■香港情報 mail from Hong Kong#04
海上運動会:ドラゴンボートレース
5月の終わりに、ドラゴンボートレースが行われました。
このドラゴンボートレース、香港だけかと思いきや、実は世界の各中華圏でも行われているらしいワールドワイドな手漕ぎボートレース。香港では香港人はもちろん、香港在住の外国人もたくさん参加しています。ジャンクと呼ばれる船を並べて海から観戦したり、チームでお揃いの衣装や仮装で華やかに盛り上げたりと、真剣なレースがある一方で、お祭り気分もいっぱい味わえるのがこのイベント。

レース前の背中に漂う真剣さ。でも何だか笑えます。
ドラゴンボートレースの由来は、中国戦国時代の政治家であり詩人の屈原が川に身を投げて自殺をした際に、その死を悼んだ人達が多くの船を出して遺体を捜した、というのが始まりのようです。ちなみに、屈原が身を投げたのは5/5。遺体が魚に食べられないように竹筒に入った米(チマキという話もあり)を川に投げ入れたことから、端午の節句にチマキを食べるようになったという言い伝えもあるようですよ。
そんな戦国時代の遺体捜索が、今や太鼓は鳴らすわ、声援は飛ばすわの海上運動会。時代が変われば、内容も変わるもんですねえ。ただ、これだけ騒げば魚も何があってもその周辺には近寄らない事間違いナシ。魚を遠ざけるという点だけは、しっかり受け継がれているようですね。
レースは、龍の頭の形をした飾りを舳先につけたドラゴンボートと言われる細長い舟に、10〜16人くらいがチームとなって乗り込みます。ヨーイドン、で各ボート一斉にパドルを漕いで直線ゴールを目指ざすのですが、そのパドルさばきの上手いこと!さすが忙しい合間をぬって、週末に皆で練習しているだけあります。パドリングの息もピッタリ。

ボートの先端に乗せた太鼓は、ドーン、ドーンと叩いて皆のパドリングを揃えると同時に、チームの士気をも上げています。この太鼓の鼓手は、言ってみれば指揮者のようなもの。男性が多くを占める中、時には女性の勇姿を見かけることも。(以前私が遠目に見た看護婦さんの衣装を着た鼓手は、陸に上がると男でしたけどね。)各個人グループのレースの他にも会社対抗レースなどがあり、日頃のビジネスレースがそのまま水上に持ち越されたかのような熱戦は、なかなか見応えがありますよ!

私も以前はドラゴンボートレースに一度は出てみたい!と張り切っていたのですが、最近は「いや、海の上の紫外線はキツイに違いない」、「自分が入らない方がボートが軽い」と、観るだけですっかり満足するような根性ナシになってしまいました。いや、実はもう今年は観戦すら行かず、TVで観ただけで満足なんてしてたのです。香港生活4年目、今やすっかり腰抜けです。
2006年6月11日
宮道伸子 |