2006.July

■イタリア情報 mail from Italy #4
〜 大きな岩山−ビスマントヴァ  〜

先日は「ビスマンドヴァの岩」と呼ばれる、奇石に登って来ました。
モデナから車で約1時間半。お隣、レッジョ・エミリア県のカステルノーヴォ・ネ・モンティという小さな村の端に、その奇石はあります。

遠くからの写真をお見せ出来ないのが残念ですが、この奇石、平たい場所に帆立貝の貝柱が置かれたようそこだけ、岩の塊がそびえているのです。
岩の出現は3千万年前、地殻の変動や石灰岩が侵食などを重ねた末に出来た形とか。
そしてローマ帝国時代は北からの攻撃のため、ローマ軍基地としても利用されていました。
標高は1077m。今となってはロッククライマーの名所となり、夏にはトレッキングや観光で訪れる人も耐えないようです。

↑岩の絶壁、冷や汗が…!
↑下りが手ごわい、岩の坂!

岩のふもとへ車を走らせると、駐車場も兼ねた「ダンテ広場」があります。実はこの奇石、あのダンテ・アリギエーリの神曲は「煉獄篇」の第4曲目にて登場するのです。
奇妙な形がこの世の物とは思えず、ダンテの神秘な気持ちを惹きつけたのでしょうか。
ふもとからは遊歩道も整備され、ゆっくり歩いて15分だそうですが、急な上り坂と予想上の蒸し暑さで最初の上り坂でもう、汗がじわり。
坂の途中には隠修士の小さな教会があり、その先からは山道が始まります。
日が強く照りつける道は砂埃が舞い上がり、頂上付近になるとそれはゴツゴツと角をむき出した岩の坂となりました。

↑岩山に添い建つ教会
↑頂上に生えていた植物。
何でしょうか。

頂上は、爽やかな風が吹いているだろうという予想も覆す、真夏の暑さ。
他に登って来た人たちも、木陰でおしゃべりを楽しんだり、読書をしたり。
岩の端から地を見ると、遠くに見える緑がすがすがしく、口に含んだ水がいっそう美味しく感じられました。

イタリア、24年ぶりの勝利
2006年7月9日、W杯で勝利を決めたイタリア代表。
この日は、イタリアの歴史に残る日となりました。イタリア対フランス戦が終了すると、モデナの人々はさっそく街の広場へと大集合。イタリア国旗が乱舞する中、太鼓がドンドン、笛がピープー、爆竹もバリバリ鳴り響き、皆、夜中まで続くドンチャン騒ぎでお祝いをしました。
広場の多くの人は「人生で何回起こるか分からない出来事だから」と、興奮でいっぱいになった体をこのお祝いムードにどっぷりと漬けているようでした。
ちなみに、今回のイタリア代表の中には2名、モデナ県出身者も含まれています。
それは、クリスチャン・ザッカルド選手と、ルカ・トニ選手。2人とも優勝へ導く、良い活躍をしてくれました。今回、イタリア代表はイタリアの人々に強さや将来への夢の大切さを証明してくれただけでなく、若者たちからこぼれる笑顔がどんなに素敵で、ハートを熱くさせるものであるかを教えてくれたのでは、と思います。


深夜を過ぎても、興奮で熱狂するモデナの街

2006年7月16日
Photo & text by福井エリナ


■イタリア情報 mail from Italy #3
〜 クサイ物対策 − イタリア編  〜

日本の皆さま、梅雨の季節いかがお過ごしでしょうか。
イタリアには幸い、梅雨の時期がありません。
その代わり、6月は気温が上昇、1年で一番暑いと言われる時期でもあります。
ここ、モデナも盆地に属するため、暑い日々が続き、空気には湿気が含まれ、
汗もかきます。そこで、ありがたくも発生するのが「ニオイ」なのです。

今回は、「イタリア流・靴の防臭剤」の作り方をご紹介します。
この作り方は、夫が過去にイタリア陸軍の徴兵期間で学んできたもの。
今、徴兵制度は希望制となりましたが、数年前までは20歳前後のイタリア男子が行う義務でした。

動き盛り、汗かき盛りの若者たちが毎日、制服の一部である編み上げブーツを身に着け、共同生活をおくる。ですから、宿舎に発するニオイはどんなであるか。想像がつきますよね。
しかし、この防臭剤を置いておくと、嫌なニオイは消え、かすかに石けんの微香が漂う、爽やかなオマケ付きなのです。では、どうぞ。

材料1足分
・洗濯石けん 1コ
・太めのヒモ
 お好みの長さで
・クリップ 2ケ

 
@洗濯石けんをお好みの大きさに切ります。
 包丁をガスで温めて切ると、きれいに切れ
 ます。
 ケガをしないように、気をつけて!
Aヒモを適量の長さに切り、クリップにヒモ
  を通します。
Bヒモの両端に、結び目を作ります。
Cクリップをお好みの大きさになった洗濯石けんに刺して、出来上がり。
出来上がり。さっそく、靴の中に入れましょう!

ここではお得な洗濯石けんを使用していますが、お気に入りの浴用石鹸などを使っても、ますます良い香りに包まれてしまうかも。
完成した「防臭剤」は、石けんの部分を靴の中に入れておくだけ。靴に湿気が残っていても、石けんで靴内部に嫌な臭いが残りません。おためしあれ!

2006年7月1日
Photo & text by福井エリナ