そして、この旭屋書店の香港ならではのサービスは、3ヶ月以上の定期購読を申し込んだ人を対象とする割引サービス。(適用は4ヶ月目から。)書店セールやポイント制割引サービスなどを行うローカル書店をよく見かけますが、電車のつり革広告もなく、街の中に商品を宣伝する広告はデカデカとあっても本や情報を伝える広告というものが見当たらない香港では、これも客をつなぎ止める大事なワザの一つなのでしょう。
また、規制というのは裏返せば利点にもなるようで、規制の賜物であるゆったりとしたスペースとイスのおかげで、子供と一緒にゆっくり本を選ぶ家族連れの姿も多く見られます。香港自体が土地の少ない場所なので、日系書店でこんなにしっかりスペースを取ってイスまであるのは嬉しい限り。利用客(私)も全く気付かなかったくらい、自然に規制とうまく共存しているようですね。
ちなみに規制と言えば、香港は本の検閲は厳しくないそうですが、香港から中国本土、例えば香港から上海へ本を出荷するのは×。日本から直接中国本土に送るのはOKらしいので、何がいけないのか分かりませんが…。中国本土と香港、一国二制度の違いが関わっているんでしょうか。
尚、利用者の顔ぶれは、もちろん日本人がほとんど。それでも、漫画やゲーム本、写真いっぱいの日本のおしゃれ雑誌などには、言葉は分からなくても香港の若者も興味津々。日本情報を求めてやって来る香港人利用客も多いようです。
では、最後に旭屋書店の売れ筋をチェック。
一番人気やはり(?)コミックやゲーム本(講談社のコミック本もしっかり揃ってます!)。旭屋書店今週(4/15〜21)のベスト10を見ると、結構入っているのが中国関連のビジネス本。また、日本VS香港の比較文化モノも人気のようで、日本人嫁と香港人姑の嫁姑バトルを面白く取り上げた本もランクイン。ちなみに政治の本はあまり人気がないそうで、香港人どころか香港にいる日本人も、日本の政治には無関心ということなんですかね。(これは日本にいても同じでしょうか?)
<旭屋書店で現在ベスト10入りしている講談社の本>
ベスト2 今夜は眠れない (宮部みゆき 著)
ベスト5 生協の白石さん (白石昌則 著) |
人気のゲーム本コーナー |
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講談社の漫画本コーナー |
海外で煮詰まったり疲れたりすると、私は現地語や英語を見るのも話すのも億劫になることがありますが、そんな時にはやっぱり一番すっと頭に入ってくるのは母国語。「仕事に行き詰った時に、置いてある本からインスピレーションを得てもらった方もいます」、そう嬉しそうに話しておられた中川さん。何気なく立ち読みした本から知識を得たり、勇気付けられたり、笑ったり。気が付いたらパワーをもらっている日系書店は、私にとっては砂漠の中のオアシスのようなもの。これからも、しっかり利用させて頂きます!
…一応言っておきますが、立ち読みして気に入った本はちゃんと購入してますよ、念のため!
来月末の書店情報では、香港のローカル書店を紹介予定。いつも利用するのは日本語書店か英語書店なのであまり馴染みはないんですが、どんなとこなんでしょうね?仕組みは何か違うかな?私も気になるので楽しみです。
香港書店事情でこんな事を聞いてみて欲しい、あれはどうなってるの?というご要望・ご質問があれば、いつでも送ってくださいね。素人で恐縮ですが、できる範囲で調べてみます! |