前に、新聞のコラムにて「我がイタリアのトイレは海外旅行より恐ろしい」たる話題を読み、その着眼点に大笑いした覚えがあります。
その編集者の訴えは、イタリアのトイレの使用方法が多すぎる事。
建物は古く、デザインの国。便座や洗面器の形の違いは当然、戸惑うのは「何を操作すると水が出る」など使い方。どれも異なり、ある物はペダルを踏む(温水、冷水、2つも長いペダルが生えている)、小さなレバーをひねる、手をかざす、ボタンを強く押す…(時に、怪獣並みの力で押す必要も)。自分が生まれ育った国で母国語も分かる、しかしトイレに入ると「異なる使用方法」把握のために、時に海外の異文化旅行で起きる「焦り」を感じる。皆は不自由ないだろうか、というのです。
話は変わり、先日ある企業にて、お手洗いをお借りした際。
空間を広く取り、企業カラーを用いた落ち着いた内装。洗面器も洋式便座も、輸入品ショールームにあるようなデザイナーの物。しかし便座の隅に普段、見慣れない物が。ホースが伸びた先、シャワーにしては随分小ぶりな物が付いています。
これは多目的トイレかと再度見渡したもの、ミニマルデザインに多目的な実用性はあまり見られず。掃除用にしては違う感じがする、何だろうと思っていたら「あっ」と予想が付きました。
こちらの企業には、遠方アラブ圏よりもお客様がいらっしゃる事。
宗教上、紙を使わず、水を使う方たちへの配慮ではないかと。
この時、宗教・文化も配慮をした企業の姿勢に、これからイタリアがより必要とする「相手へのサービス」の大切さを1つ、静かに見せてくれたのではと考えさせられました。
今回のメールトピックス、前回の物産展より全く正反対の話題になりましたこと、失礼いたします。来週もお楽しみに。
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