■フランス情報 mail from France #14
アトリエ( Atelier )
私生活の話題続きですが、日中とてつもなくブラブラしているように見えるらしいので(実際、ウロウロ、ブラブラしてますが…)、今回はアトリエの話。
現在、私は2つのアトリエに通っております。火曜日の午前中だけパリ郊外にあるデッサンのアトリエ。それ以外の月〜土曜日の日中は、パリのモンパルナスという所にある銅版画のアトリエ。
アトリエにもちゃんと先生がいるのですが、基本的に作業場。学校とは異なるようです。
私の場合は、日本でも美術学校には行った経験がなく、仕事の合間に通っていた地元のカルチャーセンター「油絵教室」育ち。ただ、カルチャーセンターの先生や環境がとっても良かったおかげで絵を描く楽しさを知り、趣味が高じてパリまでやって来てしまったという訳です。
パリには様々なアトリエがあり、芸術にも順番があったりします(第1が建築、第2が絵画、第3が彫刻、第4が版画、第5が音楽、第6が舞踏、第7が映画です)。芸術文化には大変力を入れる国なので、一般の人の関心度もとても高いように思います。
私が通っている火曜日のアトリエ(デッサン)の先生は、ポーランド人のクリストフ。生徒は、私以外全員フランス人。フランス人の友達に紹介してもらって、1年ほど前からお世話になっています。
午前中3時間の授業のうち、前半は、家で描いてきた各々の作品の批評。後半はアトリエ内のデッサン。私の作品は「整いすぎている」と、ことごとく先生に手を入れられ破壊されていましたが、最近は元からやや壊れ気味に…。逆に、フランス人の作品は、かなり自由奔放な物が多いのですが何となくセンスが良かったり…で目からウロコ。
夏はみんなでピクニックに行ったり、授業の後に持ち寄りパーティーをしたり、かなりアットホームなアトリエです。

先日描いたアトリエの水彩デッサン
銅版画のアトリエの方は昼休みを除いて終日開いており、登録してあれば出入り自由。アトリエ使用者の3分の一ぐらいはプロの版画家です。先生は2人でアルゼンチンとペルー出身。生徒の国籍はバラバラですが、日本人も多いです。銅版画は特殊技術が必要なので、最初の1ヶ月ぐらいは、先生から道具の使い方等を含んだ基礎を教えてもらいます。

ゴヤの銅版画集のコピー

コピーを見ながら作成した私の練習版
2年ほど前、アカデミックな銅版画のアトリエに
通っていた頃作成した練習版。
現在通っているアトリエはグラフィック的な多色刷りが主流。

「夜の工場 《 L'usine dans la nuit 》」
自作の色刷り版画(部分)
アトリエ内には、薬物・毒物・危険物がいっぱい。特に銅板を腐食させる時に使用する硝酸液等の取り扱いには注意を強いられています。
版画は、緻密で時間がかかる作業が多いので、本来ならば私のような大ざっぱな性格向きではないと思うのですが、意外なものが出来上がったりするのでナカナカ気に入ってます。

銅版画展“アンプレッション
2006年2月2日(木)〜28日(火)
月〜金曜日9:00〜18:00(入場無料)
Alliance Francaise : 101 boulevard Raspail 75006 Paris
2月にはパリのアリアンス・フォンセーズという語学学校の展示会場での銅版画展に参加することになりました。
もし機会のある方がいらっしゃいましたら、是非お立ち寄り下さいませ。
2006年1月21日
荒木 芳栄 |