみなさまの店頭でも、若いおかあさんやお孫さんの居る方、福祉や保育関係の方々に、本書とともに「ねむの木学園の40年」を伝えていただければ有難く、お力添えをよろしくお願い申し上げます。
講談社 総合編纂第一出版部 立山富喜子
■「ねむの木の子どもたちとまり子美術展」チラシより。
(六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリー/6月1日〜7月1日))
「耳にしたり、目に付いたりするのは、子どものいじめとか、自殺です。遺言なんか書いたって駄目よ。いじめるのは、淋しいからなの。自殺って、強がってるからなの。駄目よ。
ねむの木学園の子どもたちって、病気にいじめられて、手や足が不自由になったりしたのを乗り越えたから、やさしいの。そんな大切な命だから、絵を描くの。それは、強いから。
だから、いちばん高いビルの上から、やさしさをふりまくの、あなたにね…四十年を迎えて、宮城まり子」
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