■フランス情報 mail from France #160
おくりびと
久々に映画館に行ってきました。観に行ったのは、先日パリで封切りされた「おくりびと」。フランスでのタイトルは“Departures”。フランス語の辞書には全く同じ単語が見当たらなかったので(Depart=「出発・旅立ち」はありましたが…)英題がそのままやって来たのかな…と思っております。
先日発行されたパリのタウン情報誌では、映画評コーナー最高の5つ星ならぬ5つ丸をゲット。アカデミー賞外国語映画賞の受賞作品で、しかもそれが日本映画ならば是非観なくては…と期待を胸に映画館に馳せ参じたのでした。
少し早めに行ったので好きな席に座ることが出来たのですが、上映直前は満員御礼状態。映画館に足を運んだのも久しぶりだったのですが、封切り直後と言うこともあったのか、あんなに混んでいたのも初めてで正直言って驚きました。
日本でも、すでに観られた方が多いと思います。パリでは最後のクレジットが終了するまでほとんどの人が席を立たたなかったのが大変印象的でした。
パリのタウン情報誌「A NOS PARIS」より
こんなにデリケートな内容のものが世界中で受け入れられているのは、きっと作品の根底にあるものが人生や人間の死と言う万国共通のテーマだからでしょうか。上映中は、程好いユーモアに館内から笑い声が上がり、お葬式のシーンがあんなに出てくるにも拘わらず重すぎず、しつこさのない感動に涙しました(パリでは、銭湯のおばちゃんから「かわいい奥さんもらって」と言われた主人公が謙遜しているシーンでも笑い声が沸き起こり、周囲の反応で文化の違いを感じたりもしました)。
友達にも是非オススメしたい映画でした。
2009年6月14日
荒木 芳栄 |