■フランス情報 mail from France #42
Stages(スタージュ:研修)
先週末から一週間、友人に誘われ絵のスタージュ(研修)旅行でブルターニュに行ってきました。
滞在したのは、ETEL(エテル)という海沿いの小さな町。そこにある一軒家で、私たち日本人3人とフランス人、計13人の強烈な合宿生活が展開されました(部屋数の関係で、半数は近所の“Chambre d’hote民宿”で寝泊まりされていましたが…)。
参加していたフランス人は、最高齢80才のアンおばあちゃんを筆頭に、平均60代あたりのパリのマダム達。それぞれ個々で申し込まれたようでしたが、かなりの個性派揃い。品はいいのに口が悪い…。でも、裏表がなくサバサバしたステキな人ばかり。とっても楽しい一週間だったので、昨日パリに戻ったばかりだというのに、すでにホームシックならぬエテルシックになっています。

今回行ったスタージュ先のETEL(エテル)
合宿生活は、初日の夕方、顔合わせと簡単な打ち合わせ(ほとんど飲み会でしたが…)からスタートしました。自己紹介や一カ所しかないお風呂の使用順番などが決められ(これもかなりテキトー)、その後にウェルカム・ディナーを食べました。久々の新鮮な魚介類に喜びひとしおでした!翌日からは下記のようなスケジュールで一週間を過ごしました。
08:00〜09:00 朝食
10:00〜13:00 スケッチ
13:00〜14:00 昼食
14:00〜17:00 スケッチ
19:30〜 合宿所でアペリティフ
20:00〜 夕食

作品の一部です
主催された先生のジルは、身長195センチ、風貌も性格も飄々とした感じでしたが、パリで絵を教えていて、このスタージュも25年目というベテラン教師。毎日とてもきれいな所にばかり連れて行ってくれたのは良いのですが、肝心のスケッチ時間中、ふと見ると一人で潮干狩りをしていたり、釣りをしていたりで生徒そっちのけ。少年のような先生でした。
生徒は生徒で、野放し状態をいいことに、描き飽きたら適当に近所のカフェに行ったり、海辺で石拾いをしたり…。ブルターニュの青い海に、このユルいスタージュは見事にマッチしていました。私も、のんびりした田舎の風景の中で、久々に小学生時代を彷彿させる何だかとても懐かしい「夏休み」気分を味わいました。

海辺の家のスケッチ
それにしても、一週間共に過ごしたパリのマダム達はやはりエレガントでした。社交的なのに、群れない・依存しない・立ち入らない…と、3拍子揃った感じで、おまけにユーモアセンスや威圧感のない迫力もあり、「将来私もこんな女性になりたいなぁー」と、マダムウォッチングと絵の勉強を兼ねた研修旅行となりました。
2006年8月21日
荒木 芳栄 |