2008.March

■香港情報 mail from Hong Kong#36

香港のタクシー事情

 香港に住んでいて良かったと思うことの一つが、タクシー料金の安さ。燃料価格上昇のため、2月28日から初乗り料金が15ドル(約225円)から16ドル(約240円)に値上げされたのですが、それでも日本に比べるとかなりの安さです。バスや地下鉄MTRに比べれば当然割高でも、どこでも乗れて安くて便利。ついつい利用してしまいます。
今回は、香港の街にあふれる便利な乗り物、香港のタクシーについてのお話です。

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 まずは、香港タクシーのハード面をザッとご紹介。初乗り料金16ドル、2km以降は0.2kmごとに1.4ドル加算。大きな荷物がある場合は一個につき5ドル、そして香港島と九龍側を結ぶ海底ハーバートンネルなど、トンネルを使用する時はトンネル使用料がメーター料金に追加されます。(トンネル使用料はトンネルによって異なり、一番使用頻度の高い香港島―九龍のクロスハーバートンネル料金は20ドル。)また、タクシーの色はエリアによって色分けされており、香港島・九龍は赤、ランタオ島は青、そして新界は緑。基本的に、空港やディズニーランド以外は他のエリアへの乗り入れはできません。同じエリア内でも、香港島―九龍間を移動する時に九龍(または香港)に行くタクシーと行かないタクシーがあるので(ダッシュボードに表示)、乗る際には注意が必要です。また、道路に黄色の二重線があるところでは乗り降り不可。二重線のある所でいくらタクシーを呼んでも止まりませんので、あしからず。

 次に、ソフト面。つまりタクシーの運転手さんですが、キッチリした日本のタクシードライバーに比べると、こちらはかなり個性豊かと言えるでしょう。大抵はぶっきらぼうだったり愛想がなかったりするのですが、5年半住んでいてボラれそうになった事はたったの2回。遠回りされた事は1回のみ。意外にキチンとしているんですよ。言葉の壁もあってか、あまりおしゃべりなドライバーには出会ったことはありませんが、車内で広東語講座をしてくれた人、私が日本人だと分かると延々と日本について語ってくれた人、旦那さんが病気で無職のため、自分がタクシー運転手になって稼ぐことになったと笑って話してくれた女性ドライバー。本当に、色んな人がいます。また、道順を聞かれて答える度に、声を聞きとろうと走行中の道の真ん中で急ブレーキを踏むおじいちゃんドライバーもいましたね。さすがに途中で怖くなり、「もう降ろして〜!」と叫んだのは後にも先にもあの時だけです。(笑)

 しかし残念ながら、善良なドライバーばかりではありません。特に旅行者だと分かると遠回りしたり、旅行者でなくてもメーターが上がりそうな時には「ここで降ろして」と言っても、少し先まで行ってせこく小銭を稼ぐドライバーもいます。ただ、弁護する訳ではありませんが、初乗り料金を1ドル値上げはしても、燃料費の値上げはバカにならんわ、街には他のタクシーが溢れて競争は厳しいわで、タクシー稼業も楽ではないのでしょうね。香港のタクシーはタクシー会社から月給をもらう訳ではなく、タクシー会社から車を借りて、客を乗せて稼いだ分が自分の稼ぎとなるんです。人を乗せられなかったら、その分ダイレクトに生活費に反映されてしまうんですね。だから、客を乗せたら何とか稼ぎたい!と思う気持ちがセコい行動に現れてしまうのかもしれません。そう思うと、私も大名生活をしている訳ではないので遠回りに関してはビシッと言ってやりますが、おつりの小銭をほんの少し大目に取られたり、少し先まで行って1メーター上げるくらいの小技なら、もうチップとしてあげてもいいか…と思ってしまう私です。

 最後に、日本のタクシー料金ってホントに高いですよね。香港で気軽にタクシーに乗れる便利さに慣れていると、日本に帰省した際のタクシー料金の高さはこたえます…。荷物を抱えていても、やっぱり初乗り料金が香港の2倍以上する日本のタクシーにホイホイと乗る気にはなれませんね。香港価格と比べる私がいけないのかもしれませんが、日本で暮らす皆さんはどのくらいタクシーを利用されていますか?

2008年3月9日
宮道伸子