2006.July

■フランス情報 mail from France #39

猛暑
パリは、ここのところ猛暑が続いています。連日30度をはるかに超える気温。
そう言えば、私がパリで初めて迎えた2003年の夏も猛暑で、約15,000人の方が暑さのために亡くなりました。周囲から、「パリの夏は過ごしやすくて快適だよ」と聞いていたのですが、実際に体験した初めての夏は、快適どころか驚異的。それを今年も再び味わっています。

パリは夏が短く乾燥しているため、エアコンが普及していません。普通一般のアパートは元より、市内のカフェやレストラン、病院ですら一部にしかエアコンのない所が沢山あります。猛暑続きでも涼める場所が少なく、おまけに夏場の長い日照時間が追い打ちをかけている感じです。夜になっても室温はかなり高く、更に冷房器具も現在入手困難です。
今日も電気店に扇風機を探しに行ったのですが、急激に需要が増えているようで、店員さんに「扇風機ありますか?」と尋ねるや否や「売り切れよ」という無情な返事が返ってきました。

天気予報では猛暑危険度が4段階に分けて表示され、テレビでは熱中症や脱水症状防止のための厚生省のコマーシャルが流れていたりしています。

余談ですが、フランスでは2003年猛暑時の高齢者対策が遅れた事を基に、昨年から5月〜6月にある「聖霊降臨祭(移動祝日です)」という祝日の翌日のお休み(通常は連休)を1日返上し、その収益を高齢者援助の財源に充てることになったようです。2004年はどの祝日を選ぶか検討中だったようで特定の日が設定されず、アルバイトの私も通常の休日に無報酬で1日仕事をしました。とりあえず施行され、昨年は各地でストが起こったりで揉めたようですが、今年はどうだったのか記憶が曖昧です…。いずれにしても定着してはいないようです。

日中はもちろん、夜も熱帯夜続きの今日この頃。近くにジャングルでもあって鳥の鳴き声でも聞こえて来るような「熱帯夜」なら暑くても我慢しようと思ったりしますが、パリの熱帯夜はやはり耐え難いです。

早く涼しくなることを祈りながら、今日も暑さを堪え忍んでいます。


日中の暑さに耐えかね、友達と公園の木陰で昼食をとりました。

2006年7月22日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #38

オランダ
7月に入ってから、パリも私もすっかりバカンスモード。
今週はオランダに行ってきました。パリからオランダの首都アムステルダムまで、電車で片道約4時間。往復チケットを購入したのですが、行きはDEN HAAG(ハーグ)という町で途中下車してみました。

DEN HAAG(ハーグ)
オランダの行政都市で、女王一家の住む“ハウス・テン・ボス”もあります。市の中心部には、マウリッツハウス美術館という、小さいながらも素晴らしい美術館があります。フェルメールの「青いターバンの少女」やレンブラントの作品の数々など、オランダ画家ファンなら必見の美術館でした。
駅を出てから道を尋ねたおじいちゃんがとても親切な人で、市内の観光スポットなどを説明しながら美術館まで案内してくれました。おかげで、私のオランダ人に対する第一印象は、すこぶる良いものとなりました。


DEN HAAG(ハーグ)

AMSTERDAM(アムステルダム)
町中至る所に運河があり、異国情緒あふれる本当に美しい港町です。初めて訪れた私にとって見る物全てが新鮮で、ぜひぜひ再訪したい町の一つとなりました。
驚いたのは、とにかく自転車が多いこと。「コーヒーショップ」と呼ばれる、マリファナを吸うためのバーが町のあちこちにあったこと。オランダでは1人30グラムまでのソフト・ドラッグ(マリファナ・ハシシなど)の所持が認められているそうです。その上、公娼制度も認められているようです。日中、安全を確認してから「飾り窓地区」と呼ばれる歓楽街にも行ってみたのですが(日中は観光客だらけでした)、お昼なのにウィンドウ越しに客引きをやっていたり、そのお隣には大麻を売るお店があったり…で、近くに警官がいてもみんな堂々としている政府公認の不思議なエリアでした(でも、写真撮影はタブーです)。
余談ですが、アムステルダム駅構内などにはコロッケの自動販売機もあり(しかも、おいしい!)、これもちょっとしたうれしい驚きでした。


アムステルダム1


アムステルダム2


アムステルダム3


アムステルダム4

 

滞在中は連日ウロウロし通しだったのですが、訪問した中でも印象深かった場所を2カ所ばかりご紹介。


アムステルダム5


アムステルダム6


アムステルダム7


●ゴッホ美術館
ゴッホの作品が年代別に展示してあります。その数の多さに改めて驚きました。自筆の手紙や関連の美術品など、いろいろなアングルからゴッホを知ることの出来る美術館でした。


ゴッホ美術館1


ゴッホ美術館2

 

●アンネ・フランクの家
アンネ・フランク一家が1942−1944まで住んでいた隠れ家が博物館となっており、内部を見学出来ます。「アンネの日記」は、学生の頃に読みましたが、実際に見た隠れ家の様子は、当時のホロコーストの資料と共に胸に迫るものがありました。

 


カナルハウスのファサード

アムステルダムは、「カナルハウス」と呼ばれる運河沿いの家並みもとても美しく、人も町も素朴な感じがしました。食べ物もおいしく、あらゆる面で感動いっぱいの旅となりました。

2006年7月16日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #37

ベルギー(ブリュッセル)
先日、友達と日帰りでベルギーのブリュッセルに行ってきました。
国外ですが、パリの北駅から出ている高速列車タリスで約1時間半という近距離。おまけに、タリスが夏のバカンスキャンペーンをやっていて、往復のチケットが何と20ユーロ(昨年行った時は、往復約140ユーロでした)。「これを利用しない手はない!」と言うことで、発作的に旅に出てしまいました。

町並
ブリュッセルは、市の中心部に見所が集中していて観光しやすい町でした。町並は、パリよりやや落ち着いた感じがしました。町の人もとても親切。地図を広げていると、通りすがりの人が尋ねる前から道を教えてくれたりしました(しかも、あちこちで…)。


町並スケッチ



町並スケッチ

食事
今回の旅行は、三度の食事とビールを楽しみに行ったのですが、朝食にブリュッセル南駅構内のハーゲンダッツで食べたベルギーワッフル付きのアイスクリームが誤算に…。おそるべし腹持ちの良さで昼食が食べられず、結局ベルギーで食べたのはハーゲンダッツと夕食のパエリアのみ。「どうしてブリュッセルでパエリア?」と思われるかもしれませんが、ブリュッセルは案外海に近いらしく、市内にはシーフードレストランが沢山あります。おまけにビールは安くておいしい!個人的にはKRIEK(クリック)のチェリービールがおススメです。かなりフルーティーなので、食前酒か女性向きかもしれませんが。


パエリア


観光
中心となるのが「グラン・プラス」と呼ばれる大きな広場。歴史のある建物に囲まれた壮麗で見事な広場です。ここから「小便小僧」も徒歩10分程。
今回のメインは王立美術館だったのですが、想像以上の素晴らしいコレクションに感激しました。古典美術館と近代美術館が館内でつながっているのですが、ブリューゲルやルーベンス、ピカソやマティス、ルネ・マグリッドなど、「この作品はここが所蔵していたのか…」という作品が盛り沢山でした。美術館自体もとても美しいです。


おなじみ「小便小僧」


王立美術館で購入したポストカードの模写

日帰り旅行でしたが、フランス語と聞き慣れないフラマン語が混じったブリュッセルは趣満点のとても素敵な町でした。

2006年7月9日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #36

今週のイベント2
CARNAVAL TROPICAL DE PARIS
「今週こそは書店レポートを」と思い、カメラとノート片手に勇んで家を出ると、何やら近所が騒々しい…。ついつい、吸い寄せられるようにそちらへ行くと、家から徒歩5分のレピュブリック広場でパレードをやっていました。
大々的なパレードだったのと、先週のゲイパレードを見損ねたことも手伝って、その場に釘付け状態。と言う訳で前置きが長くなりましたが、まずは「書店レポート」未だ手つかずのお詫びから…。

そう言えば、昨年もこの時期に見た覚えのあるパレードだったのですが、昨年は結局何のパレードかわからず仕舞い。フランス人の友人や在仏歴の長い友人に尋ねても知らなかったので、単発的なイベントかと思っていたら、今年もまたまた遭遇することに。

 
沿道の人も一緒になって踊っていました


 
衣装もいろいろ

調べてみたところ、今年で5回目を迎える「CARNAVAL TROPICAL DE PARIS(トロピカル カーニバル パリ)」というパレード。


オウム付き…

かぶり物もハデ


こんなステキなおばあちゃんも!

毎年コースは違うのかもしれませんが、今年は7月1日(土)14:00にレピュブリック広場を出発し、18:00にパリ東部のヴァンセンヌでフィナーレ。詳細はまた追跡調査してみたいと思いますが、とにかく「ここはパリ??」という、黒人パワー炸裂のパレード。音楽も衣装もノリノリ。思わずダンスに参加したくなる、タイトルや季節にふさわしいホットな夏のパレードでした。


パレード後の清掃車も待機中

SOLDES
パリは6月28日から約1ヶ月間、夏のソルド(バーゲン)。
パリのソルドは、日本のように個々のデパートやブティックが行うものとは異なり、全市挙げての大バーゲン。「ソルド解禁日」もパリ市が決定するようです(夏と冬の年に2回。ブランド店などは期間が短いようなので予め要チェックです)。普段はケチなフランス人もこの時ばかりはお買い物。パリに来てから守銭奴と化した私も便乗してソルドに。
ソルド情報は、注意していればいろいろな所から耳に入ってくるので、ソルド前にみんな予め欲しい物の下見や試着をしたりしておくようです。ソルド中は試着室も長蛇の列。欲しい物はサッサと買ってしまうことが鉄則のようです。
ソルド期間はどこに行っても人が多く、おまけに買い物客を狙ったスリも多いらしいので、買い物に熱中していても持ち物には要注意です。

LA COUPE DU MONDE
今週のパリは、LA COUPE DU MONDE(ワールドカップ)で白熱しています!
昨夜はフランス−ブラジル戦。私も、友達と我が家のテレビでサッカー観戦しました。
後半、フランスのアンリが1点を入れると、今まで静まり返っていた近所の方々から凄まじい雄叫びが…。試合が終了すると、さらに近所中大騒ぎ。
シャンゼリゼもすごかったようですが、友人を送ってレピュブリックのメトロの駅に行くと、レピュブリック広場も人・人・人。お昼のパレード並みの人口密度に加え、みんな興奮の坩堝。クラクションを鳴らす車や、国旗を振り回す人々。夜中の3時頃まで、近所中から騒ぎ声が聞こえました。
次のフランス−ポルトガル戦がとても楽しみ!!

パリは熱い夏を迎えています!!

2006年7月2日
荒木 芳栄