■香港情報 mail from Hong Kong#35
旧暦新年の運勢
今年の旧正月は、2月7〜9日。毎年旧正月あたりにグッと冷え込み、それを境に徐々に暖かくなって春を迎えるというのが例年の慣わしなのですが、去年の年末は冬とは思えぬ暖かさ。気温が少々下がったところで寒くなるとは思えなかったのですが、1月に入って急激に冷え込み、結局ここ10年ほどで2番目に寒い旧正月を迎えることになりました。そして、この寒波が50年ぶりの大雪となって中国南部を襲ったのは1月末。列車の運行が乱れ、道路は封鎖。折りしも旧正月を家族と迎えるために大移動中(帰省中)の人を巻き込み、およそ50万もの人に影響を与えたと言われています。幸い香港では本土からの輸送関係以外に目立った被害はなく、やはり中国の中で暮らすなら香港だなあ、とあらためて実感した今日この頃です。
さて、こうしていつも以上に寒い旧正月を迎えた香港ですが、今回は私も正月らしいことをしようと思い立ち、占い寺として有名な黄大仙へ初詣に行って来ました。このお寺は旧正月初日に最初の線香を供えた人の願い事が叶うと言われているようで、初日はかなりの参拝客でにぎわいます。私は人ごみを避けるために二日目の昼間に行ったのですが、それでも境内はお供え物を前にいつも以上に熱心に祈る人や、モウモウと白い煙をたなびかせた線香を振りかざして境内へと押し寄せる人でいっぱい!線香の煙と灰に辟易し、今年の願い事もそこそこに帰りかけたのですが、ふと目に付いたのは境内の外にズラリと並ぶ占い師の屋台。占いで有名な黄大仙のこと、旧正月にここで今年一年の運勢を占ってもらう人も多いのです。それで、人ごみと線香にウンザリして帰ろうと思っていた私も、せっかくここまで来たんだから、と今年の運勢を占ってもらうことにしました。
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煙と人でいっぱいの黄大仙廟境内 |
熱心に新年祈願をする香港人 |
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両脇に占い師がズラリと並ぶ占い師の屋台村 |
早速結果から言いますと、やっぱり帰ればよかった・・・。いえ、占い結果が悪かったという事ではないんです。実は、黄大仙の占い師の中に私が贔屓にしている占い師さんがいるのですが、久しぶりに訪れてみるとそのおじさんの屋台はありませんでした。その時点で再び帰ろうかと迷ったものの、やっぱりここまで来たら占ってもらおうと意地になってしまいました。結局、迷った挙句に選んだのは屋台の前にズラリと人が並んだ若手有名占い師。かなり待たされたのは人気があるので仕方ないとしても、このカタコト日本語を話す占い師の占い方は、いつも贔屓にしていた占い師とは違ってガッカリするほどいい加減なものでした。
日本人だからなのか占い料金の説明もなく、こちらに何を占いたいかすら聞かずにいきなり占いに入り(もちろん途中で私から言いましたが)、おまけに勝手に料金アップの「願い事成就祈願料」までされて、先に占ってもらっていた香港人とは違う「日本人料金」を提示。それで、「高い!先に占った香港人はもっと安かった!」と文句を言うと、「だったら100ドル(約1500円)だけ下げてあげる」とヌケヌケと言い放つ有様。・・・やっぱりヘタに「日本語」を掲げる占い師にせずに英語の占い師にすればよかった、いや、そもそも帰ろうと思った時点で帰るべきだった、と己を反省しつつも仕方なく料金を払いました。これ以上言い争いをして、正月早々ケチをつけたくなかったので・・・。代わりに、今後は意地を張らず、迷ったら自分の心の声に従おうと心にしっかり刻んで帰途につきました。これも旧暦新年の決意、といったところでしょうか。
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初詣に欠かせない線香 |
黄大仙へのお供えもの |
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風車は運気を好転・発展させるとして、旧正月の必須アイテム |
ちなみに、占いの結果はまあまあでした。今年は特に金運がいいそうです。…と言っても、あの占い師にそう言われたところでイマイチ信じる気にもなれないんですが、どうなるかは来年の旧正月までのお楽しみ。そして、更に「僕が責任を持って祈るヨー!」と自信たっぷりに言い放った私の願い事がホントに成就したら、「ぼったくり占い師」改め、「若手有名占い師」として香港情報の中で紹介することを検討しますとも。ただし、ここで紹介したとしても、各自事前の料金確認はお忘れなく!
2008年2月10日
宮道伸子 |