2006.April

■フランス情報 mail from France #27

オペラ
昨日の夜、友人に誘われ「シャンゼリゼ劇場」までオペラ鑑賞に行って来ました。見たのはロッシーニの「セミラーミデ」という歌劇。古代バビロニアが舞台で、王を暗殺した女王セミラーミデが主人公。

オペラ座にも歩いて行かれるような所に住んでいながら、実はこれが私のオペラデビュー。以前、「カスバのオペラ」というアルジェリアのオペラを見たことはあるのですが、本格的なオペラを見るのは今回が初めて。友人に予習を勧められていたので、インターネットで調べたストーリーを頭に叩き込んでから劇場に足を運びました。


シャンゼリゼ劇場の年間スケジュールパンフレット

シャンゼリゼ通りの近くにある「シャンゼリゼ劇場」は、とても優雅な建物。内装や天井等の壁画もすばらしく、オペラが始まる前からワクワクしました。

19:30に開演したオペラは想像以上。人間の声の力を再認識。オペラ歌手の歌声に陶酔したと同時に、これだけのものを作り上げた作曲家の神懸かり的な仕事に強く胸を打たれました。
舞台も印象的で、舞台装置は全て真っ黒。無機質な感じで、登場人物の舞台衣装も黒・白・赤の3色以外は使用されておらず、そのシンプルさが逆にストーリーを引き立てているように思いました。
イタリア歌劇だったため、舞台袖の電光掲示板には必要最低限程度のフランス語訳も表示されていました。
20分程の休憩をはさんで23:30まで続いたオペラは、約4時間という長丁場にもかかわらず、途中一度も飽きることがなく、最後は観客からの嵐のような「ブラボー」コールで幕を閉じました。


「セミラーミデ」 第一幕の最初の場面の記憶です

今まで、オペラにはそんなに興味がありませんでしたが、実際目にしたオペラはあまりにも素晴らしく、「オペラって、こんなに感動するものなのか」と、オペラに対する印象が飛躍した一夜となりました。

2006年4月23日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #26

PAQUES(復活祭)
フランスでは4月16日、17日はPAQUES(パック・復活祭)で祝日。英語のイースターと同じものです。町のチョコレート屋さんでは、卵やウサギなどを形取ったチョコレートが沢山並んでいます。
パリの学校も、今年は4月8日〜24日までPAQUESのお休みになるので、今週末あたりは家族で小旅行というところが多いようです。

私は…と言うと、先週末からアパート自室壁面の工事に入っているため、連日工事のおじさんが来ている間は家に缶詰…。
17日の祝日も工事に来てくれるようなので、本来のPAQUES休暇とは無縁になりそうです。

現在、部屋の中にはビニールシートが貼られ、移動した家具が部屋の一角に集積。大変なことになっています。ただ、今回の工事で家の壁がきれいになるようなので、これを機に模様替えをしようと思ったら、ちょうど友人から「IKEA(イケア)に行くけど一緒に行かない?」というお誘いの電話があり、昨日の夕方早速出かけて参りました。

IKEA(イケア)というのは、スウェーデンの家具販売会社で、フランスでは名前を知らない人がいないほど有名。ただ、店舗が郊外にあり車がないと行けないので、今までカタログを見ることはあってもお店に行く機会がありませんでした。


イケア店内見取り図

連れて行ってもらったシャルル・ドゴール空港近くのIKEAは、巨大なホームセンター。何でも売っている上に、全てが低価格でシンプルでおしゃれ。商品の大小や金額にかかわらず、1点1点に「ラム」や「ソーヴァ」など人間のような名前がついていたりするのも、何となく物に対する愛情が感じられて良いな…と思いました。
途中、店内のカフェで友人とスウェーデン製のビールやおつまみを食べて休憩しながら、あっという間の3時間の買い物を楽しみました。


今回の購入物

日本では、今月24日に「船橋イケア」が日本第一号店としてオープンするようです。フランスはじめヨーロッパで人気のお店のようなので、機会のある方は話の種に是非覗いてみて下さい。

…と言う訳で、今年の私の「復活祭」は、改装や整理整頓を伴う部屋の「復活」に終始しそうです。

2006年4月16日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #25

パリのナイトライフ
4月4日から、パリ市内のBARで個展をさせて頂いています。通りすがりに見つけて交渉したBARなのですが、いつ行っても人で一杯。店内は大音量で音楽が流れ、タバコが燻り、喧騒に包まれ退廃的なムード。ちょっと崩れた感じが何ともパリらしくて気に入っています。


お世話になったBAR“LE COEUR FOU”

4日の夜にはBARで簡単なオープニングパーティーも開いたのですが、あいにく当日はまたしてもフランスの全国スト。…が、交通機関がマヒしていたにもかかわらず、沢山の方々がお祝いに駆けつけて下さり、感謝の気持ちで一杯の一夜となりました。

BARでの個展は初の試みでとても緊張しましたが、お店のスタッフ全員がとても親切で様々な面でサポートしてくれました。準備には友人の協力を得、ギャラリーとはまた一味違ったオリジナルでとてもユニークな個展が出来たことを大変うれしく思いました。


BARの店内。展示してあるのが私の作品。


同じくBARの店内

6日の夜には、友人のダンナさんでジャズミュージシャン(ドラマー)のリオネル(Lionel BOCCARA)さんのカフェライブに招待してもらいました。
会場のカフェは、ムーラン・ルージュの近く。友人に一杯おごってもらいながら耳を傾けたジャズ(…のみではなかったようですが…)は、まさにパリの夜の雰囲気。カフェ地下の石造りの壁に、伸びのあるヴォーカルや息の合った演奏が響き、これぞライブ!と言う感じで感激。とても粋な時間を過ごさせてもらいました。


ジャズライブ


演奏後のご挨拶

パリの夜はとてもステキです。治安の悪い所ばかりではないので、パリ旅行の際には是非この醍醐味も味わってほしいと思います。

ところで、実は先述のリオネルさんですが、4月9日からピアノの椎名豊さんや、アメリカ人ヴォーカリスト、ハーヴィー・トンプソンさんとの共演で日本公演をされるとのこと。東京・大阪・豊田・名古屋を回られるそうです。
お近くでジャズ好きの方がいらっしゃいましたら、ぜひ!!

詳しいスケジュール等はこちらをどうぞ。
リオネルさんのホームページ(英・仏) http://www.lionelboccara.com/
日本語はこちらから http://www.yutakashiina-jfc.com/

2006年4月9日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #24

フランスの水
昨日、久々に美容院に行ってきました。
日本にいた頃は、一般的な頻度で美容院に行っていたのですが、パリに来てからは面倒臭いのと高いのとで回数が激減。

私の場合は髪質が硬いので、日本人が経営している美容院に行っています。日本人向けの現地新聞等には、割合安値で日本人美容師さんの出張カットやパーマの広告も出ており、そういったものを利用している友人も沢山います。パリ市内には、フランス人が経営している美容院も勿論沢山あるので一度ぐらい勇気を出して行ってみようとは思っているのですが…。やはり後がちょっぴり心配です。


様々なミネラルウォーター

フランスは硬水なので、髪がとても傷みます。おまけに乾燥した気候なので、すぐにパサパサ…。髪だけではなく水回りもカルキで汚れたりするので、時々カルキ取りをせねばなりません…。水道水は飲んでも大丈夫なのですが、我が家の場合、料理用の水は浄水器を通したものを使い、飲料水は買ってきたミネラルウォーターを利用しています。

実家の福井が水質の良いところだったので、水を濾したり買ったり…と言うのは初めての経験。スーパーで重いミネラルウォーターのボトルを買う度、当たり前のように飲んでいた実家の水道水のありがたみを痛感しています。

2006年4月1日
荒木 芳栄