今週はエルバ島の話題をお休みし、白物家電の話題です。
白い家電と言えば、洗濯機。ここイタリアでは洗濯は家庭で行うもの、水量が少なく済むドラム式が主流です。

先日に「空間改造」なんて張り切って、洗濯機周りを動かし、配置を変えてみたのですが、まあその洗濯機が重かったこと。
押しても、動かず。そこで腰を構え、腕を洗濯機全体に廻し、「ヨイショ!」「オリャ!」。無表情な相手に相撲を取る様な上、掃除に使った床クリーナーの臭い等も加わり、妙にグッタリしました。

しかし、洗濯機はいつイタリアで普及したのでしょうか?
どうやら、戦後復興期と重なるよう。義母の話からは、それまで大きなタライに沸かした湯と灰を加え、家族の衣料を洗濯板で洗っていたとか。
父親は戦死し、戦後に少女時代を迎えた義母。そこで親戚同士が同じ屋根の下、肩を寄せ合って住むことになります。女性達は晩に、タライを囲んで洗濯。しかし若い女性だと、人前では洗いにくい物も。夜に皆が寝付いてから洗う、なんてこともあったそうです。
しかし義母宅にある日突然、異変が起こります。
女性達の手洗いに心を痛め、親戚のあるおじさんが洗濯機を購入。当時のアパートまで配達をさせます。
「この箱は何なの?」
前触れもない届け物に応対する、義母の叔母さん。
「○×さんに配達を承った洗濯機です」と、答える配達者。
すると叔母さんの叫ぶ声が。
「せんたくきぃ?!ウチは手で洗いますから、そんな場所を取る大きな箱は必要ありません!いりません!」
「そんな事を言われても、配達を命じられていますから」
「いりませんから、そこにでも置いといてください」
結果、激怒を招いた洗濯機は、アパートの廊下に放置。
大切なお金を叩いた末を知った親戚のおじさんは、叔母さんを説得するのに2週間。それまで寒い廊下に放置されていた洗濯機、しぶしぶ家に入ることを許され、なすべき仕事を始めたとか。
今では便利すぎて、生活に欠かせない洗濯機。
その当時は予想もつかない、異様な物に見えたのでしょうね。
*画像はHotpoint-Ariston社、Rex-Electrolux社サイトよりお借りしました。
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