■香港情報 mail from Hong Kong#48
国際都市香港の国際交流
土曜日、インド人の友達がディワリ・ディナーに招待してくれました。香港に来てインド人の友達ができるまで知らなかったのですが、ディワリとはインドの重要な行事の一つでヒンドゥー教の新年なんだとか。そして、「光の祭典」という意味なんだそうです。今年のディワリの日は正確にはいつなのか聞くのを忘れてしまいましたが、ディワリの日には新しい服に身を包み、キャンドル・ライトや家の明かりを煌々とつけてお祝いするんだそうですよ。
私の友人は香港生まれのアメリカ育ち、ご家族もシンガポールにいるという環境のせいか、かなり国際的なインド人女性。サリーを着たのは今までに一度か二度だけ、そして仕事と別に自分のビジネスもやっている、知的で現代的なビジネス・ウーマン。そのせいか、ディナーは特にインド料理にこだわることもなく、きらめく夜景が見えるオープンエアのイタリアン・レストランでのディナーとなりました。(夜景の輝きを見ながらのディナーだったので、これもある意味ディワリにピッタリでした!)典型的なインド人女性像とはかけ離れた彼女ですが、彼女を通じて今まで知らなかったインド文化を知ることも多いです。彼女としては特に「インド」を意識している訳ではないのですが、やっぱり他の国の人間から見るとその「インドらしさ」がよく分かります。こういった異文化を自然に身近で学べるところに、あらためて香港は国際都市だなあと感じます。
ご存知の通り、香港には様々な国籍の人が暮らしており、香港人や日本人以外の私の友人を挙げてみても、スペイン人、イギリス人、アメリカ人(これも〜系アメリカ人で各種)、チリ人、フランス系カナダ人、ベルギー人、そしてインド人等など、かなり国際色豊か。知らず知らずの内に彼らを通じて彼らの国を見ているのですが、逆に言うと、彼らは私を通じて日本という国を見ているわけで・・・。私はいつも「日本」という看板を掲げて生きているわけではないし、国籍を言わずに話していると国籍不明と思われることが多いのですが、それでも一度「日本人です」と言った瞬間から、私の何気ない言動から日本という国を見られている。私がどういう人間であろうと、私が典型的なインド人とはかけ離れているインド人の友人を通してインドを見ている様に、彼らは私を通して日本という国を見ている。そう思うと、今更ですが私が彼らにとっての日本の窓というか、「日本代表」なんですね。何だかおこがましいというか、不思議な気がします。
それぞれの国を代表した友人達が集まり、ディワリのキャンドル・ライトが灯ったテーブルを囲んで食事をしたり、おしゃべりしたり。何でもない風景の中で色んな価値観を分かち合い、知らず知らずに小さな国際交流ができるのが国際都市のいいところ。色んな人がいる香港は疲れる時もありますが、こんな楽しい時間を過ごした後には「やっぱり香港にいて良かったなあ」、とあらためて感じる私です。
2008年10月26日
宮道伸子 |