2006.March

■フランス情報 mail from France #23

暴動その後
今月に入って周りの日本人の友人から「ビザの更新が出来ず、友達が強制退去になった」という話を3件も聞きました。
フランスでは、昨年の移民系若者の暴動事件以後、移民法が改正されたのか、国籍を問わず外国人の滞在条件が厳しくなってきたようです。

私や周りの友人が取得している学生ビザに関しては、学校の条件にもよるようですが、更新しても最長5年ほど。以前は10年近く学生ビザで滞在していた人もいたようですが、これから先はまず不可能。

私も1年ごとにパリでビザの更新を行っていますが、自分で役所に更新予約を取り、予約日には山のような申請書類を抱え、長時間待たされた挙げ句いろいろと難癖をつけられ、大概一回では通してもらえない…と言う難関。毎回、無事に更新出来たときは「やったー!!」という感じで、自分が外国人であることを痛感する時でもあります。

また、昨年の暴動の後、若年層の雇用窓口を拡大するために発表されたCPE(26才未満の若者は自由に解雇出来るという雇用策)が今回の暴動まがいの学生抗議デモを呼び、またしてもフランス国内は騒然とした雰囲気に包まれています。先日利用したメトロの駅構内は、デモの後だったらしくピリピリした催涙ガスが充満していました。デモのため閉鎖される駅もあったりで、市民生活に影響を及ぼすことも少なくありません。

昨年の暴動は、その後も様々なところに波紋を投じています。


今週は、何の関係もありませんが
先日アトリエで刷った銅版画…

2006年3月26日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #22

レストラン
週末、従兄が出張でパリにやってきて、レストランに連れて行ってくれました。行ったレストランは、パリの7区にある“L’ATELIER de Joel Robuchon(ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション)”。

ジョエル・ロブションさんというのは、パリでとても有名なシェフ。毎週日曜日のお昼にはゲストを招いての料理番組もやっており(でも今日はやっていなかったなぁ…)、スーパーにはロブションさんの顔写真が付いた様々な食品類も…。


Langoustine(手長エビ)のグリル

今回連れて行ってもらったレストランは、カウンター席のみの居酒屋風フランス料理。ロブションさんのお店の中ではカジュアル系らしいのですが、私にとっては普段口にはできない高級フランス料理でした。


フォアグラ
焼き加減が絶妙!

そこでアントレ(前菜)2品とメインを食べたら、デザートも入らないくらい満腹。さすがに名の通ったシェフのお店だけあって、それぞれが絶品。久々においしいフランス料理を堪能させて頂きました。


メインの豚肉料理
ソースは謎…別の小鍋でやってきた付け合わせの
ポテトのピューレがこれまた絶品でした

パリに来てから外食する機会もうんと増えたのですが、普段友達と行ったりするのは庶民的な雰囲気のところがほとんど。パリのレストランは種類もランクもサービスも多様なので、パリにいる間にもっといろいろな所に出入りして食の経験も積んでおかなくては…と思います。

2006年3月19日
荒木 芳栄


PS:またまた私事で恐縮ですが、4月4日からバーで個展をする事になりました。1月末、通りすがりに見つけた場所で「作品BOOKを見せて」と言われたあと話がトントンと進み、4月にはもう個展。今回は準備期間が短かったので、こんなに差し迫って来ているのに未だ奮闘中…。
パリには、交渉すれば作品を展示させてくれるバーやカフェが沢山あるようで、生活の中に芸術が溶け込んでいるのを改めて感じます。
それにしても、月末までに全部仕上がるかなぁ…。


個展案内状

 


■フランス情報 mail from France #21

パリのこんな物(PART 1)
ここのところ創作活動のため家にこもっていることが多く、目新しいニュースがないので、今日はパリのこんな物。

●ポケットティッシュ
パリに来て、驚いた物の1つがこのポケットティッシュ。
日本のようなソフトな物ではなく、折りたたんで袋に詰まっているティッシュはまるで小型紙ナプキン。
花粉症の私は、これを目にした瞬間「つらいな〜」と思いました。…が、慣れてくると意外と使い勝手が良く、逆に日本の物がソフトすぎて頼りなく思えてくることも…。おまけに、パリ生活3年半目の現在、人目をはばかることなく鼻をかむようになってきてしまいました(フランス人は、フツーにどこででも鼻をかむ…)。


フランス製ポケットティッシュ

●ガムテープ
フランスの文房具は思いの外期待はずれ。
フランスだから、きっとコジャレたペンやノートなどがいっぱいあるんだろう…と思ったら大間違いです(でも、雑貨屋さんで売っているノートなどは結構ステキだったりします)。
その上、普通に使用するボールペンなどは、日本製の物の方がはるかに使いやすく、逆に文房具売場には日本の有名メーカーのゲルインクペンなどがズラリと並んでいたりします。
そんな文房具の中でも、ダントツ日本に軍配をあげるのがガムテープ。
フランスで入手出来るのはセロテープをジャンボにしたようなガムテープばかりで、日本によくある布製ガムテープは一度も見たことがありません。
しかも、このフランス製ガムテープは、使用中にヨレることが多々あり、結構イラつく品物なのであります。
セロテープも然り。テープカッターに入れてあるのに、毎回ハサミを使用しないときれいに切れない非常にやっかいな代物。


クリムトの模写
ガムテープの絵を描いても…と思ったので、
関係ありませんが先程描いていたクリムトの模写

日本の商品って高品質だなぁーと、実感してます。

 

2006年3月12日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #20

フィギュアスケート(Patinage Artistique)
トリノオリンピックも早、過去の話題となってしまいましたね。
今回のオリンピックは、競技中継時間中テレビの前にいるようなことがほとんどなく、見られたのは開会式のみ。
せめて話題になったフィギュアスケートは見たかったなぁ…と嘆いていたら、何と本物を観に行くという幸運に恵まれることとなりました。


インターネットに掲載されていた広告

オリンピック閉会式の翌2月27日、パリのベルシー総合体育館で、フィギュアスケートのメダリストや入賞者のエキシビションがあり、友人の連係プレーのおかげで当日券をゲット!初めて行ったベルシー総合体育館は、20ユーロという申し訳ないような金額の席にもかかわらず、とても良い感じで演技を観ることが出来ました。

生のフィギュアスケート演技を観たのは初めてだったのですが、開演するや否や氷上のスターに目は釘付け。オリンピックで世界の頂点を極めたばかりの選手の演技の数々は、さすが!!!素晴らしい〜!!!の一語。家族や友人、知人、とにかくみんなに見せてあげたい!!と思うほど感動モノでした。


エフゲニー・プルシェンコ
今回は写真で(小さくてスミマセン…)
途中とても印象的なステップがありました

 


タチアナ・トットミアニーナ&マキシム・マリニンのペア
全くブレない、抜群の安定感

楽しみにしていた荒川静香さんは残念ながら欠場で、「イナバウアー」を見ることは出来ませんでしたが、20時30分から午前0時まで(!!)感激の3時間半を過ごしました。

チケットのために走り回ってくれた友人に感謝。
思い出に残る一日となりました。


フィナーレ

 

2006年3月5日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #19

最近のニュースいろいろ
フランスでは、野生のカモから鳥インフルエンザのH5N1型ウィルスが見つかり、先日は七面鳥が同ウィルスで大量死したとかで連日ニュースになっています。昨日は、日本がフォアグラ等の輸入を一時停止したとも…。

現在パリでは国際農業見本市をやっていて、囲いの中に展示されている牛やブタの頭をなでたりしている子供の映像は流れていましたが、ニワトリは悲しいかなパネルの写真のみ。代役を務めているのがうさぎさんのようでした。

我が家の郵便受けにも“食肉情報センター(…とでも訳すのでしょうか…)”から、「安全のしおり」のような鳥インフルエンザ情報パンフレットが入っていました。家禽類一大生産国のフランスにとっては、やはり大打撃のようです。

先日までは例の風刺画のニュース、ここ最近は鳥インフルエンザに加え、ユダヤ系の住民がターゲットになった反ユダヤ主義誘拐殺人事件。その前は、子供の性的虐待疑惑のため冤罪で集団投獄されたウトロー事件。

我が家の近所はパリにおけるデモのメッカのため、何か事件が起こる度、反発する人々の姿を見る機会が多く、ニュースがただの情報やイメージに留まらず妙に現実味を帯びてくることがあります。
その度に、あまりにも知らないことが多すぎる自分を反省し、もっと勉強しなくては…と思うのであります。


フランスでは鳥インフルエンザのことを
「GRIPPE AVIAIRE(グリップ アヴィエール)」。
連日の報道で覚えてしまいました…。

 

2006年2月26日
荒木 芳栄