2007.June

■フランス情報 mail from France #79

郵便局
郵便受けに先日「不在届」が入っていたので、指定された近所の郵便局まで受け取りに行ってきました。


お誕生日用切手

毎度の事ながら、パリの郵便局はいつ行っても長蛇の列。クリスマス前などともなると待ち時間30分程度は当たり前。「何でこんなに混んでいるんだろう」と足を運ぶ度に思います。

近所の郵便局には3〜4カ所の窓口があるのですが、窓口に関係なく1列に並んで自分の順番を待ちます。そして、空いた窓口に列の先頭の人が行くという仕組みになっています。


赤十字への寄付つき、ジュール・ヴェルヌの切手

それ自体には問題がないように思うのですが、とにかくやたらと時間がかかる…。小包などは、中身だけを持参し、窓口で見合ったサイズの小包用の箱を購入して梱包を始める人がいたり、局員さんと話し込んでいるお年寄りがいたり…。とにかく、自分の順番がやってきたら周囲なんてお構いなし。
長く待たされる上に、私の過去の経験から言うと今までに行った郵便局の6割ぐらいの局員さんは無愛想。結構事務的です。おまけに出した郵便物が届かないという不測の事態もややあります。

今回は運良く10分程度の待ち時間で、しかも割と感じの良いおじさんが応対してくれました。不在票とパスポート(身分証明書が必要になります)を見せ、窓口で本人かどうかの確認を受けてから荷物を引き渡してもらい、最後に受取にサインをして完了。


裏面がシールになっている古代美術品切手

以前、友人が、日本に帰るとどこに行っても「こんなに親切にしてもらっていいのかしら…」と思うほど迅速で感じの良い応対が多いと言っていました。私も同感です。おまけに業務の信頼度もパリよりはるかに高ポイント。逆に、その素っ気なくてアバウトな日本とほぼ対極の応対や仕事ぶりがパリらしいのかも…とも思います。

とりあえず、大様に構えていかないと、パリでは郵便局ですらイライラが募る場所であることは間違いありません。

2007年6月24日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #78

つり銭事情
今週、知り合いの方から「某デパートで買い物をしたら、おつりが10ユーロも足らなかったのよ!」という話を聞き、「フランスのお店の人って、頻繁におつりを間違えますよねー」と笑っていたその翌日、私もパン屋さんで1ユーロ少ないおつりを渡されるという事態が発生しました。

そう言えば、昨日はスーパーで10サンチーム(1ユーロの10分の1)多くおつりを渡され(ちゃんとお返ししましたが)、今日は別のスーパーで40サンチームおつりが不足。レジを使っているのに、どうしてこんなに不可解な事が続くのか…??いずれも、ただ単に店員さんがうっかりしていたのか、疲れていたのか、それとも忙しかったのか…?店員さんの事情までは推し量りかねますが、パリに来てからというもの幾度となくおつりの間違いを体験してきたような気がします。

大抵はその場で間違いを指摘するのですが、ボーッとしていたりすると家に帰ってから気付くという事に。しかも、私の場合、家に帰ってから気付くのは、お金の過不足というより通貨が違うという変わったパターン…。
以前、近所のサンドイッチ屋さんで買い物をした時には、おつりの小銭の中に上手くカムフラージュしていたドミニカ共和国の5ペソ硬貨を発見し、別の場所での買い物でも10フラン硬貨が混じったおつりをもらってきたり。いずれも、行ったことも行く予定もない国や、今や絶滅してしまったフラン硬貨なので珍重しております。
おまけにパリでは、2ユーロぐらいの買い物に50ユーロ札でも出そうもんなら「もっと細かいお金は持ってないの?」とお客なのにナゼか店員側から叱られたりすることもあります(大きいお金での支払いは嫌がられることが多いです)。


上段左から、2ユーロ、1ユーロ、20サンチーム、10サンチーム硬貨
(他にも数種類の硬貨があるのですが、手元にこれだけしかありませんでした)
下段左から、ドミニカ共和国5ペソ
(コインの縁には”REPUBLICA DOMINICANA”と書いてあります)、10フラン硬貨

おつりで思い出したのですが、数学者・藤原正彦氏の御著書の中に、インドではかけ算を九九までではなく、十九×十九まで暗唱させるような高度な数学教育を行っているため、田舎のみすぼらしいお店であっても電光石火のように正しいつり銭が返ってくる云々と書いてありました。
フランスでは、電光石火のようにつり銭が返ってきた時ほど注意せねばならないように思われます。私の個人的な所見としては、フランスではおつりを逆算して計算するのも間違いが多発する理由の一つかも…と思ったりもしています(例えば4.7ユーロの商品に5ユーロ札を出すと、「4.8…4.9、さぁこれで5ユーロよ」という感じで、商品の金額を基準にした足し算になっておつりが返ってきます)。ややこしい金額だと聞いていても何が何だかわからず大混乱ですが、数えながら丁寧に返してくれるような時は逆に間違いがないので安心です。

そんな訳で、「数学」という学問になると日本と大差はないのかもしれませんが(「数学」に携わるような生活をしていなかったので詳しい現状はわかりませんが…)、買い物などで生じる日常的な算数のシステムには大きな違いを感じています。

2007年6月17日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #77

冷凍食品店
ここの所、私のパリ生活史上珍しく、サラリーマンやOL風の規則正しい多忙な日々が続いております(日本なら当たり前だと叱られそうですが…)。
失業率が高く職のないパリで、サバイバル出来る条件が与えられているのは感謝すべき事だと思うのですが、ちょっと困っているのが食料品などのお買い物。

スーパーなどの開店時間内に家の近所までたどり着けない事が多く(遅くまで営業しているスーパーもあるのですが、ウチからは少々歩かねばならない…)、しかもパリにはコンビニのような便利なお店もない…。代わりに、アラブ系の人が経営しているコンビニまがいの通称「アラブ屋さん」と呼ばれているお店がパリの至る所にあり、例に洩れずウチの近所にも数件あるのですが、価格も高めで個人的に利用するのは緊急時のみ。

そんな訳あって、昨日初めて立ち寄ったのが冷凍食品チェーン店の「PICARD(ピカー)」。店内には冷凍食品用のショーケースがズラリと並んでいるだけなので、外から一見すると何を売っているんだろう??と言う感じです。日本では見たことのない種類のお店ですが、肉類・魚・野菜・BIO食品、前菜からデザート、フルーツまで多種多様な冷凍食品が並び、冷凍食品好きには垂涎ものの冷凍食品王国です。


店内に置いてあったパンフレット
冷凍食パンをつかった調理例が載っていました
(具も同店で調達出来るようです)

内装も白一色で統一され、おまけにショーケースとレジしかないので清潔感漂う代わりに無機質な印象。しかも、みんながショーケースの開け閉めをするため何となく薄ら寒い…。真冬にはちょっと敬遠したい感じのお店かもしれません。が、味も価格も悪くなく、昨日は非常食を少々買い込んでおきました。

パリにはお総菜等、出来合いの食べ物が日本に比べてうんと少ないです。サラダのドレッシング1つ取っても日本のような品揃えはなく、オリーブオイル・酢・塩コショウなどを適当に調合してみんな自分で作ったりしているようです。以前田舎に遊びに行った時には、ジャムやパテなど、出されたもののほとんどが家での手作り品でした。フランス人というのは、出来上がっている物より自分で作ることに喜びを覚える国民のようで、特に食べるためには労力を惜しまない様子です(そうじゃない人も勿論いると思いますが…)。

フランス人の生活を見ていると、コンビニなどが普及していない理由が何となくわかるような気がします。良い悪いは別として「日本って便利な国だ…」と痛感している今日この頃です。

2007年6月10日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #76

絵日記
今週は単調な毎日を過ごしてしまったので、1週間分の絵日記です。


5月26日(土)
4月の個展で作品を購入して下さったフランス人女性から
激励のお手紙を頂き感激。早速お礼状を書きました。


5月27日(日)
フランスの薬局には、水で溶かすタブレット状のビタミン剤が売っています。
オレンジ味でカルシウム入り。結構おいしいです。


 



5月28日(月)
終日雨降り。最高気温15度の寒い一日でした。



5月29日(火)
4月の歯科検診に行くまで病院とはほとんど縁がなかったので
知らなかったのですが、医療保険の返金方法が変わったので
手続きし直すようにとの通知がやって来ました。
お金が返ってくるとは言え、この手の通知の対応は大変に面倒です。



5月30日(水)
行きたい展覧会がいくつかあるのですが、時間がない…。
雑誌や新聞を読んで行ったつもりに。


5月31日(木)
夕方から大雨。家では水回りのトラブルまで…。


6月1日(金)
アトリエの近所では、ラベンダーなどのお花が満開です。

 

2007年6月3日
フランスでは今日は「母の日」です。
荒木 芳栄