■香港情報 mail from Hong Kong#27
3年ぶりのシグナル8
先日、香港周辺を台風が通過したのですが、その際に香港天文台よりシグナル8の警告が出されました。私の香港生活もそろそろ5年目になりますが、シグナル8が出たのは本当に久しぶり。ニュースによると、3年ぶりだったそうです。
…と、いきなりシグナル8と言われても何のことか分かりませんよね。今回は香港の生活情報として、香港天文台よりTV、ラジオを通じて出される気象警報マークをめぐるお話を。香港に旅行に来られる際にも参考になるかもしれませんよ。
香港では、暴風雨や台風が接近中の時にTVをつけていると、画面の左端に雲マークや、数字と組み合わさったマークなどが出る事があります。香港で暮らし始めてすぐの頃は、私はこれが一体何なのかよく分かりませんでした。雲の色が違うのもなぜなのか分からなかったし、数字が何を表しているのかも不明。だから、そんなマークがTVの画面上に現れても、ただ無視して過ごしていたものです。実は、これらのマークは暴風雨や台風の際に香港天文台から注意を呼びかける重要な警報マークなんです。
警報マークには色々あるのですが、比較的なじみがあるのは暴風雨と台風の警報マーク。暴風雨警報として出されるのが雲マークで、雲の色は黄(Amber Rainstorm Signal)、赤(Red Rainstorm Signal)、黒(Black Rainstorm Signal)。黄雲は低めの警報で、平常の生活が可能。赤雲になると野外での仕事などは一旦停止となり、1時間に70ミリ以上の雨が降る黒雲になると、外にいる人は室内に避難しなければなりません。一方、台風警報マークは、「T」や風向きを示す「NW」などの記号と共に、1、3、8、9、10のいずれかの数字が現れます。シグナル3あたりまでは何とか大丈夫なのですが、次の数字である8になると、2時間前にはシグナル8の発令予報が出されるくらい、重要度がアップします。そして実際にシグナル8が出されると、学校・オフィスは閉鎖され、生徒・従業員は帰宅しなくてはなりません。シグナル9、10が発令されたのは見たことありませんが、シグナル8で自宅に避難させられるのですから、これらの数字は更に重要な警報であることは明らかですよね。
このように、色にも数字にもそれぞれ重要な意味を持つ気象警報マークですが、実は、皆が秘かに楽しみにしているのが台風マーク。それも、シグナル8が発令されそうな時には、正式に警報が出されるのを今か今かとソワソワしながら待っています。接近してくる台風にドキドキではなく、もしや早く帰れるんじゃないかという期待で、皆ソワソワ、ワクワク。こうなると、仕事もそっちのけで頻繁に天文台のHPをチェックしたり、自発的に気象情報を集めて皆に報告してくれる輩も現れます。(うちのオフィスだけでしょうか。(笑))こんな風にちょっとしたお祭り気分になるのも、実際にシグナル8が発令される時点ではまだ雨も風も大したことがなく、早く帰宅できる嬉しさの方が勝るから。また、一旦シグナルが出されても、すぐに解除される場合もあるわけです。そのせいか、台風が接近しているというのに、ウキウキと帰りに寄り道して映画などに行く人もいるようですよ。
そんな皆の期待を一身に受けるシグナル8、大抵はいつも期待ハズレで終わるんですが、先日はめでたく(?)シグナル8発令。皆ニコニコしながらさっさと帰宅していきました。私も14時半にはオフィスを出ることができ、ちょっとした半日休暇気分を味わえて嬉しかったです。もちろん、私は寄り道せずにまっすぐ帰宅しましたよ!
2007年8月19日
宮道伸子 |