2007.June

■イタリア情報 mail from Italy #31
〜 真剣に面白い!イグデスマン&ジョー 〜

前から気になっていた、クラシック音楽をお笑いのネタにしてしまう2人組、Igudesman & Jooのコンサートショーを見に行ってきました。
アレクセイ・イグデスマン氏(ヴァイオリン)、リチャード・ヒュンキー・ジョー氏(ピアノ)による、音楽コメディー。俳優サー・ロジャー・ムーア、チェロリストのミーシャ・マイスキー氏も絶賛のお墨付き。
そんな彼らのスピード感溢れる舞台がこの目で見られたこと、本当に大感激です。しかし「クラシックがお笑いか?」と思われる方も多いかと。そんな疑問には、彼らの公式ホームページをご覧ください!

〜公式ホームページ〜
http://www.igudesmanandjoo.com
〜7分間デモビデオ〜
http://www.igudesmanandjoo.com/video/igujoo_demo7.htm
(英語/独語表記のみ。QuickTimeで試聴可能。You Tubeでもお試しを)

 

どうですか。文化の国イタリアは、国内外の演奏者のコンサート、オペラ作品、ちょっと努力をするだけで、内容度の高いクラシック作品に触れられる環境にあります。実際、今回このコンサートを聞きに行ったボローニャは、モーツァルトも

1770年に演奏旅行で訪れているほど。そのため、こんな文化都市で、ブッ飛んだクラシックがどう受け入れられるのか、観客の反応もすごく楽しみな私でした。


←今日の会場、
  サント・ステファノ教会

ショーが始まると、私たち観客は仕掛けにまんまと乗せられ、冷や汗をかき、お腹を抱えて笑うのみ。解説も彼らによって、イタリア語で行われる綿密さ。音楽を習う人、クラシック愛好家なら疑問に思うこと、起こって欲しくないことが、舞台の上では「可憐な悪夢」の様に、次々と起こるのです…。しかもピアノもヴァイオリンも、世界に認められた、素晴らしいトップレベルの音色によって。だから、滑稽でたまりません。
私の席から近くには、ファンと見られるイタリアの青年たちが。20〜30代の彼らはノリノリで、「ブラヴィー!」と声援を送る盛り上がり。

笑い転げるショーの中には今回のために、アカデミー名誉賞受賞のエンニオ・モリコーネにオマージュをした演奏も。中でもアンコール最後のモリコーネ作品

は、ピアノとヴァイオリンだけで創られる広大な、ロマンチックで、まごころが詰まった音色。大人の心意義に包まれた、心がキラキラと透明になっていく感動の演奏。終わるのが信じられないくらい、もう一度観たい舞台となりました。ありがとう!

 

↑コンサート終了後は軽食を。 
回廊がライトアップされ、
より温かく、素敵な空間に変身。

イグデスマン&ジョーは、2004年の初公開から世界各地を次々と駆け続ける人気。また、期待の日本上陸も寸前な予感…。

何でも、道を究めようとすると、困難の壁が現れます。しかし、世界に溢れる道は、1つだけじゃない。日本の未来となる子ども達、若者がある日、自身の可能性に悩み、壁にぶつかった時、彼らのショーでお腹の底から笑って、刺激を受け、前進して欲しいと思います。

2007年6月17日
Text & photo by福井エリナ
Igudesman & Joo のフライヤーは、公式サイトより入手可能


■イタリア情報 mail from Italy #30
〜 お歯黒、ナス、塩、粘土 〜

時々利用をする、有機食品のスーパーがあります。
未だ、何に使うのか、どんな味か分からない品も多く、レジに向かうまでの道のりがあれこれ楽しい場所。

そこで、日本人の私でさえ、使い方を知らない物にも遭遇します。
OHAGURO・お歯黒。
こうしてお歯黒の販売を見たのは、日本でもモデナでも、初めて。
何かの優れた効果があると思われます。

練り歯磨きコーナーへ目線を注ぐと、あれあれ、日本語が。
ナスの歯磨き、塩入り歯磨き。これも、日本の知恵が外国にも受け入れられたのでしょう。数々並ぶ商品を見ていると、粘土が配合された物も。そこで、ふっと過去の経験が。

学生の身、初めて訪れた国で。
箱がきれいな水色の歯磨きを購入、いざ使おうと蓋を開け、ニョロリと出て来た中身はねずみ色!
それまで歯磨きはどれも白色でしたから、ショッキングな光景。
しかし、箱には「TOOTH PASTE」の文字…。
カルチャーショックの一片をかじった思い。ただ、衝撃の一瞬だけが激しく記憶に残り、今になっても、ねずみ色だった理由は全く思い出せないのです。
「ねずみ色の歯磨きは、粘土配合歯磨きではないだろうか…」


一風変わったレモン味、挑戦してみます

そんな疑問が浮かび、あのひどく動揺をさせた異国体験の理由を解明したく、歯磨きを購入。箱を読むと、フランス製とのこと。まだ封は開けていませんが、中身が何色か楽しみです。

今年の夏も、お休みを利用して留学をされる方が多いでしょう。
辞書を持って、お気に入りの単行本も鞄にしのばせ、海外での異国体験、カルチャーショック、何にでもそのやる気で新しい挑戦をしてきてください。

2007年6月12日
Photo & text by福井エリナ


■イタリア情報 mail from Italy #29
〜 Luna Rossa Challenge、LVカップ決勝へ 〜

毎年5月のイタリアは、眩しく光り輝く青い大空と新緑の下、自転車や自動車の格式高い国際レースが開催される時期。ここに、今年はヨットのアメリカスカップが加わりました。

正式に言えば、今回のアメリカスカップはスペイン、バレンシア開催。
前回の優勝者はいかなる者の挑戦を受ける、4年に一度のヨット最高峰レース。前回は、海の無い国スイス「アリンギ」が優勝。一方、今回アリンギは防衛艇となり、それに挑戦するヨットチームは計11。その中、3艇はイタリアからの出場なのです。

広大な海原に、華やかなヨットハーバー。そこに速さへの最新技術、科学データ、究極のチームワークが加わるのです。多くの成功を収め手にした者もチームオーナーとなり、銀製のカップ奮取の魅力と野心が生まれます。

イタリアは1983年に、FIAT会長であった故ジャンニ・アニエッリ氏が中心となり、初参戦。人生全てにダンディズムが溢れる彼曰く、「アメリカスカップの参戦は我々の広告塔となり、アメリカ、イタリア両者の各面での刺激を活発にさせる・・・」と明確な言葉を残しています。

アメリカスカップの本舞台で戦うには、前戦のルイヴィトンカップを戦い抜いた者だけが、挑戦権利を獲得。そして5月25日、イタリアのLuna Rossa ChallengeがLVカップ2007の決勝戦進出を、一歩早く決めたのです!
Luna Rossaは、アリンギとの本勝負の舞台に登れるのでしょうか。
来月の、白熱したレースがとても楽しみです。

2007年5月28日
Text by福井エリナ