■メール・フロム・ニューヨーク #26

 ニューヨークには早くもクリスマス・ディスプレィーが街のあちこちに見られるようになった。毎年サンクスギビングホリディ(11月の第四木曜日)が過ぎてからクリスマスムードが高まるのに、今年は2週間も早くからクリスマス用の飾り付けがされ始めた。5番街の高級デパート、サックス・フィフスアベニューにはこんなディスプレーが登場した。

雪が降り積もる中、着物調のドレスを着たマネキンの手には唐傘が差されアジア風アクセントになっている。
"Merry Christmas" ではなくて "メリークリスマス"とカタカナで書かれたボードが掲げられ、日本人としては目を引くディスプレーだ。
 タランティーノ監督の最新映画"キルビル"やトムクルーズ主演の"ラスト・サムライ"の映画ポスターにも漢字やカタカナが使われるようになっているし、日本語はすっかりアートの一部になっているよう。

 ロックフェラーセンターの巨大ツリーはニューヨークのクリスマスには欠かせない。スケートリンク場の前では、12月3日の点灯式に向けて着々と準備が進んでいる。この巨大ツリーはニューヨークから北部に位置するマサチューセッツ州から運ばれてきた。いったいこんなに立派なツリーをどうやって探すのかと言うと、まずヘリコプターでマサチューセッツの森林上空を飛んで、形もよく大きな木を見つけたらその場所を覚えておいて、実際にその場所まで歩いて切り倒し、マンハッタンまで運んで来るそう。キレイにイルミネーションが点灯したツリーをご覧になったことのある方は多いと思うけれど、今回はこの巨大ツリーのバックステージを紹介しよう。

スケートリンク側から見たツリー。
"Happy Holidays"と書かれた看板の向こう側を
見てみると・・・。


ツリーを囲むようにして
足場が6段も組まれていたとは驚き!
足場の上ではさらに脚立に乗って作業員が
イルミネーションを木に巻きつけている姿が
見られ、ツリーの大きさを物語っている。
その高さ約24メートル!
近くによって良く見るとこんな感じ…。
枝の先にまで丁寧に電灯が
巻きつけられていく。
3万個の電球をグル・グル・グル・グルと
巨大ツリーに巻きつけるだけでも
数日はかかってしまうとか。

今年はどんなゴージャスなクリスマスツリーがお目見えするのだろう。12月2日が待ち遠しい!


November 23, 2003
前田直子




■メール・フロム・ニューヨーク #25

 最近、タイムズスクエアー近くのノボテル・ホテルのロビーに"新聞キオスク"が登場した。 「日本でもキオスクで新聞は売っている…」って!? いえいえ、ここに登場したキオスクは、新聞その物が置いてあるわけでなく、販売員さえもいない"マシーン"なのだ。一見、銀行のATMのようなこのマシーンからは、その日に発行された全世界の新聞がプリント・オン・デマンドで発行され簡単に購入することができるのだ。

(写真1)
マンハッタンには、まだ2台しかない"新聞キオスク"の機械。

購入方法は簡単!まずアジア圏、ヨーロッパ圏、アメリカ圏のセクションから、タッチスクリーンで購入したい国を選択する。アジア圏だと11カ国、ヨーロッパ圏は8カ国、アメリカ圏は13カ国から各国の新聞の選択が可能。

(写真2)
国名を選択すると、購入できる新聞紙名が表示される。日本の新聞は今のところ『スポニチ』か『毎日新聞』のみ。新聞名と一緒に発行日と時間、金額も表示される。購入したい新聞を選び、そのままクレジットカードでお会計。一紙4.75ドルとかなり高め…。

(写真3)
お会計を済ませ、待つこと約2分。右側がホチキス止めされ、タブロイドサイズに縮小された新聞がピョコっとでてきた。

各社の新聞データーが人工衛星を通じてこのマシーンで受信されるので、レイアウトや広告もそのままの状態でプリントアウトされる。

 この新聞を購入した時間はアメリカ東時間17日(月)の15時だったが、プリントで出てきた新聞の日付はすでに日本

時間18日(火)。久しぶりに日本の新聞が読めることと、この日の朝刊がリアルタイムで購入できたことに感動!

 世界各国から人々が観光やビジネスで訪れてくるニューヨーク。マンハッタンのホテルの売店では限られたスペース内で、どこの国のどの新聞を販売したらよいかとその選択は大変だとか。でもこのマシーンの登場でそんな悩みは解消されるだろうし、購入者も旅の途中で自国の新聞がリアルタイムで読むことができるのは嬉しいことだろう。

 この"新聞キオスク"…人種の坩堝マンハッタンでこれからどんどん増えていきそうだ。

November 17, 2003
前田直子



■メール・フロム・ニューヨーク #24

 夕方5時になるとすっかり暗くなり、寒さも一段と厳しくなってきたニューヨーク。『オータム・イン・ニューヨーク』を気取って、秋のセントラルパークがをのんびりと散歩したいところだが、この時期の学生はちょっと忙しい。丁度ミッド・タームと呼ばれる時期で、中間テストやレポート提出がドドッと押し寄せる時期なのだ。そんな中、一通のメールがマーケティングの先生から届いた。

 「Hi、みなさん。前回のクラスの続きです。テーマは"グローバリゼーション"でしたね。この続きについて講義を続けたいと思います。」

さて質問です。"グローバリゼーション"とは何でしょう?

[答え]ダイアナ妃の死
[説明]
イギリスの王女は、
エジプト人のボーイフレンドと一緒に、
スコットランド製のウイスキーを飲んでいた、
ベルギー人の運転で、
オランダ製のエンジンで動く、
ドイツ製の車に乗って、
フランスのトンネルをドライブしていたところ、
日本製のバイクで近づいてきた、
イタリア人のパパラッチに追っかけられ事故になり、この世を去る。
アメリカからあなたに届けられたこのメールは、
ビル・ゲイツのテクノロジーを使った、
台湾製のチップと、
韓国製のモニターを使用し、
バングラディシュ人が、
シンガーポールの工場で組み立てた、
IBM製のパソコンで読んでいると思われ、
そのパソコンはインド人によって輸送されるけれど、
インドネシア人がその荷をハイジャックしてしまい…、
なんとかその荷はシシリアの労働者によって船から降ろされ、
メキシコの違法労働者がアメリカに運んでくる…
これが私のグローバリゼーションの例です。

  "グローバリゼーション"…簡単に説明できそうでできない言葉だが、半分ジョークとも思われるこのメールで簡単に理解できてしまった。これ、テストにでるかしら!?


November 10, 2003
前田直子




■メール・フロム・ニューヨーク #23

 「今年はどんなコスチュームを着る!?」と、ハロウィンに向けてニューヨークのお犬様の間ではこんな会話が交わされていた。…かどうかは知らないけれど、今年のお犬様たちのハロウィンパレードは皆さん本当にキマッてました。今週はイーストビレッジにあるトンプキンス・スクエアーパークで開催された"お犬様たちのハロウィンパレード"の様子をレポート!

「チャプチャプ(訳:ピヨピヨ)、ウルフウルフ(訳:ワンワン)、
あれ?どうやって鳴くんだっけ。」
水色ターバンに渋いネクタイがキマッてるでしょ。僕が一番オシャレだワン!
どんな悪さをしたのかな?
それにしてもお行儀の良い囚人です。
定番のホットド〜〜〜ック。
白Tシャツにジーンズ姿がキマッてる
アメリカン・ホーム・ボーイズ。
「オレ様はタフさで知られているのに、
フリフリの花だけは勘弁してくれよ。
はぁ、早く帰りてぇ…。」
「缶ビールと冷凍食品さえあればボクは満足。
そういえばこのタンクトップ、何ヶ月洗ってないかなぁ…。
愛犬と飼い主は似てくるって言うけれど…。
今年の優勝者はハリーポッターに登場するこのお犬様。
とってもリアルなこの姿に、一瞬ドキッとしてしまいました 。

 このパレードの優勝者には、チェルシーにあるお犬様専用のプールでマッサージが受けられるという賞品が出ていました。ニューヨークにお犬様専用のプールがあることに飼い主の皆さんも驚き。それにしても楽しそうだワン!


October 31, 2003
前田直子