夏も真っ盛りなイタリア。8月になると各地のビーチが水着姿の人々で埋まり、太陽がまぶしく輝いています。
しかし、この平和な光景がイタリア全てのビーチで起こっている訳ではありません。
場所は変わり、南イタリアはシチリア島の諸島の1つ、アフリカ大陸に最も近いランペドゥーサ島。真っ青な海と白い砂浜の光景はリゾート地そのものですが、この島にはもう1つの特徴があります。それは、ボートピープルと呼ばれる難民の人々が降り立つ地であること。
先月7月より海の天候も良かったため、毎日その難民漂着がテレビで報道されました。そのうち一隻の漂着船には200人もの難民が乗り込んでおり、これだけですでに相当な数です。

↑公園の一角。どうして同じ看板が2枚、立っているのでしょう。
このボートピープルの人々は、主に北アフリカの出身。政治状態が不安定、貧しい土地からなど、ありったけのお金を使い、将来という夢のために難民船に乗り込むといわれています。しかし、実際には船上での極度の衰弱、餓死、溺死などに直面し、イタリアで生活の道が見えたとしても、言葉の不自由や、物価高のために家族への仕送りも出来ないなど、過酷な生活を送るという未来も待っています。
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公園の約束が、左の看板はイタリア語、
右の看板はアラビア語で書かれています。 |
今、イタリアの国会ではイタリア国籍取得に必要な条件の1つである滞在年数が協議されています。それは現在、伊国籍取得にはイタリア滞在10年以上、でしたが、協議案は5年以上に縮める、というわけです。
これについて、イタリアの移民問題に少しでも整理が付くという声もあれば、5年のみの滞在で国籍取得は短すぎるのでは、という声も上がっています。
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自転車、ローラーブレードでスイスイは、公園でね!
近年、各地にハラルミート専門店、
アフリカンな雑貨店なども増えています。 |
戦後、アメリカに新天地を求めたイタリアが、現代に抱える移民問題。
未だかつてない移民の急増に、外国人による犯罪も増えているのも事実です。
近年には、公共の場に設置された看板に外国語の表示が入るようになりました。
人権が危機にさらされている人々の保護、国民の安全な生活の確保。
異文化の理解と習得、歴史文化遺産の引継と保存。
出口が見えない、繊細な問題を多く持つイタリアですが、未来の姿はどの様になっているでしょうか。
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