2006.April

■香港情報 mail from Hong Kong#01

4月のお盆
今月から香港について書かせて頂くことになりました。4年目でまだまだ知らない香港もたくさんありますが、書店情報含め、色々と気楽に書いていこうと思います。よろしくお願い致します。

さて、去る4月5日に香港は旧正月を迎えてから初めての祝日、清明節がありました。
清明節、と言われてすぐピンと来た方は中国通。清明節は旧暦二十四節気の一つで、新暦では4月5日頃。この日は日本でいうお彼岸のようなものに当たります。つまり、老いも若きも家族揃ってお墓参りに行き、お墓をキレイにしてご先祖様に「こっちは元気でやってますよ〜、皆さんの事も忘れてませんよ〜」、とご挨拶する日なのです。(沖縄にも清明祭(シーミー)という、似たようなご先祖供養の行事が同じ時期に行われるようです。中国と日本のつながりを感じますね。)
ただ、実際に春と秋のお彼岸にどれだけの人がお墓参りに行くかを考えると、どちらかと言えば清明節は日本のお盆に近いんじゃないかな?と思ったりもします。

香港で暮らし始めてから、香港人(というか中国人)の家族の絆の強さというものは折に触れて感じるところですが、生きている家族はもちろん、亡くなった家族との絆も強そうです。テニス仲間のイマドキの若者君に「お墓参りは皆参加しないとダメなの?」と聞いてみたところ、「そう。」と即答。「絶対?」「絶対」。友達と出かける方が楽しいはずの年頃の彼も、そういった伝統家族行事は絶対参加。よほど強制されて…もとい、よほど家族のルールとして受け入れているか、純粋に家族を大事にしているか、はたまたもう諦めているかのどれかでしょう。いずれにしろ、死んでからも家族の一員として大事にされる安心感と信頼感。その絆の強さはさすがです。
自立の名の下に大概がバラバラで、お盆ですらなかなか一族郎党集まって墓参りとはいかない日本の家族と比べてみると、ちょっと目が覚める思いがしませんか?

とは言え、実際に数多くある年間家族行事に拘束されてしまったら、かなり息苦しいことになるだろうなあ…と、目は覚めてもやっぱり思ってしまう生粋の日本人の私。(笑)家族は大事、でも自由も大事。バランスよく生きたいものです。

この4月のお盆が過ぎたら、今度はすぐに西洋の行事であるキリストの復活祭(イースター)がやって来ます(今年は4/14〜4/17)。英国統治時代の名残を受け、こうして東洋と西洋の文化(と言うか休み)を同時に楽しめるのが香港のいいところですね。

2006年4月9日
宮道伸子