2008.April

■イタリア情報 mail from Italy #58
〜 1900年後、モデナを見たヴェティリア 〜


今回は遺跡発見のお話をしてみたいと思います。
土の中から古代の記憶が発掘される、ワクワク驚きますよね。
そんな出来事が、モデナは去年より水面下で進行していたのです。

モデナの街は、エミリア街道を中心に形成。
今も真っ直ぐ伸びる道は古代ローマ街道の1つ、歴史は紀元前187年という、とてつもない時代にまでさかのぼります。

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エミリア街道。発掘場所から、モデナ中心街方面を望む

そこで現代のモデナ市民たちは今日も店を商い、通勤に通学、犬の散歩、杖をつきつき、携帯電話でぺちゃくちゃお喋りしながら・・・とエミリア街道を行き交いするわけですが、こんな日常に古代ローマ時代、それも紀元後100年の石碑が21世紀の光を見たのです。

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発掘されたビル建設現場

2007年は9月、エミリア街道沿いにビル建設が開始。地面を掘り始めてから約1m半の付近にて、ヴェティリア エグロジェという元奴隷の女性が、彼女を解放した旦那さまに捧げたという、全長5mも大きな石碑が発見。
遺跡の付近には数群のお墓が並び、調査により、その旦那さま、ルーチョ・ヴァレリオ・コスタンテはムティナ(古代ローマ時代名のモデナ)の政治に関わっていた人物であり、ヴェティリアの息子も解放した上に、彼女の夫でもあることが分かったのです。

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石碑はエミリア・ロマーニャ州史上最大級と言われ、発掘作業を無事乗り越えた2008年、モデナ市考古博物館(*1)へ。その到着には、市長さんも駆けつけるほどだったとか。

現代となっては、ヴェティリア達に何が起こっていたか全てを知るには、不可能な部分もあるよう。博物館に展示された石碑を見ると、文様など1900年前とは感じられない保存状態の良さ。
その驚きに続き、
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「元奴隷であったヴェティリアが自身のために、最愛たる最良な夫に、息子に…この石碑を建立する」

と刻まれた文字が1900年経った今でも読める、自身の目が信じられないような、大きな感動がこみ上げてきました。遠い昔モデナに生き、起こっていた人間ドラマが目の前に降りかかり、時の偉大を再度認識させられる。体が震えそうになる体験だったのでした。

エミリア街道沿い、まだ地中に眠る遺跡が多いと言われています。

2008年4月15日
Text & Photo by 福井エリナ

(*1) モデナ市考古博物館にて、4月27日まで無料展示
月〜日、8時〜19時見学が出来ます。近くを立ち寄る方は是非に!
Viale Vittorio Veneto 5 - 41100 Modena (Italia)
 


■イタリア情報 mail from Italy #57
〜 エイプリルフールの結果報告 〜


1週間遅れとなりますが、4月1日エイプリルフール。
偶然思いついたアイデアが、大成功?をおさめました。

イタリアではエイプリルフールを「ペーシェ・ディ・アプリーレ」と言い、語源はフィッシュ(FISH=嘘つき)と同じところから来ているようです。

何も計画を用意したわけでなく、偶然は主人の弟、ダニエーレ君に会った時。私の手に、なわとびを身長に合わせ短く切った「切れはし」があり、透き通りぐあいがお菓子のグミ。

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演技派俳優、なわとびの切れ端

シメシメ・・・・。
健康というより毎時、栄養ブームなダニエーレ君。東洋の神秘、日本を強調した魔法のキャッチフレーズを付ければ、目を輝かせるはず。
フフフ・・・。

「これ知ってる?日本の海草から出来た新しいお菓子で、青リンゴ味がするんだって」

ま・さ・か、と思ったひらめきが、
ダニエーレ君は手にもらった「なわとびゴム」そのまま口にパクッ!

あっさり大成功をおさめました。
(味がしないのと、私のニヤニヤで判明。彼は今日も無事です)

これでは短い報告なので最後に、緑あるモデナの光景をどうぞ。
まずは山の春日和。
農家さんのお隣で赤蕗がトウを出しています。
ニョキニョキ、花壇並みに列を成す姿は壮絶。

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次に市内は、市民公園。
チューリップの花壇にムスカリの青。
花壇を計画された方の目のつけどころ、これは感心!

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今月、森林警備隊より発表された統計によると、イタリアの全州は1ヘクタールに対する樹木の最多州がエミリア・ロマーニャ州。
全国平均1ha/1367本に対し、1ha/1816本。木々の総数だと世界規模なトスカーナ州には及びませんが、それでも合計数は
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10億1800万本。

最も多い種類はモミ、ブナ、クリとのこと。
皆さんの地域ではどんな種類の樹木が見られますか?

2008年4月8日
Text & Photo by 福井エリナ