2007.June

■香港情報 mail from Hong Kong#24

海辺の休日
 つい先日まで大雨と雷の毎日だったのに、先週に入ってから見違えるような青空と暑さがやって来ました。いよいよ、香港に夏の到来です。

 香港の夏は湿気とまばゆい太陽でかなり蒸し暑いのですが、そんな暑さの中、先日重い腰を上げてドラゴンボート・レースを観戦してきました。予想通り、ビーチは大勢の観客の熱気とジリジリと照り付ける太陽で、うだるような暑さ!立っているだけでも汗だくです。それでも、こうして水しぶきを上げて早さを競い合うドラゴン達の勇姿を目の当たりにすると、「ああ、今年も香港に夏がやって来たんだなあ〜」と季節の移り変わりを感じて、なかなか風情があるものです。今年は香港返還10周年を記念して、昨日と今日とで120チームものプロ・チームが世界中から集まり、九龍のチムサチョイでレースが行われたようですね。

ドラゴンボート・レースは、香港の初夏の風物詩

 …と、このままドラゴンボートについて書いてもいいのですが、それについては去年もご紹介したので、今回は私が先日レース観戦した海辺の観光スポット、スタンレーをご紹介しましょう。

スタンレーの風景
お洒落なレストランが並ぶ海岸沿い

 香港島南東部に位置するスタンレーは、観光客だけでなく香港在住者もお気に入りのお手軽リゾート地。海岸沿いに軒を連ねる西洋風のお洒落なレストランやパブ、迷路のように伸びる細い路地に並んだTシャツやサンダルを始めとする土産物屋が所狭しと並んだマーケット。メイン・ビーチでは、ウィンドサーフィンなどのマリンスポーツを楽しむ人も多くいます。西洋人の姿も多いので、まるでリゾート版セントラルといった感じでしょうか。街自体は小さいので、一通り見てしまえば何てことない場所なのですが、異国情緒あふれる雰囲気と、セントラルからバスで30〜40分程度で行けるというお手軽さがスタンレーの人気の秘密。

スタンレー・マーケット入口
ビーチでのんびり

  マーケットなどをぶらつくのも楽しいですが、スタンレーの醍醐味は、青い空、青い海、白い雲、そして気の置けない友人達との楽しい会話に、冷たいビール。都会の喧騒を逃れて、のんびり海を眺めながらブランチしたり、ビーチに寝そべったり。忙しい香港で暮らす人達は、そんなゆったりとした時間を楽しみに訪れる人がほとんどですね。中心部から少し足を伸ばすだけなので、時間を有効に使いたい旅人にもオススメの場所です。海風に吹かれながら冷たいビールでも飲んで、日頃の疲れと観光疲れを吹き飛ばす。香港の夏の過ごし方をここで垣間見るのも楽しいかもしれません。そして数時間のんびり過ごした後は、また中心部に戻って観光再開!そんな事もできてしまうお手軽さは、狭い香港ならでは。夏に香港に来られる方は、ぜひスタンレーにも足を伸ばして、異国情緒あふれる香港の夏を楽しんでみてください。美味しいレストランもあるので、一度は訪れてみる価値アリですよ!

2007年 6月24日
宮道伸子


■香港情報 mail from Hong Kong#23

冷房大好き香港人
 先週の日曜から、また風邪で倒れてしまいました…。香港に来てからというもの、一旦風邪を引くとイヤでも寝込む事が多くなり、本当にウンザリしてしまいます。日本にいた頃はこんなにヤワではなかったはずなのに、アッサリ香港風邪にやられてしまう自分が歯がゆいばかり。友人も先日から同じく風邪で寝込んでいますが、今の時期の香港は体調を崩す人が本当に多いです。外はうだるような暑さなのに、室内は有無を言わさず冷房がガンガン。そのせいで、段々と体内の温度調節機能がおかしくなってしまうようですね。

 それでも、香港人は冷房でキンキンに冷えた空気が大好き。冷たい空気は気持ちよくてキレイだから、とバスやMTR、ショッピングモールはもちろん、オフィスの中まで鳥肌が立つくらい冷房が効いています。乗り物やショッピングモールなら少しの間我慢をすればいいだけなのですが、オフィスだと8時間はそんな寒〜い冷房の中で過ごさなくてはなりません。特に、今の時期はスコールの様な雨が降ることが多く、傘をさしていても役に立たないことがたびたび。すごい雨の中を濡れながら出勤し、やっとオフィスに入ると、今度はその濡れた服のまま冷房で急速に冷やされる…これで風邪を引かないはずはないでしょう??

 それなのに。香港人のなんと元気なことか!オフィスの中でバタバタと風邪に倒れるのは、大抵外国人。倒れなくても、咳をしたり鼻をグズグズ言わせているのは、やっぱり外国人。香港人は至って元気、相も変わらずオフィスのかなり低い室温の中、机の上に小さな扇風機までブンブン回して涼んでいます。何なんでしょう、この差は…。彼らにとっては生まれ育った土地の気候とは言え、外国人にはない免疫でもあるんでしょうか。本当に、同じ条件化なのにどうして彼らがあまり風邪を引かないんだろう、といつも不思議でたまりません。

 私はある時、ついにオフィスの寒さに我慢の限界を感じ、周りの席の人の了承を得た上でたくさん作動している内の冷房の一つ、自分のデスクがあるエリアの冷房を切りました。(この一つを消したところで、他の冷房がガンガン効いているので暑くはなりません。)でも、1時間後には他のエリアの香港人がさり気なく冷房をつけて元の木阿弥。しかも、温度調節ダイヤルは限りなく0に設定されています。それで、今度は消さずに室温を20度くらいに設定し直すと、また1時間後には15度以下に設定されています。これを連日繰り返し、とうとう私が風邪で倒れた時に初めて、少し高めの18度くらいに設定されていました。(笑)この微妙な温度に気遣いを感じましたが、それでも寒いものは寒い!今でもお互いの快適温度を求めて、オフィスの中で静かながら熱い闘いを繰り広げているところです。

 ただ、初めて冷房を切った時に、「実は自分も寒いと思っていた」とか「切ってくれて良かった」と言う香港人もいてビックリ。同胞の冷房好きを知りすぎるが故に(?)、室内温度調節ダイヤルには手が伸びなかったようで…。な〜んだ、やっぱり香港人も寒いんだ。彼らも人間だったか、と何となく安心した私でありました。でも、寒いと言う香港人も冷房風邪を引かないのはなぜだろう…いつか健康の秘訣でも聞いてみようと思います。

2007年 6月10日
宮道伸子