時は遡ること1ヶ月前、去る7月19日〜24日に香港の本関連イベントでは一番大きなブックフェアが行われました。開催中の6日間で訪れた人の数は、なんと68万人!香港の人口が約700万とすると、およそ10人に1人が訪れたことになるんです。すごいでしょう?実は、この数字を知った時、最初はウソかと思いました。なぜなら、地元の本屋さんをめぐった時のガラガラさ加減に、(本屋のスタッフも言っていましたが)香港人は本を読む人が少ない!と感じていたからです。
そんな香港人をも詰めかけさせたブックフェア、確かにかなり大規模なフェアではありました。会場はワンチャイにある香港のオペラハウス、大規模なイベントが行われる香港コンベンションセンター。開場時間は10am〜10pmで、入場料は20ドル(約300円)、6pmからだと半額の10ドル(約150円)。こんな嬉しいチケット価格に加え、さらに嬉しいのがブックフェアでは本が20%〜30%くらい安くなっていること。在庫処分のため10ドルぽっきり、なんていう投売り状態のものもあるので、フラっと立ち寄ってみる価値は大アリです。
早速中に入ってみると、会場内はものすごい人の波!ハデなブースもあって、まるでサーカスみたい(?)。会場は、会場1、2、5、グランドホールと4つあるのですが、最初に入った地上階の会場1が一番広く、ブース数も一番多いとあって大盛況。エントランスをくぐってビックリ、ブース間は人でギッシリ。目当ての本のブースに近づくのも一苦労、という状態です。
この会場1には、香港の出版会社はもちろん中国本土・台湾からの出版会社や、香港で見かける大手書店のブースがズラリと並び、他にも大学の出版会社、教育・宗教関連のブースなども入っています。会場内では新書の作者を招いてインタビューなども行われ、最近本を出したばかりの私の知り合いも新書紹介でインタビューされました。
 |
 |
会場は人でいっぱい |
 |
|
|
中国本土・台湾などの各出版社、書店ブース |
|
|
↑オーストラリア系書店(香港ではかなり店舗あり) |
↑インタビューも行われていました |
|
VCDもありました。日本のアニメは香港でも人気です |
|
|
|
10ドルぽっきりコーナーは
すでにこんなことに… |
疲れ果てた子供たち |
夕方になっても
会場の外は人でいっぱい |
会場2は、会場1よりは多少規模が小さくなりますが、同じように出版・書店ブースがたくさん入っていました。ただ、会場1が一般向けとすると、こちらはグッズや音楽関係、ディズニーのイングリッシュ・ルームがあるなど、より若年層をターゲットにしていた印象が。
そして、グランドホールで目を引いたのが、国際村と名付けた各国に関連した書籍を集めたエリア。民族音楽ブースもありました。でも、他の国のブースはよりもフランスブースだけやたら広かったのが不思議。フランスは日本でも人気はありますが、どうしてここだけ・・・?お金をかけたんでしょうか。
また、ここには買った本を郵送できる、郵送サービスブースがありました。これなら遠くから来た人達も重い本を抱えて帰る心配をしなくてもいいので、安心ですよね。
 |
|
|
国際村周辺 |
郵送サービスブース |
キャリーバッグを
引いている人も
たくさんいました。賢い! |
会場5は、まさに子供向け。すでにすっかり人にもまれて疲れていたので、ここは遠慮させて頂いたのですが、教育関連・子供向けの本や文具などがメイン。子供の舞台コーナーや、親子で遊べるエリアもあったようです。
会場を出ると、今度はたくさん本を抱えて歩く人達でいっぱい。ある書店ブースの男性スタッフに、香港は本を読む人が少ないと思ったら、こんなにいっぱい人が来ていてびっくりしたと言ったところ、「ブックフェアでは本が安く買えるから、本好きはもちろん、普段は本を買おうと思わない人達もちょっとのぞいてみようという気になるんでしょうね。まあ、ブックフェアだから来た人もいるとは思いますが、週末ここで何かイベントやってるから見てみよう、という人も多いと思いますよ。香港人はお祭りイベント大好きですからね。」と、案外冷静なお答えが。
そして、背中にバックパック、両手にパンパンの手提げ袋を抱えて帰途に着いている女性に、ブックフェアの魅力とどんな本を買ったのかを聞いてみると、「ブックフェアは、一度に色んな本屋を回ってたくさんの本を見られるのが楽しいですね。しかも、本屋で買うより安いのが嬉しい!でも、結局買ったのは子供の本ばかりで、自分の本はほんの少しなんです。」教育熱心な香港ならではの回答(?)。もしかすると、日本の質のいい教育出版関連(英語教育・日本語教育)のブースがあれば、人気だったかもしれませんね。
以上、今回はたくさんの写真でお届けしましたが、会場内の熱気が伝わったでしょうか?
個人的には英語の本限定でしか買えないのが残念でしたが、中国語書籍、日本の書籍の中国語訳本、雑誌、自然書からビジネス本まで、様々な本を一同に見ることができて充実の半日でした。単にカラフルな装丁のカバーを見るのも楽しかったですね。出口に吐き出された時はヨレヨレでしたが、三冊買った本のレシートにある20%オフという刻印が、帰途に着く私の心も足取りもちょっぴり軽くしてくれました。 |