■香港情報 mail from Hong Kong#14
5年目の香港
明けて新年の香港は、翌2日からまったく普段と変わりなく仕事が始まります。お正月気分もお屠蘇もナシ。1月1日が夢のような気すらしてくるアッサリさです。とりあえず変わったことと言えば、年が新しくなったことと、2007年1月1日から香港ではレストランやバーなどでの喫煙が禁止になったことくらいでしょうか。
外国人の私にとって、新暦と旧暦の正月の間は何とも宙ぶらりんな気分で過ごす時期。新暦の新年で気分を新たにしても、新しい年を祝う間もなく翌日からアッサリ日常が始まるし、そして年が明けたとは言っても、旧暦の正月が来るまではやっぱり年が明けたような明けてないような気がしてしまいます。かと言って、香港人のように旧正月を祝うかと言われるとそうでもなく…。もう毎年のことになってしまいましたが、お正月が二回あるというのは何とも興味深いものですが、一番文化の違いを感じてしまう時期のような気がします。
そんな時に、日本から親しい友人達が遊びに来てくれました。色々案内をして歩いたのですが、あらためて感じたのが自分の感覚が今やすっかり香港住人仕様になっていること。例えば、時間感覚。香港ではお店などは夜遅くまで開いているので、その分朝遅く始まります。お粥屋さんや茶餐店など食事の店を除き、通常11時くらいから営業するところが多いのです。そのため、朝早く起きても何もないし、友人達もせっかくの休暇なので朝はゆっくり起きてもらい、朝食と昼食を兼ねた飲茶をするという感じでいいだろう、とのんびり構えていました。
ところが、ホテルにピックアップに行くと、すでに彼らは朝のひと歩きを終え、朝粥や麺を楽しんだ後。加えて、友達のガイドブックには朝6時からの街歩きルートの紹介もあって、一体朝6時から何をするんだ、とこれにもビックリ。しかし、思い出してみれば確かに私も旅人として香港に来ていた時は、早起きして街を歩くだけでも楽しかったものです。すでに住人となっている今は、すっかり街を歩く楽しさやワクワク感といったものを忘れてしまったのかもしれません。

香港島の裏側
山の向こうの夕もやに浮かぶ点々は船です。
翌日からは、心を入れ替えて(それでも遅い?)朝10時集合にしてみましたが、正直言って段々と旅人のツボが良く分からなくなってきている気がしています。香港っぽいところと言われても、そこは新鮮な気持ちも好奇心も薄れて香港が日常になっている住人と、元気いっぱい好奇心もいっぱいの旅人。やっぱりいいと思うところや求めるものは違ってますよね。友人達のおかげで、何だか香港に対してすっかり好奇心を忘れかけている自分に気付くことができました。今更ですが、一度ガイドブックでも買って初心に戻り、香港の見どころや面白そうなところをおさらいしてみようかな。
何年いても新旧正月の間で宙ぶらりんな異邦人気分になるかと思えば、香港という街にはすっかり馴染みすぎて新鮮な視点を忘れかけている…まあ、5年目といったらこんなものかもしれませんね。長くもなく、短くもなく。まさに滞在年数そのまんまの私です。ただ、これからは新鮮な気持ちと好奇心は忘れずに過ごしていきたいですね。
最後になりましたが、ちょっと街以外を歩きたいという友人達を連れて、久しぶりにモーニング・トレイルを通ってビクトリア・ピークに歩いて登ってきました。今回はすでに観光客でいっぱいの夕暮れのピークから、さらに上のリアル・ピークまで。ここからは香港島の裏(南)側にあたるアバディーン地区や海原の風景が臨めます。ここは観光客もあまり知らない(もしくは行く時間がない)ところなのですが、目の前に広がる海原、月のようにぽっかりと浮かんだ夕暮れの太陽はとてもキレイでしたよ。
オマケで香港島の表側
改装されたピーク頂上の建物からは、
改装前より高い展望台で迫力満点の風景を楽しめますよ!
2007年1月14日
宮道伸子 |