今回は香港の路上にあるマガジン・スタンドを取り上げつつ、雑誌がらみで風紀についてもちょっと触れてみましょう。
以前イタリア書店情報に新聞・雑誌販売店のことが取り上げられていましたが、香港にも街のあちこちに道行く人達が気軽に新聞や雑誌を買えるマガジン・スタンドがあります。壁一面に雑誌を並べて半分お店の形になっているもの、小さな屋台式になったもの、路上にダンボールを並べてその上に雑誌を置いたもの。スタイルは色々ですが、そのほとんどは屋台式です。屋台はかなりコンパクトで、土地の少ない香港にはピッタリ。お店の人が片付けて帰った後に見ると、こんな小さなスペースだったのかとビックリしてしまいます。
マガジン・スタンドいろいろ |
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お店みたいになっている
マガジン・スタンド(ワンチャイ地区) |
準備中の屋台式マガジン・スタンド
(ワンチャイ地区) |
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テント式マガジン・スタンド
(ワンチャイ地区) |
簡易台式
マガジン・スタンドは、
さらにコンパクト
(ワンチャイ地区) |
ダンボールを路上に並べて、
即席マガジン・スタンド(?)
(プリンス・エドワード地区) |
並べられた新聞・雑誌を見ると大体どこも似たようなものを扱っているのですが、やはり地区によって多少違いはあるようです。例えば金融街のセントラル周辺では、新聞・雑誌や漫画などに混じって英字新聞やビジネス系の雑誌がありますが、バーの多いワンチャイあたりでは、芸能週刊誌系の雑誌や漫画、そして男性の皆さんが喜ぶような雑誌が幅をきかせて並んでいます。地区の特色によって、マガジン・スタンドで扱う雑誌も違っているんですね。また、マガジン・スタンドで雑誌を扱っているので、小さな書店では雑誌類をあまり置いていないところもあります。
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限られたスペースを有効に使うのが路上の掟
(コーズウェイベイ地区) |
新聞・雑誌、漫画の他にも、
ガムや飲み物、タバコもあり |
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セントラルの屋台式マガジン・スタンドでは、
英語雑誌も目立つ |
閉じると、こんなにコンパクト
(セントラル地区) |
ここでいきなりですが、少しだけ香港の風紀についても触れておきましょう。実は、香港の一般書店では、ワンチャイの路上でよく見かけるような男性向けの雑誌や、そういった内容が含まれたような雑誌は売られていません。日本でも規制はあると思いますが、香港では公共の電波・書籍が与えうる影響について、日本よりも更に厳しいようです。(中国よりは多少は緩いかもしれませんが。)そのため、普通の書店では風紀を乱すような本や雑誌の取り扱いはしていないし、例え芸術や学問として写真集や本などを扱っていても、開けられないようにした上で注意書きがしてあります。
この風紀規制についてはTVも同じで、ローカルTVで放送する海外のTVドラマや映画に子供にとって好ましくないシーン(暴力シーン含む)が含まれている場合、あらかじめ話の筋に問題ない程度にカットした上で、番組が始まる前には必ず「この番組には●●(●●は内容によって変わる)のシーンが含まれているため、親の指導の下で見て頂くことをお勧めします」、といった注意がなされます。香港では子供達への影響に関してとても敏感なのです。
…それなのに、老若男女が普段歩く路上には、堂々とそして平然と、注意書きもなくそういった類の雑誌が野ざらしで並べられている…TVや書店で理想(?)を見せても、道を歩けば路上に現実。大げさですが、香港のダブルスタンダードがそこにある、そんな気すらしてしまいます。何にせよ、どういう事情か分かりませんが、「まあ路上なら」という暗黙の了解があるというのが、路上のマガジン・スタンドの現状のようですね。
ただ、女性としては(もしかしたら男性もかもしれませんが)、やっぱりそんなものはできれば路上で堂々と売って欲しくない、どうしても路上でというなら、人目のつかないところでひっそりと売ってくれ!…というのが正直なところでしょうか。
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