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〜 マンガが欲しかったら、あそこだよ 〜
Libreria Iori Daniele
Via Muzzoli, 24 41100 MODENA ITALIA
TEL/FAX: 059 226 406
今回も前回に引き続き、イタリアの書店事情を分野別に見ていきたいと思う。
テーマは、マンガ。日本のマンガはイタリア上陸を1970年以降と浅い歴史を持ちながらも、今や世界各国にも日本の文化として紹介され、言葉が異なっても熱心な海外ファンを得ているが、イタリアも同様、実にさまざまな日本のマンガがこの国への上陸を果たしている。
しかし、イタリアの街中を歩いていると、それほどマンガ文化に出会うわけでもない。
前回に紹介したような雑誌店でも数点見かけるほどで、イタリアのマンガ熱を感じない。
けれども、テレビで輸入された日本のマンガを見て育ち、それからマンガを読むようになった、というイタリアの人も少なくはない。一体、彼らはモデナのどこでマンガを入手しているのか、と聞いてみると必ず返って来る答えが「イオーリの店だよ」。

その「イオーリの店」、Librerie Ioriの本店は街の中心部から少し離れた場所に位置する、マンガ専門店。創業は1970、当初は書店であったが、後にマンガ専門になった店である。
店の入り口には看板もライトも何1つなく、ただ薄暗いショーウィンドーがあるのみ。
薄暗さの中には、スーパーマンが飛び、ジョーがこちらを睨みつけ、女神さまが浮かんでいる。
もし、イオーリに初めて行くのなら、この灰色のショーウィンドーだけが店の目印である。 |
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店のドアをカチャリと開けると、ご主人のダニエーレ・イオーリさんの姿をすぐに見つけられる時もあれば、声だけがどこかから聞こえてくることがある。その位、莫大なマンガの数である。
縦長に広がる店内は、入り口付近には新刊が置かれ、奥の間にはコレクターアイテムが保存されている。店内のイタリア製マンガのタイトル数だけでも600点。国別にはイタリア、日本、アメリカ、その他の国の順に取り扱いマンガ点数が多い。 |
顧客の年齢幅は、3歳から90歳まで。
この前も90歳に近いおじいさんが集めているアメリカのマンガシリーズは新刊を買いに来てくれたばかりなのだとか。
前にも触れたように、70年に開店した当時は、書店であったという。
しかし、マンガ専門店に変化したのはなぜだろうか。イオーリさんは読書好きでもSF分野がお好きで、70年代のイタリアにストーリ性が強い日本のアニメがイタリアテレビ界に上陸した時に興味を持ち、それからマンガを取り扱うようになったという。
また、コレクションアイテムにも力を注いだ結果、イタリアのあちこちからもコレクターが訪れるようになったという。 |
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講談社のタイトルも、カッパ・マガジンとして発売中! |
多くの顧客はマンガをシリーズで購入しているが、時々、おすすめの作品を尋ねられる時があり、知識として店に仕入れるマンガを読んで知ることも欠かせないという。
近年、日本のマンガ・アニメは非常に強い力でイタリアのファンを獲得している。その理由を、マンガを専門的に扱う側からの意見として、尋ねてみた。
「第一に、読みやすさ、だろう。他国のマンガに比べて、日本のマンガは1つのシリーズにいろいろな味が詰まっている。これが読者に対し、気軽さと楽しさを生み出すのではないか。第二に、イタリアでも近年に女性分野のファンが増えた事。近年にイタリアにも少女向け作品が紹介されてから10〜20代を中心に日本マンガの読者が増えた。これは新しい動きで、あと数年で男性ファンの全体数を上回る数になるだろう。第三に、テレビとの連動。これが、多くの人には日本のマンガ文化に初めて触れる機会となるからだろう」
と、分析していただいた。 |
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日本のマンガヒーロー達は、イタリアでイタリア語を話しながら大活躍をしている。
それはまさしく、文化大使の姿であろう。そんな文化大使が集まる店。
次回、店を訪れる時には、店のどこからイオーリさんの「チャオ」が聞こえてくるだろうか。
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2006年9月12日
Photo & text by 福井エリナ |
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