■メール・フロム・ニューヨーク #29

 クリスマスまであと数日。今週のニューヨークはラスト・ミニッツの買い物をする人たちでとても街が混み合っています。ユニオンスクエアーにある大型チェーン書店バーンズ&ノーブルに行ってみたら、レジカウンターの前からズラッとお会計待ちの人々の長蛇の列ができていました。列はCDコーナーの前を通って、エスカレータ右側の新刊書の棚を過ぎてインフォメーションデスクの前辺りまでと、その数70〜80人はいたのではないでしょうか。さすがにこのラスト・ミニッツの買い物時期には、ニューヨーカーも辛抱強くなれるのですね。

 12月16日付けのニューヨークタイムズ紙に出ていたバーンズ&ノーブルのオンライン書店www.bn.comの広告は、そんなラスト・ミニッツの買い物をする時間がないニューヨーカーには持って来いの広告でした。紙面一面に描かれたイラストは、2003のゼッケンを付けたサンタさんが沢山の本を抱え、トナカイが引くソリには脇目も振らずスニーカーを履いてタッタッと街中を走っているというもの。思わず笑いを誘います。 これはオンライン書店バーンズ&ノーブルwww.bn.comの"Same Day Delivery in
Manhattan"サービスを紹介した広告で、このサービスはマンハッタン内に住んでいる人だけのサービスなのですが 午前11時までにオンラインで書籍やCDを購入すると同日の夕方7時までにデリバリーしてくれるというものなのです。本を買いに行く時間が無いという時にはとても便利で、年間を通して行われているためマンハッタンに住むニューヨーカーには嬉しいサービスなのです。($25以上の注文で配達料は無料)イラストの様なサンタさんが本を届けてくれれば楽しいですよね。と、それは無いと思いますが…。

 さて、翌日のニューヨークタイムズ紙にはこんな可愛らしい紙が挟み込まれていました。(写真2)ピンクの地に赤いトナカイが描かれ2つ折にされたその光沢ある紙を広げてみると、縦45センチ、横21センチほどの大きなラッピング用紙に変身!裏側を見てみると…。

そこには本が裏返しに置かれたイラストが描かれ、ミシン目も印刷されていて、本がキレイに包装できる仕掛けがありました。(写真3)贈り物にしたい本をここに置いてミシン目に沿って折り曲げていくと、あらっ簡単、本がキレイに包装されホリディ・ギフトに。アメリカではギフトは自分で包装するのが普通なので、こういった包装紙は大変役に立つのです。ちなみにこの包装紙風広告は大型チェーン書店ボーダーズからのものでした。
 一年間で一番売上げが高いと言われるこの時期、どの書店も独自のアイディアで顧客を引きつけています。

December 21, 2003
前田直子


■メール・フロム・ニューヨーク #28

 少し前のニューヨークタイムズに、『ニューヨークで最も人気のある犬の種類は?』という記事が掲載された。この記事の面白いところは、郵便番号によって人気の高い犬が書かれているところ。郵便番号に示された街のイメージと犬のイメージが合っていて、思わず「へぇ〜」と頷いてしまう。

 では問題です。

美しいファーコートのようなロングヘアーをもつ"シーズー"を飼っている人が多いエリアはどこでしょう?
 ―――郵便番号10021のエリア。セントラルパークの左側のアッパーウエストサイドと呼ばれる場所で高級アパートが立ち並ぶことで知られています。ドアマンつきアパートであることは当たり前。白人の中・上流層が多く住んでいます。


アメリカでもタコベル(タコスのファーストフード)のコマーシャルで一躍人気になった、"チワワ"を飼っている人が多いエリアは?
 ―――郵便番号10029のエリア。マンハッタンの右側の上に位置するスパニッシュ・ハーレムには、プエルトリコやメキシコなど南米スペイン語圏から移住してきたヒスパニックの人が多く住んでいます。メキシコではチワワは古くは神の使いとして崇められていた犬。そう言った意味からもヒスパニックの人々が多く飼っているのかもしれません。


タフで攻撃的な"ロットワイラー"を飼っている人が多いエリアは?
 ―――郵便番号10473のエリア。マンハッタンの北に位置するサウス・ブロンクス。夜は絶対に一人で歩きたくない危険なエリア。


ボンボンをつけたようなトリミングが特徴的な"プードル"を飼っている人が多いエリアは?
 ―――残念なことにマンハッタン内ではプードルは人気がないとか。ブルックリンの東側シープスヘッドベイ(JFK空港近く)に行くと見かけられるそう。


クシャクシャの顔にクリクリの目が可愛らしい"パグ"を飼っている人が多いエリアは?
 ―――郵便番号10003のエリア。アジア系、白人、黒人、ヒスパニックといろいろな人種が住んでいます。大学が多いせいもあって若者が多いエリアです。

最後に"2003年ニューヨーカーお気に入り!愛犬につける人気の名前ベスト10!"を紹介。
"マックス""ラッキー""プリンセス""ロッキー""バディ"
"レディ""シャドウ""デイジー""ココ""ジンジャー"。

 日本でもお馴染みの名前も見かけられて、愛犬に付ける名前にはあまり日米の差はないようです。可愛らしいお犬様の姿が目に浮かびますよね!



December 14, 2003
前田直子


■メール・フロム・ニューヨーク #27

 ジャーン。ロックフェラーセンターのクリスマスツリーが点灯しました!30,000個の電球が取り付けられている様子は前回のメールで紹介しましたが、こんなに迫力があるとは…。この巨大ツリーを一目見ようと世界各国から観光客が集まって賑わって、"ロマンティック"さは感じられないけれど、でも"ゴージャス"ですよ。

 点灯式とほぼ同時にニューヨークにやってきたブリザード。金曜日の昼過ぎから振り出した雪は、土曜日の夜まで降り続き、あっという間に街は真っ白の世界に。

 私は雪が降るとウキウキしてどうしても外に出たくなるタイプ。アパート前の雪かきを率先して行い、それでも足りずに近くの公園まで散歩に出かけました。  ニューヨーク初雪とあって、公園には愛犬を連れたニューヨーカーが大人も子供も寒さも忘れて大ハシャギ。まだ誰も踏みつけていない場所
を見つけて、自分の足跡を残すのは楽しいですよね〜。

公園前のストリートでは、家庭用クリスマスツリーの販売が始まっています。これらのツリーはカナダから運ばれて来るそうで、辺りにいい香りを放ち、大雪にも関わらずニューヨーカーの足を止めていました。人の背丈以上もあるこれらの木はもちろん本物。お値段は約100ドル。足丈ほどのものなら20ドルぐらいから販売されているけれども、それでも私の狭いアパートには大きいので今年もパス。一体こんな大きなツリーを買っていく人のアパートってどんな…!?と思ってしまうのは私だけ?

December 8, 2003
前田直子