2007.February

■イタリア情報 mail from Italy #22
〜 物置 〜

↑物置の全景

イタリアの家屋には、物置があります。モデナ辺りの家屋ですと、屋根裏部屋と地下の物置とありますが、前者はかの有名なバルサミコ酢を作る神聖ともいえる場所。物を保管する場所には、温度変化の少ない地下が最適です。

ある時、義母が「今ね、物置にいいモノがたくさんあるわよ」。と、ニンマリ。
義父が買って来た、美味しそうなハムなどが置いてあるそう。
そこで、皆さんにもイタリアの物置(いや、モデナの物置かも)には一体、何が潜んでいるのかを、ご覧頂きたいと思います。どうぞ。

まず冷凍庫の上には手前より、生ハムの塊、コッパと呼ばれるハムの塊、一番奥にはこの地方のカボチャが鎮座されています。


棚には、ワインボトルのストックが。
義父はお友達などが突然来てもいいようにと用意。が、ちゃっかり自分で飲む分もこうして用意しています。


物置の隅を見ると、鉄棒がニョキっと突き出しており、そこに栗の葉で包まれたトスカーナのヤギ乳チーズが1つ、サラミが3本吊り下げられています。

これら、冷蔵庫で貯蔵をするとキンキンに冷えすぎるため、物置の室温が一番良いのです。


物置らしい物を発見!
旅行カバンと、興味を持ってちょっと集めてみた鉱石。

いかがでしたか、ちょっとワイルドなモデナの物置。
イタリアはこれから春にかけて、大掃除の時期。
お部屋のカーテンも、キッチンもカーペットも洗い、物置も整理します。


物色中。

2007年2月27日
Photo & text by福井エリナ


■イタリア情報 mail from Italy #21
〜 次の旅行を計画中のアナタへ PART2 〜

いかがお過ごしでしょうか。
PART1(1月)より少し間が空きましたが、今回は旅行の手段となるイタリアの電車。
その駅について、取り上げてみましょう。
ローマ、フィレンツェ、ミラノ等の主要駅は大きく、ツーリストも嬉しい便利なお店も豊富ですが、地方の駅ではモデナ同様、駅にバール(立ち飲みコーヒー店)がある位。
こぢんまりとしています。

シャンデリアが上品なモデナ駅。→

駅に入るとまず、切符売り場。
有人窓口と自動販売機があります。
後者はイタリア語の他に、ヨーロッパ言語での表示が可能。
時刻検索機能も付き、便利。
お釣りもちゃんと出て来ますよ。


切符売り場の隅に置かれる、6ヶ国語を操る自動販売機。
大きく、すぐ分かります。

切符売り場の壁には、今どき懐かしいパタパタ式の表示板が。
日本の空港や駅も、昔はこんな表示板でしたね。到着は「ARRIVO」の板に、出発は「PARTENZA」の板に表示されます。
電車の遅れ、プラットホームの番号などもここに出て来ます。

電車に乗る前に、イタリア特有の儀式を行います。それは、切符の消印打ち。イタリアの国鉄は改札がありません。そのため、この儀式が改札通過の意味を持つのですね。
もしも消印を忘れたら、電車の中で旅心も冷え切る、罰金です。

切符売り場で、消印打ち。忘れないようにしましょう!

電車に乗った後は、車掌さんに切符を見せ、ガタゴト揺れるだけ。
しかし特に夏、ミニスカートやミュールのお嬢さんは足元に気をつけて。
ホームから電車の床まで高さがあり、大股をご披露することに…。

午後の駅にお爺さんが1人。
電車を待つのか、空の向こうの春を待っているのか。

2007年2月14日
Photo & text by福井エリナ


■イタリア情報 mail from Italy #20
〜 2月14日は? 〜

モデナは雪降らず、2月を迎えました。ポカポカ陽気に誘われて、春に咲くはずのスミレがもう、その素敵な紫色を見せてくれる始末です。

さて、14日と言いますと、バレンタインデー。
起源は、ローマ帝国時代のキリスト教司祭、聖バレンタインが結婚を禁止されていたローマ兵士を秘密で結婚させたのが見つかり、その罰として処刑されます。しかし現代のイタリアでも今や「恋人たちの日」とされ、カップルは男性から女性からを問わず、贈り物や花束などで2人の愛を誓いあいます。

先日、街のフリーペーパーを読んでいたら「貴女のバレンタインデーは?」という興味深い街角インタビューが載っていました。
さて、現代イタリア女性に、2月14日はどう写っているのでしょうか。

回答者は、20代後半〜30代後半の女性達。
20代を謳歌する女性達は、ここ数年バレンタインデーは贈り物もせず、簡単に済ますという意見多数。また、今となっては消費者の購入意欲を促すだけのイベント、と見ているシビアな意見も。しかし、多くの女性が10代の時に初めて交際をした彼とのバレンタインデーのプレゼントや記憶を今でもずっと大切にしているとの事。

一方、結婚生活をすでに何年も送っている女性は、お祝いする価値ある日として考え、ここ何年かずっと、ご主人と自宅で手作りディナーをキャンドルライトでいただくとか。

いかがでしょう。今年は想っている人がいる方、現代イタリア女性の意見を参考に、思い出に残るバレンタインデーを創り上げてみては。
こんな時に本の贈り物も素敵です。

2007年2月6日
Photo & text by福井エリナ