2008.November

■イタリア情報 mail from Italy #73
〜 ヴィンテージな選択 〜


モデナは冬の時期に入ると、骨董品の大きな展示会が2回開催。1つは会場に美術館なセッティングがされ、セキュリティも入る規模。名門のジュエリーや「これは宮殿のお庭に置くのかしら?」と、大理石の大きな噴水もやって来ます。

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今回の展示会も調度品から、アールデコの優美なガラス製品、ムッソリーニの遺品、テーブルウェア、有名女優使用のバッグまで何でもありなのでした。

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骨董品― と思い浮かべるのは、ツヤの効いた家具や美術品。しかし意外や意外。腕時計ブースや、新傾向なヴィンテージ洋品ブースも人気の的。

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時計は歴史が古くても、ヴィンテージな洋品は最近イタリアで人気沸騰中。過去の流行だと押遣られていた品々が、再度スポットライトを浴び “Vintage”=ヴィンタージ(伊語読み)というファッションとして復活を成しているのです。

動きを見ると、洋品は毛皮のコート、有名メゾンのジャケット、そのバッグや靴。子も大きく手が掛からなくなり、大人ライフを悠々と楽しみ始めた女性達が目を輝かせ、商品をあれこれ吟味しているのです。

VINTAGE=ブーム、この法則が分かる光景ですよね。

保存も捨てるも蓄えるも、生活をするための手段。
いい品見つけが上手いイタリアからこの度も、物を大切にする意義を教えてもらいました。

2008年11月18日
Text by 福井エリナ

* 画像は全て
7.8.Novecento Gran Mercato dell’Antico diciottesima edizione
公式画像をお借りしました。このような配慮をありがとうございます。


■イタリア情報 mail from Italy #72
〜 夜霧 〜


しばらくの間、イタリアページがお休み(冬眠?)。
今週より再開といたします。

再開の幕開けには、すっかり季節も変わったことも重ね、霧の話題としましょう。

モデナ冬の風物詩、霧。
早い年では、すでに10月下旬からも見られる自然現象。サマータイムも終わり、夏の猛暑は何時か忘れてしまったかの様。午後の気温がぐっと下がる頃には、どこからともなく白くゆったりと湧いて出て来るのです。

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街の中で濃霧になることは珍しいのですが、クルマで郊外に出ると、フロントガラスにミルクを注いだよう、真っ白になる時も。そんな時には、道路の車線を目安にクルマを走らせるわけです。

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歴史のページを紐解けば、モデナ攻撃を試みたアッティラ王から難を逃れられたのも、深い霧がすっぽり街を被っていたから。

「体の芯までじっとり冷たくなるけれど、霧の中にぼんやり浮かぶ風景がモデナらしいから好き」このように、愛しく思っているモデナっ子が少なくはありません。

皆さまの住む街、冬の風物詩は何ですか。

2008年11月11日
Text & Photo by 福井エリナ