■香港情報 mail from Hong Kong#19
病院へ行こう
通年ならば旧正月以降は暖かくなる一方の香港なのですが、今年は初夏のような日があったかと思うと一気に寒くなる日を繰り返し、久しぶりにひどい風邪を引いてしまいました。ようやくいつもの天気と私の元気が戻ってきたところで、せっかくですから今回は香港の病院のお話を。
まず、香港には政府の病院と私立の病院があります。当然、政府の病院の方が費用は安いのですが、対応やサービスは私立病院とは比べ物にならないくらい悪いと聞いています。聞いたところでは、待たされる上に扱いもぞんざいで、入院する時にはトイレットペーパーまで持参して入院しなくてはならないとか。…本当なんでしょうか。一方の私立病院は、日本の病院とあまり変わりはありません。医者や病院スタッフの対応も良く、設備などは日本よりいいと聞いたこともあります。裕福な香港人は、やはり私立病院に行くようですね。
私がお世話になっている私立病院は大きな病院ですが、すぐに対応してもらえるし、日本語サービスもあるので安心です。通常は英語で診察を受けていても、いざという時に日本語サービスがあるとやはり心強いものです。そして、他の病院はどうか分かりませんが、予約を入れる時に患者が医師を指名できるのも嬉しいところ。診察してくれた医師が自分に合わなければ、次回からは別の医師を指名できるからです。最初の頃は特に指名はしていなかったのですが、今では勝手にホームドクターと決めた、ウォン先生を指名して予約しています。日本と同じであっという間に診察は終わってしまうのですが、優しくて穏やかなウォン先生に診てもらえると、何だかホッとしてしまうのです。同じ女性なので、余計リラックスできるのかもしれませんね。

先日もらって来た薬。
アルコールも冷たい飲み物もご法度です。
医療費はというと、今までの診察からいくと診察料として毎回約6000円、あとは処方される薬などで総額が決まります。私は大体いつも約10000〜15000円くらいになりますが、会社の保険が使えるので、支払いはキャッシュレス。急に診察を受けたい時にはとても助かります。今まで2回時間外にお世話になった事がありますが、そんな時もタクシー代だけあればとりあえず駆け込めるので、キャッシュレス診察のありがたさを実感しています。
そして日本とちょっと違う点は、医師が簡単に病欠証明を出してくれるところでしょうか。なぜかよく病欠する香港人、前日どんなに元気でも、翌日アッサリ「病欠」で休んでしまいます。日本人なら無理してでも出社してくるような、重要な締め切りがある日でも、です。診察の時にちょっと体がダルいと言うと、「じゃあ、今日は一日休みなさい」と脱力するほど簡単に証明書を出してくれるので、つい休んでしまうんでしょうね。日本人の私は本当に必要な時しかもらう根性がない(?)のですが、病欠した前日も翌日も元気に出社している香港人を見ると、正直言って「ホントだったのかなあ〜」なんてつい想像してしまうこともあります。(笑)もちろん、真相は分かりませんけどね。
ちなみに、香港の会社では(少なくとも私の会社では)病欠は医師の証明書がない限り、給料から差し引かれます。つまり、それだけズル休みする人が多いということなんでしょうか。数時間診察を受けて会社に出てくるくらいなら証明書は必要ないのですが(このあたりは香港らしく、アバウトなのです)、お休みするとなると話は別。日本にいた時はとりあえず一日寝て様子をみて、それでも良くならなければ病院に行っていましたが、今はたとえ起き上がれないくらい具合が悪くても、意地でも起き上がって病院に行きます。具合が悪い上に休んだ分の給料まで引かれたら、まさにふんだりけったりなので…。本当にそのまま安静に寝ていたい時には、実にやっかいなシロモノです。
そんなわけで、都合のいいことも悪いこともある香港の病院。病院に行くのは治療のためなのですが、もしかすると具合の悪い人いい人も、みんな証明書のために行っているのかもしれませんね。
2007年 4月15日
宮道伸子 |