2004.July

■メール・フロム・ニューヨーク #45

 ニューヨークは観光シーズン真っ盛り。マンハッタンの中心地タイムズ・スクエアーは、人、ひと、ヒトで溢れかえっています。人ごみを掻き分けてタイムズ・スクエアーの観光案内所に行くと、面白い広告を見つけてしまいました。
 この辺りにはご存知の通り、ブロードウェイ・ミュージカルの広告を初め、カップヌードル、コカコーラ、マクドナルド、ハーシーズ・チョコなどの企業の巨大広告も数多く街を占めているのですが、その中の一つHSBC(香港セービング銀行)の広告では、ちょっとユニークなキャンペーンを行っています。なんと、あなたの顔がこの巨大広告に出ちゃうのです。HSBCは、ニューヨーク州だけでも420店支店を持ち、米国以外にも78ヶ国に支店をもつ大手銀行。この会社の広告に出ることができるのですから、これは試さずにはいられません!

 まずはタイムズ・スクエアーの観光案内所に行って、HSBCのブースで写真を撮ります。この時に専用用紙に名前を記入するだけで、お金を払う必要も、住所やメールアドレスを書く必要は一切ありません。 おっと、広告のモデル(?)になるからって、ギャラが出るわけではないので、お間違えなく。

 スマイル顔で写真を撮った後は、外に出て5分ほどお待ちを・・・。3、2、1、キャー!!タイムズ・スクエアのど真ん中。世界各国から集まってきた群衆に見守られ、私の顔が巨大広告に現れた〜。

←(写真) 一番上がHSBCの広告。何種類かのアニメーションが用意されていて、その主人公の顔の部分に先程ブースで撮った写真が写されて、デジタル広告として約30秒間流れます。
(写真)拡大してみると-。→
 このデジタル広告は、後ほどHSBCのウェブサイトwww.us.hsbc.comで、撮影日から30日間見ることが可能。一人で楽しむだけでなく、友達に転送することだってできます。ウェブサイトをチェックした時に、「あー楽しかった。銀行口座、開設しちゃおっかな?」と思えは、銀行としては本望なわけで――。

 実はこの銀行、以前はHSBCの口座を持つ顧客であれば、無料でタクシーに乗れるというキャンペーンも行っていました。"バンク・キャブ"(50年代のタクシーを修復したレトロなタクシー。)と書かれたイエローキャブに乗ると、銀行のカードや小切手、銀行明細を見せるだけで、乗車賃はタダという超お得なサービス。銀行の顧客にとっては嬉しいサービスだし、顧客でなくても「この際に口座開設しちゃおっかな?」なんてついつい思ってしまいますよね。

 楽しくって、ちょっとお得な気分になれる広告。さてさて次はどんな驚きを見せてくれるのでしょう。

ニューヨークにお越しの際は
どうぞお試しあれ!

JuLy 27, 2004
前田直子

 


■メール・フロム・ニューヨーク #44

 イーストビレッジの玄関駅、アスタープレイス駅前に毎日止まっているオレンジのトラック。通勤途中の人々や学生など、このトラックから漂ってくるいい香りに引かれていつも長蛇の列ができています。このオレンジのトラック、実は"マッドトラック"という名のコーヒースタンドなのです。薫り高いおいしいコーヒーや目が覚めるような濃いカフェラテに加えて、ベーグルやクロワッサンなども販売していて、朝から100%満足できる美味しさなのです。味だけでなく 販売スタッフがインディースタイルなカッコよさがあって、毎朝挨拶を交わすのを楽しみにしてるのは、おそらく私だけじゃないはず…。(笑)

 このトラックを中心にわずか2ブロックの間には、3件ものスターバックスコーヒーがあります。スタバはご存知のとおりチェーン展開で成功しているショップですが、値段は高めでやや商業主義が感じられるせいか、ニューヨーカーの中には、コーヒー文化を独り
占めしているスタバに反感を持っている人も多いのも事実。

 店は小さくても味とか人情にこだわったコーヒーショップを守りましょ・・・という訳で、マッドトラックは2人の青年たちによってスタートしたそう。4年前にこのコーヒー激戦区に飛び込んできて以来、ビジネスも順調に進んでいるようで、昨年にはイーストビレッジにカフェ&バーもオープンしました。

 トラックでコーヒーを買って急いで地下鉄に飛び乗るのもニューヨークのウィークデイの朝ですが、週末にはカフェに行ってメキシカンスタイルなブランチを、コーヒーと一緒に落ち着いて味わうのもまたいいんですよね。

☆マッドカフェは9thストリート沿い、1stと2ndアベニューの間にあります。

JuLy 12, 2004
前田直子


■メール・フロム・ニューヨーク #43

 7月4日(日)は米国独立記念日でした。毎年、独立記念日にはイーストリバー沿いで盛大な花火大会が開催されるのが恒例のイベントになっています。アパートの屋上から高層ビルの谷間に見える花火を見るのもいいのですが、今年はイーストリバーを渡ったブルックリン側のリバー沿いに陣地を構えて見物することにしました。

 マンハッタンからわずか一駅のウイリアムスバーグと呼ばれるエリアには、有名な地ビール"ブルックリンビール"工場があります。工場裏の駐車場ではライブミュージックを聴きながら30ドルでビール飲み放題というイベントが開催され、まだ明るい時間から仲間と何種類かのビールの試飲を楽しみ、花火が始まるまでの時間をワイワイと過ごして待つこと4時間 。


(写真) ブルックリンラガーを飲みながら、
ビール業界紙に目を通す工場番猫のモンスター。

  うーん、まだか?まだか?周りのニューヨーカーたちも花火までの時間が待ちきれない様子。「ファイヤーワークス、ファイヤーワークス(花火、花火!)」とハシャイで、年に一度の花火大会を楽しみにしています。

 その訳は・・・、
   なんとニューヨークでは一般の花火は禁止されているのです。日本で花火と言えば、家族や仲間たちが集まって庭先や海辺で気軽に楽しめる――夏の風物詩の代表でもあるのですが、ここでそれを行うと逮捕されてしまいます。もちろんこの街には花火屋さんなんてないし、夏だからと言ってコンビ二に花火が売っていたり、チャイナタウンに行ったって線香花火すらも見つけることはできません。マンハッタンは狭くて危険だから?いやいや米国の殆どの州(いくら広大な土地があっても)では、一般の花火は禁止されています。日本人の私としてはちょっと不思議な気もします。というわけで、大人から子供までニューヨーカーはこの盛大な花火を見るのが待ちきれないのです。

 おっと、いよいよ花火が始まりました。花火にも赤、青、白と星条旗カラーが多く使われているのは、この時代を反映してでしょうか。それにしても赤、青、白にライトアップされたエンバイヤービルを始めとする摩天楼をバックにしたマンハッタンの花火は、とっ〜てもゴージャス。ビール試飲をしすぎて、頭がフラフラだったのにも関わらずクッキリと目に焼きついています。

ゴージャスな写真をここに貼り付けたかったのですが…出来上がった写真はどれもブレブレ。あしからず。

JuLy 5, 2004
前田直子