■香港情報 mail from Hong Kong#03
疲れた時は…
今回は香港のローカル書店についてお届けする予定だったのですが、事情により来月末の書店情報でお届けすることに致します。ごめんなさい!
さて、ずっと以前に香港に長くいる友人がこう言いました。「考え事がある時や疲れた時には、ピーク*から香港の街を眺めるか、九龍サイドのフェリー乗り場の近く**から香港島を眺める」。
その話を聞いた時は確か観光客として香港に来ていたので、「キレイな夜景でも眺めて気分転換するんだろう」くらいにしか考えていませんでした。でも、自分も長らく香港に暮らすことになってみて、初めてその意味が判明。
まず、ピークでもフェリー乗り場の近くでも感じることができるのが、自然(空、海、風)と開放感。つまり、圧迫感がないんですね。日頃ビルに切り取られた風景の中で暮らしていると、知らず知らずの内に視界がぎゅぎゅっと狭くなってしまっています。それに気付くのが、香港の高層ビルよりも高い場所や、開放感のある広い場所から自分の暮らす街を眺めた時。自分の視界が狭くなっていた事にあらためて気付くと同時に、街がとても新鮮に見えるんです。別の角度から香港という街を眺めて見ることで、今まで囚われていた視点から文字通りパァーっと視界が開けるんですね。あれは目からウロコ。気分もスッキリします。

ピークからの眺め
そして、もう一つ。広々とした場所から香港のコマコマした建物の窓を眺めていると、自分を含め、このちっこい四角の中で生活している人達がそれぞれ抱える(自分では大変だと思っている)悩みまでもが、ちっぽけでコマコマしたものに思えてくるから不思議なものです。そうなると、もう色々と考えるのが馬鹿らしくなりますね。大概にして考えすぎている時は、自分の抱えていることが何よりも重大な事の様に感じるものですが、実はそれほど大した事ではない場合がほとんどのはず。遠くから客観的に街(自分)を眺めてそれに気付けること、これが大事なんだと思います。

香港島対岸のフェリー乗り場付近からの眺め
もちろん、単に夜景を見に行って気晴らしをするにもこれらの場所は最適。キレイに晴れ上がった日に眺めると、この香港の百万ドルの夜景にはホレボレしますね。NYでエンパイアステートビルディングからも夜景を堪能しましたが、やっぱり香港の方が光がギュッと詰まってキレイだと感じました。←住んでいる身なので、多少贔屓入ってます。
ちなみに、私がこうして香港島を眺めて目からウロコタイムを持った後、必ずと言っていいほど行くのがマッサージ。気持ちをリラックスさせた後は、やっぱり体もリラックスさせないと。このダブルリラクゼーション、これは効きます。
疲れた時には、どこか高い場所や広々とした場所から自分の暮らす街を眺め、その後マッサージに行かれてみては?心と体の疲れが吹っ飛びますよ!
* 香港の観光名所のビクトリアピークは意外に色々なビューポイントがあり、トラム乗り場の上からの眺めと、その先にある中国風の石庭(?)からの眺めが一番手軽な観光客向けビューポイント。ピーク頂上をぐるっと一周できる遊歩道にも絶景ポイントがあるので、もし時間があれば、是非足を伸ばしてみてくださいね。
** 九龍サイドに着くフェリー乗り場付近には、香港島の夜景が眺められるように海岸に沿って広場と遊歩道が作られています。夜景を眺めながらまったり過ごすもヨシ、散歩するもヨシ。開放感あふれる気持ちのいい場所なので、歩き疲れた時にもオススメです。
2006年5月28日
宮道伸子 |