2007.February

■フランス情報 mail from France #61

モロッコ旅行 PART2
今週も先週に引き続きモロッコの話題。旅行したのが早10日も前の話の上、マラケシュのみを訪問した3泊4日の小旅行だったにも関わらず、書くこと盛り沢山の“異国”でした。

●ジャマ・エル・フナ広場
マラケシュの中心「ジャマ・エル・フナ広場」は、日中はハデな衣装の水売りのおじさんやヘビ使い、猿回しやヘンナ描きのおばちゃんで一杯。その辺の写真を撮っていると、ヘビを手にしたおじさんや、サルを連れたおじさんが「写真を撮ったら?」とポーズをとりながら寄ってきます。…が、ここでシャッターを押してしまうとチップを要求されるようなので要注意らしいです。


夜のジャマ・エル・フナ広場

夕方からは、ここに食事の屋台が加わって大賑わい。ゴチャゴチャした非常に面白い場所で、4日間連日通ってしまいました。
屋台

●モロッコのお食事
モロッコ料理はかなり美味です。生水は避けた方がいいようですが、食事でお腹をこわすことはないように思われました。

今回の旅行で食べたモロッコ料理をご紹介!

タジン
モロッコの代表的な煮込み料理。羊・鳥・魚・野菜などバリエーションも豊富で、三角形の土鍋のようなお鍋でじっくり煮込みます。ジャマ・エル・フナ広場の屋台で野菜のタジンを食べ、翌日は友達の家で何度名前を聞いても覚えられなかった魚のタジンを御馳走になりました。クセがなく食べやすい味で、一緒に食べたアラビアパンもおいしかったです。
左下が野菜のタジン、右端はアラビアパン
全部で40DH(約500円)
友人宅での魚のタジン 
これに三角帽みたいなものをかぶせて30分〜1時間煮込みます


 

貝…と言うより、どこから見ても普通のカタツムリ。茶碗(小)一杯5DH(1DH《ディラハム》=約13円)。茶碗(大)で10DH。スープから取り出すとカタツムリのツノまではっきり確認出来ました。スパイスが効いたやや醤油系の味でカタツムリもスープも見かけによらずおいしかったです。

←屋台の貝



羊の脳みそ
食べてないのですが、屋台の店頭に焼いた羊の頭部と取り出された白い脳みそがズラリと並んでいました。屋台のおじさんが日本語で「アタマ、アタマ」としきりに勧めるのですが「アタマ、いらない」と今回はお断りしました。調理法は不明ですが、屋台の人気フードらしいので「食べてみるんだった…」とちょっぴり後悔…。

クスクス
こちらも代表的なお料理。小麦粉をつぶつぶ状にした物に、野菜やお肉を煮込んだスープをかけて食べます。パリにもクスクスのレストランが沢山あり、スーパーでインスタント・クスクスも簡単に入手出来ます。…と言う訳で、今回はこれも食べてないのですが、「本場のクスクスは味も格段に違う!」と友達のモロッコ人のダンナ様が力説していました。
街の至る所にオレンジの木がありました 
オレンジジュースもミントティーも
おいしかったです
屋台のお兄さん

●スーク(市場)

スーク内部
通路があちこちに枝分かれしています
スーク内の香辛料屋さん

マラケシュのメディナ(旧市街)の中には大きなスーク(市場)があります。が、道がとっても複雑で迷路のようです。所狭しと並ぶ商品を眺めて歩いていて何度も迷子になりました。この迷路スークの向こうにある「マラケシュ博物館」に行きたくて、その辺にいたお兄さんに道を聞いたら、頼んでないのに案内してくれた挙げ句チップを要求されました。


マラケシュ博物館

博物館通路
博物館内部
アラブ音楽が流れる静かな空間でした
博物館天井

「ガイドはお願いしてないから払えない」と言うと握手してあっさり去って行ってしまったのですが、帰りは学習して、その場を離れられないお店の人などに道を聞くようにしました。みんな迷子慣れしているのか、とても親切に教えてくれました。

イスラム美術館
イスラム美術館内部

●アラブ式お買い物
モロッコには「アラブ式商談」というものが存在しているようで、マラケシュのスークはまさしくその世界。店舗に並ぶ商品に値札が付いておらず、店主と値切り交渉して値
切ると聞くとより一層おっくう…。そんな訳で、今回の旅行でもほとんど何も買わなかったのですが、スークでシルクのバッグを一個だけ購入しました。
最初300DH(約4000円)と言われたのですが、聞いた途端に購入意欲が失せ、お店を出ようとしたらドンドン値が下がり結局80DH(約1000円)に…。アラブ式のお買い物は面倒臭い…。
値切って買ったモロッコバッグ

モロッコは刺激満タンの大変美しい国でした!!

2007年2月25日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #60

モロッコ旅行 PART1
アルバイトが一段落したので、今週はフラリとモロッコのマラケシュまでスケッチ旅行に行ってきました。

●飛行機
先週、フランスのSNCF(国鉄)が扱っているインターネットの航空券予約ページでチケットを購入したのですが、翌日の朝には自宅に配達に来てくれました。のんびりしたフランスで、久々に感激したスピーディーな対応。


マラケシュのメナラ空港駐車場

マラケシュへの飛行機は、行きがエアーフランスで普通に機内食などが出たのですが(機内食には「豚肉は使われていません」というカードが付いていました)、帰りは“アトラス・ブルー”というローコスト便。食べ物や飲み物希望の場合は、車内販売ならぬ機内販売でお金を払って購入しなくてはなりませんでした。
パリ−マラケシュ間、約3時間の空の旅。短時間で快適でした。

●マラケシュ

市内は城壁によって
ギリーズ(新市街)とメディナ(旧市街)
に分けられています。
その境界入口の一つ、コブ門
マラケシュのメディナのヘソ
“ジャマ・エル・フナ広場”

モロッコの内陸部、ほぼ中央に位置している観光地です。モロッコでは2番目に古い街だとか。到着時は2月中旬にもかかわらず、日中の気温25度(朝夕は10度ぐらいで肌寒かったです)。空港から市内まで車で約15分。


建物の屋上には絨毯がズラリ

街の中は乾燥してホコリっぽく、コンタクトレンズの目には苛酷な環境…。市内は交通量が多い上に信号や横断歩道が少なくて、大通りを横切るのは文字通り命がけでした。公用語はアラビア語ですが、かつてフランス保護国だったこともありフランス語が通用します。観光地なので英語で話しかけてくる人も沢山いました。

←スーク(市場)

 


メディナの裏路地

 

治安も悪くない感じでしたが、アラビア語の看板や時折スピーカーから流れてくるコーランを聞くと不思議な気持ちになりました。目に入る物全てが新鮮で、本当に魅力的な街でした。
路地の中のモスク→

マラケシュのシンボル、
高さ77mのミナレット(塔)“クトゥビア”
夜の街角

●出会い
初モロッコ一人旅の予定だったのですが、マラケシュ行きの飛行機の搭乗口で、久しく会っていなかったパリ在住日本人の友人とバッタリ再会。聞けば、彼女はモロッコ人男性と結婚する予定でマラケシュに移住するとのこと。滞在中、食事に連れて行ってもらったり、家に招待してもらったり…で、思いがけずお世話になりました。ダンナ様は国際的に活躍している写真家らしく、家というのがプール付・ゲストハウス付・お手伝いさん付の大邸宅。オドロキました。

マラケシュ最終日の夜は、友人のダンナ様に教えてもらった大衆酒場のようなバーに行ってみました(イスラム教はアルコール禁止なので、その辺のお店にはアルコール類を置いていないようです)。「一人で行っても大丈夫」と言われてはいたものの、お店の中はモロッコ人のおじさんばかり…と店内を眺めていたら、突如日本人女性が2人目の前に現れました。お二人ともモロッコに9年ぐらい住んでいらっしゃるとのことで、後からやって来たダンナ様は雑貨の輸入の仕事で知り合ったと言うモロッコ人男性。
↑“アマンジェナ”というホテルで開かれる友人のダンナ様の個展オープニングパーティーに招待してもらいましたが、帰る日と重なって断念

同じテーブルに混ぜて頂き、イスラム圏での生活ウラ話をいろいろと聞かせて頂きました。

モロッコでは王様の代が代わってから、改宗しなくても結婚出来るようになったらしいのですが、それでも様々なイスラムの風習で容易な結婚生活ではないようです(お二人はとっても明るい方々で、強いな〜と感心してしまいました)。家でアルコールは禁止、砂漠地方のモロッコ人と結婚した日本人の友人はダンナの付き添いがないと5分程度の近所にも一人で外出させてもらえない…などなど。
バーで飲んだ
モロッコビールとミネラルウォーター
イスラム国では女性の地位も低く、離婚した場合の子供の親権は自動的に夫側になるようです。それにしても、いろんな所に嫁いでいる日本人女性がいるんだなぁーと痛感。思い掛けない所でお友達が出来ました。


●モロッコ人
素朴で人懐っこくて親切という印象を受けました。が、日本人観光客が増えている影響か、歩いていると頻繁に「こんにちは」「ありがとう」とやたらと声をかけられます。
持参したガイドブックには「イスラム国では日本人女性は異常にモテるので気を付けるように」という内容の警告コラムが載っていました。反日感情がなく、日本に行って職を見つけたいモロッコ人男性が大勢いるらしいです。
実際行ってみたモロッコはガイドブック通り。一人で歩いている日本人などは格好のターゲットらしく、前から後ろから、とにかく最初で最後だと思われる頻度で男性に声をかけられました。

モロッコの記念切手 
小さくてきれいでした
同じくモロッコの
普通サイズの記念切手

町角でスケッチしていても男の人が寄ってきて「立って描いていると疲れるだろうから」とイスまで持ってきてくれたのですが、「座ると視線が変わるから、せっかくだけど必要ありません」とお断り。その後も、同じ男性がずっと横に立ち、「結婚してるの?」
私:「結婚してます(本当はまだですけど…)」
モロッコ人:「じゃあ、姉妹はいる?」
私:「いるけど結婚してます」
モロッコ人:「じゃあ、おじさんはいる?」
私:「おじさんはいます」
モロッコ人:「おじさんに娘はいる?」
…正に日本人なら誰でもいいと言う感じ…。が、そんな人ばかりではなく本当に親切な人もいたので、その辺の見極めが大変に難しい国かも…と思いました。


メディナの路地

2007年2月18日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #59

AIR(エール)
現在アルバイトをしているアトリエで、私はアシスタントとしてテンペラ画をせっせと描いているのですが、同じ室内で、4月にパリのポンピドゥーセンターで行われるスペクタクル用の小道具作りも進行しています。

5日の月曜日には、その打ち合わせのため、ポンピドゥーセンターでフィルムアートのようなものをされるアーティストと(…名前を忘れちゃいましたが…)、コラボレーションされる「AIR(エール)」というミュージシャンの2人、それから打ち合わせ風景取材のためのカメラマンやスタッフがゾロゾロとアトリエにやって来ました。

私は芸能関係にうといのですが、友達に話したら「エール」というミュージシャンはフランスではとっても有名らしく、日本語のサイトまでメールで送ってきてくれたので、ぜひぜひ御高覧下さい。小柄でしたが、お二人とも手が大変にきれいで印象的でした(ポンピドゥーセンターでの催し物はアーティストの方がメインという気もしますが…)。

http://www.bounce.com/news/daily.php/9239
http://music.yahoo.co.jp/shop/p/12/46017



文章とは無関係なのですが、パリの常設市場があるムフタール通りです。
通りの雰囲気がとても良く、お手頃価格のレストランも沢山あります。

2007年2月12日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #58

Cinema(シネマ)
先週から再びアトリエで仕事をさせてもらっているのですが、仕事帰りについフラフラと映画館に寄ったりしています。
ここ一週間の間に観に行ったのが「ROCKY BALBOA(『ロッキー』シリーズの完結編)」と「A LA RECHERCHE DU BONHEUR」と言う、ウィル・スミス主演でホームレスまがいにまで落ちぶれた男性が人生を再構築していく実話をもとにした映画。どちらも大変に勇気づけられる映画でした。

パリは現在映画館の入館料が9,9ユーロ。以前は6〜8ユーロぐらいだったので(映画館の場所によって微妙に異なります。シャンゼリゼ辺りだとちょっと高め)、値上がりしたなーと思います。
但し、午前中は6ユーロぐらいに割引しているところが多く、学生割引は勿論、60才以上、大家族、軍人、失業者割引などというものも存在しています。

パリでフラリと映画に行くような時は、上映時間の少し前に各映画館のチケット売場で入場券を購入します。上映時間などは映画館入り口に電光掲示板で表示されているところが多いのですが、雑誌などを売っているスタンドで映画情報を網羅したイベントガイドも売っているので予め調べておいた方が良いかもしれません。


パリでは通常、同じ映画館で複数の映画を上映しています(大きな所だと10本以上)。映画名と人数を伝えればチケットの購入が可能。館内も、これまたややこしい造りの所が多いのですが、係の人がそれなりに案内してくれます。席について上映時間になると、最初の10分ぐらいは予告編やCM。その後に本編が始まります。

フランスでは、例えばアメリカ映画だとV.O(ヴァージョン オリジナル:英語版フランス語字幕)またはV.F(ヴァージョン フォンセーズ:フランス語吹き替え版)が半々ぐらいの割合でしょうか…。いずれにしても、やはり大画面で観る映画は良いなーと思います。

…と言う訳で、ここ1週間は映画館に寄り道すると共に、自宅でクラシックなDVDを鑑賞し、個人的なCinema(シネマ)ウィークを過ごしました。

2007年2月4日
荒木 芳栄