■香港情報 mail from Hong Kong#09
中秋節
今月最初の土曜日に、仲秋の名月をご覧になりましたか?香港は前日と翌日は曇ったものの、当日はスッキリと晴れてキレイな満月を拝むことができました。
月がとってもきれいだったので、今年は久しぶりにコーズウェイベイのビクトリアパークで行われたランタン・フェスティバルへ行って来ました。いつもは大混雑しているはずのフェスティバル会場ですが、今年は何だか人の流れもスイスイ。あらら?と思ったら、以前はたくさんあった夜店も出てないし、大きなディスプレイ自体も点数がかなり少なくてガッカリ。それなりに人出はあったようですが、ちょっと拍子抜けした気分でした。
今年のディスプレイのテーマは、唐の時代。ドラゴンのランタンの周りに唐時代の4大詩人である、Li Bai、Du Fu、Wang Wei、Li Heの巨大なランタン像がディスプレイされていました。
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↑誰だか不明ですが(笑)、
4大詩人の一人。
足元には巻物が広がっています。 |
↑フェスティバル会場。
火山のようなカラフルな山は、
何を表現しているんでしょうね? |
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↑お祭りにドラゴンは
欠かせません。 |
少ないディスプレイはちょっと残念でしたが、おかげで同公園内の芝生広場で家族や友達同士でロウソクを灯し、月餅を食べながらまったりと本来の月見を楽しむ人が多かったように思います。その方が純粋に中秋節らしくて良かったかもしれませんね。それに、ディスプレイの光のない芝生広場の方が、月の美しさが際立って見えました。
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芝生広場でまったりと
月見を楽しむ人達 |
ロウソクを灯して
月見をするのが香港風 |
ちなみに、こちらのお月見は日本と違ってススキもなければ、月見団子もありません。ランタン、ロウソク、月餅。これがお月見セットです。そして、ポメロという大きなザボンのような果物(グレープフルーツを3倍くらい大きくしたもの)が中秋節の代表的な果物のようです。大きくてまん丸なポメロの外観を月に見立てているのでしょうね。
また、日本と香港では月の住人も違います。日本ではもちろんウサギ。香港の月の住人には諸説あるようですが、私がよく聞いたのは「月には女性が住んでいる」。お話としては(多少誤差があるかもしれませんが)、大体こんなものでした。その昔、空に10の太陽があった頃、皇帝が弓の名人に命じて9つの太陽を射落とさせ、その褒美として弓の名人は不老不死の薬を賜ったそうです。ところが、彼の妻がこの不老不死の薬を持って月へ逃げ、彼女は年を取ることなく月で暮らすようになったとか。そして、彼女の美しさが一番光り輝くのが、中秋節ということらしいです。
永遠の美に対する女性の執着心が垣間見えるようなお話ですが、これでいくと月にいるのは…泥棒ってことなんでしょうか?そう思うと、中秋節の月の美しさも何だか微妙に見えてしまいますね。(笑)
また、男性の住人のお話もあります。確か、香港のリゾート地の一つであるリパルス・ベイに、この男性(私は勝手に「月爺」と呼んでますが)の像があったと思います。月爺は、結婚して末永く幸せに暮らすことになるカップル、いわば運命の赤い糸で結ばれたカップルの名前がズラリと書かれた書物を持っているんだそうです。こちらの方が、何となくロマンティックな気分で月を見上げることができそうですよね。そして、彼のおかげでこの時期に結婚するカップルも多いそうですよ。
月爺にご興味のある方は、ちょっと足を伸ばしてリパルス・ベイを訪れてみてもいいかもしれません。ただし、月爺の像がでーんと建ってるだけで、お守りも売ってませんし、縁結びにご利益があるという話も聞きませんので、悪しからず。
最後に、前回月餅をご紹介した時に月餅の写真がなかったのですが、中秋節中にしっかり写真を撮りましたので、一応ご紹介しておきますね。
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トラディショナルな月餅(卵黄2個入り)。いろんな意味でヘビーです…。 |
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すでに定番になりつつある冷たい月餅。香港人にも人気です。
チョコ、イチゴ、黒ゴマ、ツバメの巣入りなど、フレーバーも様々。
個人的には、栗の粒入り月餅がヒットでしたよ。 |
2006年10月15日
宮道伸子
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