物欲。時に澄みきった瞳のよう、夢を与えることもあれば、一変して猛獣のよう爪を剥き出す。人を芯から揺さぶる強烈な力です。
先日、こんなニュースに出会いました。
ジェノバ方面は、高速道路のサービスエリア。誰もがつかの間の休憩を済ませる、どこにでもある光景で、ある人が声を掛けられます。
「いい値段で、新品のパソコンがあるが、興味はないか?」
声を掛けた主が手元で見せてくれたのは、最新型のパソコン。ボタンを押すと電源が入り、動作している。こんないいパソコンが、ここだけの話を条件に、特別な値段にしてもらえるなんて・・・。えっ!そんなポッキリ価格でいいの?!
か、買いますとも!
と、こんな独り言が購入者の胸の中で綴られていったのでしょう。
ここで売買成立。声を掛けた主は現金を手に、購入者はPCバッグに入った「商品」を受け取り、その場を離れたのでした。
店頭価格と雲泥の差で手に入った、最新ノートブック。手に埋まるPCバッグの嬉しい重み。さっそく中を開けて見ると、塩が2キロ分!パソコンじゃない!
ウマイ話にまんまと乗せられた。
声を掛けた人物を追っ掛けようとしたもの、相手は姿をくらまし、すでに道行く人達の1人。夢のような話は、始めから計算尽くされた話だったのです。
唖然とする話ですが、高速サービスエリアの手法、新手でもなく、随分昔から存在するのです。その時代のニーズに合わせ、ビデオデッキ、携帯電話であったり、ついにはパソコンにまで変化を遂げてきたようです。
この「ウマイ話」、何がポイントなのか分析すると、「いい値段」「あなただけに」「実物を見る安心感」・・・。現代社会が何を頼りにしているか、そして現代人の物欲をくすぐるキーワードの連続であることは、トピックスをお読みの貴方も感じていらっしゃるのではないでしょうか?
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