2007.March

■イタリア情報 mail from Italy #24
〜 携帯電話、学校でどうなるの 〜

「学校にて、生徒および教師の授業中の携帯電話、
電子機器の使用を禁止。」
イタリアでは3月15日、このような法律が施行されました。
使用禁止はMP3プレイヤー、PDA、ノートパソコンにまで及び、生徒がこれらを授業中に使用をした場合、教師は下校まで機器を没収する権利があるのです。学校でも公共の場でも、それぞれが端末使用の自主規制を呼びかける日本社会から見ると、ちょっと異なる動き。
今回は、その携帯電話の使用に絞ってみましょう。

ここ近年、イタリアの学校現場は質がさらに低下。過去より指摘されていた、いじめや差別、教師の不祥事などがより複雑化をなし、この引き金が携帯電話でもあったのです。報道の一例によると、動画機能を使った、いじめや学級破壊の現場を動画共用サービスへの投稿問題。マナーを守らない、授業中の絶えない着信音等などが指摘されています。


まだまだ端末が高価なイタリア。
予期無く故障をした時は、予期無い大出費!

しかし授業中の着信は、一体どんな内容なのでしょうか。
学校関係者の方によると親御さんの「まだ学校終わらないの?」が意外と多いそう。下校時間が近い授業など、リンリン着信音を教室中に響かせてしまうとか。

子供が大切で、大切で仕方が無いイタリアのお母さん達の気持ちが思わずボロリとはみ出るような話。しかし防犯に、家族との連絡に、腕時計代わりにと、便利な携帯電話。国や年齢を問わず、マナー上手に付き合っていきたいものです。

2007年3月19日
Photo & text by福井エリナ


■イタリア情報 mail from Italy #23
〜 ローマ、川沿いにて 〜

イタリアも最近は随分と暖かくなり、気持ちが良い毎日。
先日は義父母がローマ観光旅行に行き、春の陽気の中を元気に歩いて史跡を訪ね、昼と夜にはローマ名物に舌太鼓を打ってきたとか。
結婚から40年以上も共に過ごした2人がローマをてくてくと、ひた歩く姿は幸せで、
とても微笑ましく思えます。

しかし「甘い生活」ならぬ、甘い熟年旅行がこれだけであった訳ではありません。
行った先はローマです。

彼らはこの日も小さなバッグ1つだけで歩き周り、手には訪ねた史跡、美術館の冊子やらミネラルウォーターのボトルがいっぱい。しかし夕方頃、手に持病がある義母は痛みを感じ始め、これは1つバッグが必要だと思ったのです。都合良い事に、そこはサンタアンジェロ城近く。目の前のテベレ川沿いに、お兄さん達が露店でバッグを売っていたのです。

チラチラと見ると、LとVが付いたバッグやら、Gが沢山デザインされたバッグなど、ウインドーや雑誌で見る型がズラリ。とにかくどうにかしたい義母はお兄さんに値段を聞き、その場でLとVが付いたショルダーバッグを購入。5ユーロまけてくれて、茶色地に、内側も中々な物です。

それから、手の痛みから解放されたもの、使い始めるとチャック部に不具合が。
翌日。同型に交換か金額を足して別の型にしてくれるだろうと、川沿いに行くと、売ってくれたお兄さんの顔を覚えていません。
仕方なく、近くの露店お兄さんに事情を話すと、バッグを一見した後「奥さん、これはコピーですよ。」それを知っての上で購入した義母は、お兄さんに「でも、おたくもでしょう。」と問うと、小さな声で「ウチのは違うんですよ。」と。
「奥さん、ご覧なさい。チャックの金具にも刻印が入ってるでしょう。ウチのは出来がいいんです。精密に出来てますからお金を足されても、昨日お買い上げされたバッグは引き取れません。奥さんの物は、コピーのコピーなんですよ。」

地球は四角いと言われたかの様、義母は「はぁ。」のみ。
しかしまだ、自分には知らない物の分別があると、新体験をしたローマから、偉く関心をした表情でモデナに戻って来ました。

結局、コピーなのか何なのか正体不明のこのバッグ。
ローマでのときめきや、笑いを運んで来てくれたのは確かでしょう。

2007年3月13日
Text by福井エリナ