2008.July

■香港情報 mail from Hong Kong#43

クーラーをめぐる熱い戦い再び

 最近ようやく夏らしい天気が続くようになった香港。こうなると、もう室内はクーラー全開です。当然、日中のほとんどを過ごすオフィスの中もまるで冷蔵庫のような寒さ。また夏が来たんだなあ・・・と嬉しいような凍えるような、ちょっと複雑な季節になりました。

 香港の夏の寒さについては以前も書いたことがあるかと思いますが、今年もやっぱり書かずにはいられません。以前勤めていた日系の会社では、日本人&香港人という単純な構図の中でもクーラーの設定温度をめぐり、秘かに熱い戦いが繰り広げられていました。現在の外資系の会社は、小さいながらも違う国籍の人が詰まったオフィス。こうなると国籍だけでなくそれぞれの体感温度も更に違うようで、ここでもやっぱりクーラーをめぐって熱い戦いが繰り広げられています。

 一番寒がるのはやっぱり日本人(私)。カーディガンを羽織った上にストールまで巻いた重装備で指の先を紫色にしながら働いているのに対し、いくら冷えていてもさらに温度を下げたがるのがインド人の同僚。ノースリーブでも平気な顔で、あまりの寒さに温度を上げたりクーラーを切ったりすると、「なんか息苦しい。クーラーつけても(温度上げても)いい?」と、5分も経たないうちにクーラーをガンガンに効かせます。今まで香港人の方が暑がりでクーラー好きだと思っていたのですが、彼女に関してはその上をいくクーラー好き。インドから香港に来てまだ2ヶ月のこの同僚、朗らかで楽しくてとてもいい同僚なのですが、それでもクーラーのこととなると話は別。私も日本人代表として立ち上がり(?)、クーラーの温度めぐる熱い戦いを続ける毎日です。やっぱり人間、自分の健康が一番大事ですからね。(笑)

 ちなみに、他の人達は基本的にどうでも良さそうで、たまにフランス人の同僚が仲裁(?)に入る程度。よっぽど私が寒がりなのか、それともインド人の同僚がよっぽど暑がりなのか・・・。未だ謎は解明されておりませんが、オフィスの熱い戦いは今年もまだまだ続きそうです。

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本文とは関係ありませんが・・・夏の花、睡蓮。
この時期はひときわキレイです。

 

2008年7月20日
宮道伸子


■香港情報 mail from Hong Kong#42

プールサイドの夕べ

 今年の6月は本当に雨が多い月で、1898年以来最も雨の多い6月となったそうです。6月最終週は大雨の一週間だったのですが、7月に入ってから打って変わって太陽の照りつける暑い一週間。ようやく夏が来たと喜んだのもつかの間、今日からまた天気が崩れて雨模様。あの晴天の一週間はまるで「夏の予告編」、本当に一体いつになったらちゃんと夏になるのだろう・・・。サッパリ見当がつかない今日この頃。今回は、つかの間の晴れ間に楽しんだプールサイド・パーティで出会った人達についての話題です。

 香港で暮らし始めてから、色んなパーティに招かれることがあります。ビジネス関係のパーティから友達のパーティまで、規模も人も様々。招待された友達の付き添いで、ほとんど知り合いも友達もいないパーティに行くこともザラ。先日行ったプールサイド・パーティも、一緒に行った友達以外には誰一人知り合いのいないもので、ピーク近くに一軒家を構える香港人実業家のお宅で30人くらいを招いて行われたパーティでした。基本的に私は気の置けない友人同士の小さな集まりの方が好きなんですが、さすがにプールサイドで夜景を楽しみながらのパーティは香港ではあまりないので、この機会に私もしっかりと楽しんできました。

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滝のあるプール・・・趣味で滝を作ったそうです

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プールの側にセッティングされたテーブルは、涼感たっぷり

 パーティを主宰したのは、香港人実業家の甥っ子さん。NYから香港に戻って来られたばかりで、おじさんの家を借りて子供の頃に香港で一緒だった昔の仲間達やその友達を集めてのホーム・パーティ、という趣旨だったようです。現在アメリカで働いている実業家の息子さんもちょうどアメリカから数週間の滞在で戻られており、また香港在住の姪御さんとそのご両親も顔を見せ、何と言うか家族・親戚再会の場に立ち会わせて頂いたような気分になりました。(笑)

 このパーティに来ていた人達のほとんどは香港人・中国人・台湾人で、外国人は私を含めてほんの一握り。中国人チーム(?)は海外生まれの海外育ち、もしくは子供の頃から海外で暮らしているので英語はペラペラ。また、海外で教育を受けていたり海外生活が長いので、感覚も西洋人に近い人がほとんど。そんな人達を俗に「バナナ(外見は黄色人種でも中身は白人)」と呼ぶんですが、中国人同士なのに中国語は一切話さず英語で話している光景は、今でこそ慣れましたが香港に来た当初は何とも不思議に感じたものです。彼らの中には、香港に数年滞在した後にまたアメリカやイギリスやオーストラリアに戻るという人もいれば、自分のバックグラウンドを有利に生かせる香港・中国で暮らし続けるという人もおり、華人の色んなパターンを見ているようでなかなか興味深かったです。

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ディナー・テーブルからの眺めも抜群

 ただ、そんな彼らでもやっぱり中国人だなあと思ったのが、家族の絆の強さ。そして、いくら海外で育っていても仕事や親戚を訪ねるなど名目はなんであれ、自分のルーツとなる中国にたとえ数年であろうと戻って来る人が多いこと。中国人は海外にいても家族・親戚のネットワークを大事にするので、気楽に「ちょっとおばさんのところ(国)に行ってみて、お世話になりながら仕事を見つけられるかみてくる」ということもできるようですね。実際、私の友達がカナダから香港にやって来た時もそうでした。日本人だと何ヶ月もお世話になるとすると、家族の絆よりも遠慮という言葉が先に頭をよぎりそうですが、これも国民性の違いなんでしょうね。さすが家族の絆の強い中国人です。

 そんなことを思いながら過ごしたプールサイドの夕べ。色んな話題に興じる各種中国人の若者とプールサイドからの夜景を眺めつつ、「やっぱり中国人の(特に血の)つながりは強い」と改めて感じた夜でした。ついでに、世界中にチャイナ・タウンがある訳もなんとなく実感できたような気がします。(笑)

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目の前には美しい夜景、家の周りは静かで緑もいっぱい・・・
私だったら、家に引きこもってしまいそうです

 

 

2008年7月6日
宮道伸子