2008.April

■フランス情報 mail from France #118

火事

3日前の深夜、ご近所から悲鳴が聞こえたかと思うと、間もなくして今度はサイレンが…。何事だろうと思ってベランダから覗いてみると、何とウチのお向かいのアパートから火が…。通りにはハシゴ車が3台並び、夜中だったので野次馬らしき人は少ないものの、ご近所騒然。あちこちの窓から顔が出ていました。

火元や原因はわからないのですが、消防士さんがハシゴ車を使って2階に突入していく様子なども目撃。幸いボヤですんだようで、サイレン音から2時間半後ぐらいには再び静かな状態に戻りました。

実はウチのアパートも、今年の1月火災に遭って同じようにハシゴ車が出動したらしいです。たまたま私は不在だったので詳細は知らないのですが、何でも1階の電気ケーブルから出火したのだとか…。後日、アパートの人から「いなくてよかったねー」と言われました(確かに、いたらパニック状態でした)。

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私の部屋には直接の被害はなかったのですが、しばらく電気を止められ、おまけに煙のせいで(多分…)部屋中が薄汚れ、その後のお掃除がとても大変でした。が、周囲の人がとても心配してくれたので、私にとっては人の親切が身にしみた出来事でもありました。焼けた部分の工事も先月完了したようなのですが、お向かいもこれからしばらく大変なんだろうなぁーと思います。

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どちらも人的被害がなかったのが何よりですが、それにしてもたった4ヶ月の間に向かい同士で火事になるなんてあり得ない…というのが率直な印象の一夜でした。と同時に、間近で見た消防士さんの活躍ぶりに感動した一夜でもありました。


2008年4月20日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #117

聖火リレー

ニュースですでにご存知のことと思いますが、4月7日の午後、パリで北京オリンピックの聖火リレーが行われました。エッフェル塔からパリ市南部のシャルレティ競技場までの28qをリレーする予定で、当日は3000人の警官が警備のために動員されました。

当日たまたま家にいたのと、セレモニーが行われる予定だったパリ市庁舎はウチから徒歩圏内。見に行こうかと思いましたが、何となく賢明ではないような気がしてやめることにしました。

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後前日のロンドンでの聖火リレーも荒れたようですが、7日の夜に見たニュースの印象ではパリはそれ以上。市内のあちこちでチベット人支持者と警官隊、それから中国人のグループなどが衝突。聖火は何度か消され、予定されていたセレモニーも中止。バスで最終目的地に聖火が搬送されるという異例の事態続き。大荒れとなったパリの聖火リレーは、世界中に別のメッセージを配信していたようでした。

ニュースを見始めた頃は、ロンドン以上の騒ぎに「血の気の多い国だ…」とも思いましたが、画面が進むうち、そんな風に思ったことや他人事だと思いながらニュースを見ている自分を反省しました。他国の人権のために、これだけ行動を起こすことが出来るのは精神が健全な証拠なのだと思います。個人レベルで、これだけ人権擁護を考え、意思表示出来るのは尊敬すべき事だと思いました(今の私には出来そうにないので…)。

自分が「外国人」だということや、実際に目にする物、それから周囲の人の関心が幅広いお陰で、日々いろいろなことを学んでいます。自分に欠けている物を、少しずつ少しずつ教えてもらっているような気がして、感謝することの多い毎日です。


2008年4月13日
荒木 芳栄


■フランス情報 mail from France #116

今週の微々たるニュース

先日、お世話になっているギャラリーのパーティーに呼ばれたときのこと。
その辺に置いてあったソムリエナイフでワインボトルを勝手に開けていたら、近くにいたおじさんに「日本人なのに上手だねー」と言われました。

以前、レストランでアルバイトをしていた頃、何本も何本もワインを開けていたお陰なんですが、そんなにトレーニングを積んできたとは思うまい…という感じでした。

そのおじさんが続けて曰く、「でも、もっと『ポン』って大きな音を立てた方がいいよ。コルクを抜くときの音も、ワインの魅力のうちだからね」とのこと。
おじさんの言葉が正しいのかどうかは分かりかねますが、確かに、私のやり方はレストラン仕込みなので、お客様の会話の妨げにならないような配慮があったのかも…と、そう言われて初めて思いました。
ワインの開け方一つにもT.P.Oがあるのだろうか…と、ちょっぴり目からウロコの出来事でした。

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後日、家にいると、とっても元気な明るい女性の声で「元気〜??」と電話がかかってきました。声の調子とテンションの高さ、おまけに友達っぽい親しげな口調から友人Aちゃんだと思い込み、「うん、元気元気。そっちはどう?」と、聞き返したところでAちゃんは現在南米チリにいるはずだと気付き、「すみませんが…。どなたですか?」…。
「アンナです。ボルドーのワイン業者のアンナです。おいしいワイン、いりませんか?」

今週は、その他にもワイン関連の微々たる出来事が多発した1週間でした。


2008年4月6日
荒木 芳栄