2006.February

■フランス情報 mail from France #18

コインランドリー
庶民的な話題ですが、我が家には「洗濯機」がないので、時折コインランドリーを利用しております。

日本では当たり前のように家に洗濯機があると思うのですが、パリはアパートが多く、しかも水回りのトラブルが多いせいか、洗濯機のない家が結構あるようです。町のあちこちにコインランドリーがあり、平日の夕方や週末などは割と混んでいたりします。

フランスの洗濯機は日本の物とは使い勝手が違うので、初回は近くにいたおばちゃんに教えを請い、目的遂行しました。

洗濯と乾燥(機械は別です)で約1時間。その間、本を読んだり、近所に買い物に行ったり。更に、私にとってコインランドリーは、ご近所の見知らぬ方々との貴重なコミュニケーションの場でもあります。…と、ちょうどこれをノートに書いていると、隣にいたおじさんに「日本人?」と話しかけられました。


タウン誌のバレンタインコーナーより

私がいつも利用しているコインランドリーには最近インターネットが導入され、“インターネット・ランドリー”へと転身を遂げつつあります。

それにしても、日本にいた頃は便利な生活をしていたんだなぁーとしみじみ思う今日この頃です。

2006年2月18日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #17

バレンタイン・デー
2月14日はバレンタイン・デー。
日本では、今週末あたりを最後に、チョコレート売場が女性客で賑わっていたことと思います。

フランスは日本とは事情が異なり、男性が好きな女性にプレゼントを贈るのだとか…。が、現場に遭遇した訳でも目撃した訳でもないので、念のためフランス人の友人カップルに電話してみました。

「バレンタインの事を聞きたいんだけど…」と切り出したら、「フランス人の彼でもできたの〜??」と散々言われた後、「フランスでは男性が女性にお花やアクセサリーや香水などを贈るのよ」と教えてくれました。
そう言えば、先日入手したタウン誌の「ショッピング」のページも、バレンタインに向けた女性用のイヤリングやブレスレット、香水の写真がいっぱいでした。


ハートのついたブレスレット

友達に、日本では女性が男性にチョコレートを贈るということ、更に義理チョコの説明も加えたところ「フランスで男性がそれをやったら大問題よ〜」と笑っていました。確かにそれは問題かも…。


タウン誌のバレンタインコーナーより

フランスでもバレンタインの商業化が進んできているとのことでしたが、カップルにとってはやはり特別な日のようですね。


バレンタイン用の花束

2006年2月12日
荒木 芳栄

PS:テレビでオリンピックの開会式を見ました。
   「すばらしいなー」としばしテレビに釘付け。
   リアルタイムで観られるのは良いのですが、フランスなので
   特にダイジェスト版などでは報道の中心がフランス勢…。
   がんばれ、ニッポン!!


■フランス情報 mail from France #16

ヴェルニサージュ(Vernissage)
パリでの個展や展覧会には「ヴェルニサージュ」と呼ばれるオープニングパーティーが付き物。アーティストやギャラリーがお客様を招待するもので、誰でも参加可能。会場には飲み物やスナック類が準備されているので、それらをつまみながらアーティストと話をすることが出来ます。アーティストにとっては、自分や作品の売り込み・ネットワークを広げる大切な時間でもあります。

今回、私が参加したアリアンス・フォンセーズという語学学校の展示会場内での「銅版画展」も、例に洩れず2月2日の夜にヴェルニサージュを開催しました。


今回出品した銅版画の部分
タイトル「Les Algues (海藻)」…

国籍バラバラな19名が出品したため、それに比例して来場者も大人数で多種多様。「1人1〜2品の食べ物準備」という通達がやって来て、みんなで準備した大量の食料もパーティー開始からものの30分ほどで蒸発。
3時間半のパーティー時間内、床がスロープになった4階建ての回廊式ギャラリーを全員がお客様を案内しながら行ったり来たり。
前日の作品展示・当日のパーティー準備、そして続くヴェルニサージュ…と、イベント盛り沢山な2日間を過ごしました(その前には、「作品準備」という肝心の作業も…)。

パリのグループ展には初めて参加させてもらったのですが、人種に関係なく和気藹々。楽しくてとても良い経験となりました(展覧会は2月28日まで開催中!)。

2006年2月4日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #15

テレビ事情
パリ市内には、普通の電波で見られるテレビ局が5つ。
TF1、FRANCE2、FRANCE3、ARTE、M6です。
このうちFRANCE2とFRANCE3は国営、TF1とM6は民放、ARTEはフランスとドイツが共同出資して設立したテレビ局で文化的な番組が多いです。

私はあまりテレビを見る方ではなく、ニュースと映画とドキュメンタリーに活用する程度(…結構見てますか…)。
個人的にFRANCE2のニュースが好きでよく見ています。…といっても、半分以上わからなかったりするので、ニュースなのに想像力を駆使せねばなりません。
時々日本のニュースも報道され、地震等のニュースでなければ、懐かしい映像にちょっぴりうれしくなったりします。

余談ですが、昨日はたまたま日本の年次有給休暇の事が報道されており、日本人はフランス人より年間平均350時間、約10週間も多く仕事をしているのだとアナウンサーが言っていました(フランス人は管理職を除いて一般的にあまり仕事熱心ではないような気が…)。もっとも、日本の社会にも近年変化が起こりつつあるようですが…。いずれにしても、パリで見る日本のニュースは、また角度が違っていて興味深いです。


映画はARTEチャンネル以外、全てフランス語吹き替え版。映画にはCMを挟んではいけないことになっているらしく、民放でも途中1回CMが入るくらいです。
更に、どのチャンネルでも、暴力シーンや性描写を含んだ映画については、「12才以下は見ないように(年齢は内容によって違います)」といった表示が放映中ずっと下の方に出ています。
映画のタイトルもオリジナルと全く違うときがあるのでミステリアス…。
「ダイハード」が「ピェージュ・ドゥ・クリスタル」だったり、「ロード・オブ・ザ・リング」が「ル・セニャー・デ・ザノー」だったり…。

以前ARTEでやっていたBBCのドキュメンタリーは、英語のセリフの上にドイツ語の吹き替えが重なり、フランス語の字幕が流れる…といった複雑な物。対象がドイツ人とフランス人なので仕方がないのですが、「どれか1つにしろー」と、思わず叫びたくなる感じでした。

それから、テレビと切っても切れないのが「テレビ税」。
フランスでは、テレビを買うともれなく住所登録をされ、年に一度「テレビ税」を徴収されます。テレビ本体に課税されるようですが(カラーテレビで昨年が116.5ユーロ。白黒の場合は税率が違う模様…)、用途は国営テレビの予算らしいので、NHKの受信料を強制的に納入させられている感じかも…。
おまけに、納付期限までに納めない場合は30%の延滞料が加算されるという苛酷な物であります。

テレビを他人から譲ってもらった場合などは請求されないようですが、まれに「コントロール」と呼ばれる人がテレビチェックにやってきて、発見された場合は150ユーロの罰金。

うちの場合は、買ったテレビより毎年払うテレビ税の方が高額なので、請求が来るたびに結構頭に来るシロモノなのであります(見ているから仕方ないですけど…)。

このように、パリでは日本とはまた異なったテレビ事情が日々展開されているのであります。

2006年1月28日
荒木 芳栄